汎用フロントリップスポイラー加工・取付②

カットしたスポイラーをくっつけます。

当初、スポイラーの商品説明では「素材：PP」、「材質：ABS」という謎の書き方がしてありましたが、おそらくABSだろうと予想していました。
ABSの場合はアセトンできれいに溶着できるようなので、ホームセンターで仕入れてきましたが、いくらかけてみても一向に溶ける気配がありません。
アセトンの高い揮発性により、溶ける前にアセトンが無くなるからかと思い、試しに、スポイラーをカットした端材を、瓶の中でアセトンに付け込んでみましたが、やっぱり溶けませんでした。

おそらく、スポイラー自体がABSではなかったようです。
商品表示から考えるとPP（ポリプロピレン）なのでしょうね。

アセトン作戦が失敗に終わってしまったので、ホットナイフで溶かして溶着するという力業でくっつけることにします。

ホットナイフを使う方法は、うっかり関係ないところに触れて溶けてしまわないように注意が必要です。

裏面は、先ほどカットした端材を溶かして、接着面を補強しておきました。

熱による接着で、表面がでこぼこになってしまったので、パテで均します。
ただ、PPにはパテがしっかりくっつかないため、やすりでの磨きはほどほどにしておきます。
また、今回はラッピングで仕上げるので、塗装時のように表面をつるつるに仕上げる必要はありません。

4Dカーボンラッピングシートを貼りつけます。
初のカーボン柄のラッピングシートですが、フェイク感はあるものの、値段を考えればいい品だと思いました。

両サイドのカナード部分など、曲面が多く、かなり貼りづらかったです。

シート貼り付けにあたり、エアロの分割部分でカーボンの柄が揃うように気をつけました。

両面テープと付属のタッピングビスで固定して出来上がりです。

意外とバンパー下がでこぼこしており、きちんとタッピングがバンパーまで貫通していないかもしれません。
今のところしっかりくっついていますが、いずれボルトナット留めに変更するかもしれません。

【参考：保安基準等確認覚書】
①突起物規制（保安基準第18条第1項第2号）
→突起部分はいずれも半径5mm以上（直径1cm以上）

②最低地上高（保安基準告示第163条第1項第2号）
→最も低い顎部分で9cm確保（右上）
※そもそも、ねじ留めエアロは指定部品のため最低地上高規制対象外

③エアスポイラー要件（通達６自車第８９６号（S58/10/01））
→再前端にはなる（右下）もR要件を満たす
→スポイラー幅173cm弱(左下）＜車体幅174cm

④おまけ（左上）
→フロントホイールハウス内に2cm飛び出すも、タイヤ干渉なし