どのくらいの大きさの刃物・どんな工具を持ち歩くと捕まる?　その3…銃刀法編③

【長文　失礼します　できれば「その1」から読んでいただければ幸いです その7まであります】
(文中には個人の意見が含まれ、また事実誤認の可能性があるため、正確性欠ける部分があると思いますので、全て自己責任で対応してくださいね。)

銃刀法22条では「業務その他正当な理由による場合を除いては、携帯してはならない。」とされており、
業務その他の正当な理由とは…警視庁のHPの解説では「社会通念上正当な理由が存在する場合であり、例えば、店から刃物を購入して自宅に持ち帰るような場合等をいいます。」とだけしか記載がありません。また、佐賀県警の「刃渡り等測定要領について」では、「たとえば肉切包丁を食肉を切るために肉屋が携帯するとか、生花のために生花用刃物を持つなど、正当な用法に用いるために市販されているようなものを、その用法に供し、または社会通念上正当な理由があると認められる場合がある。(原文まま)」と意味不明な解説しています。
しかし私個人の考えですが、キャンプや登山に行った往復(包丁、ナイフ)、流しそうめんの竹伐りのための往復(鉈、のこぎり)、友人宅へ行っての洋裁・調理のための往復(大型のはさみ、包丁)も、社会通念上正当な理由に該当すると私は考えますが。。。つまり、逆に言うと、当日にキャンプの予定がなく車に積んだままの包丁・ナイフ・鉈や、調理教室や裁縫の予定が無いにも関わらず、かばんに入ったまま持ち歩いた6cmを超えるナイフや大型のはさみの場合ついては、正当な理由に該当せずに銃刀法の違反に該当するのではと思います。ご注意ください。
また「携帯」の概念について、警察官向けの解説書(「携帯」違反取締要領　警察実務研究会　編著)によると、3つの要件があるとして「自宅以外」において、「直ちに使用できる状態」で、その「使用できる状態が継続」している状態としていた。この３要件のうち直ちに使用できる状態を、即時に使用できる状態だけでなく、「車のトランクに刃物を入れた場合、それが容易に使用し得る状態であれば、「携帯」に当る。」と解説しており、また他のページの設例解説では、「トランク内の工具箱が施錠していたわけではないことから、車両を停止すれば、取り出すのに手間と時間を要することなく直ちに使用できる状態にあったことが認められる。したがって、銃刀法でいう「携帯」に当る。」とも解説していました。つまり、逆に考えれば、トランク内の工具箱に鍵を掛けておけば、銃刀法上での「携帯」に該当しないのかもしれません(謎)

さて、次に銃刀法の規制対象外の８cm以下の十徳ナイフ(アーミーナイフ)を通勤カバンに入れて持ち歩いても、お咎めなしかどうか、ということについて考えていきたいと思いますが、、、

つづく