• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2022年02月28日

モトグッチV7Ⅲのプリロードについて

モトグッチ V7Ⅲが納車される前に、
いろいろとネットでインプレや評価を見ていたのですが、
一番多い書き込みが、サスペンションの固さ。

特にリアサスペンションは、突き上げが厳しくって、
腰が痛くなると。
社外のサペンションに交換している人も、
ちょくちょくいるようでした。

で、とりあえず納車されて、軽く試乗。

普通の路面では、快適なのですが、やはり段差や
デコボコ路面では、固さを感じます。

それで、リアサスのストロークを確認。

alt

ダンパーストロークは、60mmほどしかありません。
レバー比があるので、リアタイヤトラベルではもっとあります。

それで、写真のように、リアのバネは、大きく分けて2種類の
バネレートの組み合わせ。
この下側の部分のバネレートはものすごく低いです。

それで、プリロード(バネの下のお皿の位置)の調整ですが、
写真の位置は、すでに調整後の位置ですが、まず、
プリロードを一番弱く、下げます。

そうすると、乗車1G状態で、リアサスは、ほぼバンプタッチします。
そうなんです、乗っているだけで、底付き状態です。
バンプラバーがあるので、底付きではないのですが、
バンプラバーのバネレートは、2次曲線的に急激にレートが
上がりますので、ガツンと来るんです。

ではどうするか?

バネにプリロードを掛けます。

そうすると、乗車1G状態のリアサスの沈み込みが少なくなっていきます。

いろいろと試して、最終的に設定したプリロードが写真の状態。

alt


これ、お皿は、一番上なのです。
もうこれ以上は、プリロード掛けれない上限値です。

この状態での乗車1Gストロークは、

alt



ダンパーのシャフトに黒いタイラップが見えますか?
ダンパーストロークの確認は、ダンパーシャフトにタイラップを
巻いて、ストロークに合わせて、上に上がるようにしています。

この写真の状態で、下から40%くらいの位置でしょうか?

リバウンド側40%、バンプ側60%のストロークが使えると
言うことです。

この状態で、土曜日、川崎大師など、往復90キロほどを走行しました。
それほど大きな段差や、荒れた路面も無かったのですが、
走行後のタイラップの位置はここ。


alt


バンプタッチしていません。あと10mmくらいしかありませんが、
バンプラバーに当たっていません。

拡大してみると、

alt


すぐ上にバンプラバーありますが、ストローク代は少しあります。

多少荒れた路面でも、まだストロークに余裕があるので、
大丈夫でしょう。

ですので、川崎ツーリングは、乗り心地、快適でしたよ。

それにしても、体重67キロの一人乗りで、プリロードを
目いっぱい掛けた状態でこのストローク位置。

ちょっと設計自体、おかしいと思います。バネレートの
設定、合ってなくないですか?

それとも、正規の日本仕様は、本国仕様よりもバネレートを
下げているとか・・・・  日本人は小さいので、よくある話ですが。


さてさて、そこで、非常に多いプリロードに対する勘違い。

実際に、他の方のブログとかで、突き上げがひどいので、
プリロードを緩めました。と言った記述がちょくちょくあります。

これ、間違いです。プリロードを変えても、バネレートは
変化しません。なので、固くも柔らかくもなりません。

乗車1G状態で、まったく動かないくらいプリロードを掛ければ
別ですが、1Gで多少でも沈み込むようでしたら、バネレートは
変わりません。
プリロードは、乗車1G状態でのダンパーのストローク位置を
変えるためにあります。

最初に書いたとおり、プリロードを最弱にしたら、乗車1G状態で
バンプラバーに当たるのです。縮み側のストロークがすでに無いのです。
バンプラバーのレートになるので、当然、固いです。
オマケに段差などで急激に入力が上がると、バンプラバーは
2次曲線的に一気にレートが上がります。ガツンと来ると言うことです。

さて、目一杯、お皿を上げてプリロード最強に掛けているのに、
このストローク位置。体重が90キロ以上の人や
二人乗りをした場合は、間違いなく、底付きしますね。
元々、タンパーストロークが短かすぎる上に、バネレートも柔らかすぎ
(2段レートの柔らかいほうの)だと思います。

私の体重67キロですので、それ前後の人は、リアサスの
プリロード、一番上まで上げて、目一杯掛けてみてください。
ガツンとした突き上げ、減ると思いますよ。
体重の軽い人は、もう少し、お皿の位置を下げて、プリロードを
抜いたほうがいいでしょう。
二人乗りする人や体重の重い人は、諦めましょう。
社外品のリアショックに交換してください。

モトグッチV7で、突き上げがひどいと思っている人、
ぜひ、試してみてください。
緩めるのではなく、もっと締め上げる!です。

で、デメリットもあります。
乗車状態でのリアサスの沈み込み量が減るので、
足付き性が悪くなるんですよ。
両足ではつま先くらい。
片足でもカカト付きません。これはこれで、ちょっと疲れますね。

ブログ一覧 | V7Ⅲストーン | クルマ
Posted at 2022/02/28 20:14:04

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

【VELENO 写真コンテスト】
taka4348さん

3-① 珍海鮮丼屋の開店 仕入れ編
トホホのおじさん

田植え作業 困ったなぁ
urutora368さん

【新製品】モンスター 3pHシャン ...
PROSTAFF(プロスタッフ)さん

カロクロ、販売停止が近づく・・・( ...
hiko333さん

煽り運転じゃないですよ!積載車荷台 ...
48よんぱちさん

この記事へのコメント

2022年2月28日 20:47
へぇ〜、勉強になります。
とはいえ、バイク降りてもう30年以上経っちゃったのですがね(笑)
ここら辺はメーカーの思想のモンダイなのでしょうか、それとも設計が変ってことなのでしょうか?
コメントへの返答
2022年2月28日 21:45
一般的にはバイク用語で「サグ出し」と言われている調整なんですよ。
通常(国産車、カタナ400等)は、私の体重だと、プリロードは最弱に近いくらいなんですよ。でないと、二人乗りに対応できなくなるからなんですけど、モトグッチの設定は、ちょっとおかしいと思います。日本向けの特別仕様かも知れません。

プロフィール

「@ロボ部長さん ジープのディーラーマンに聞いたのですが、ジープもフォードみたいに、USAラインと欧州ラインで明確に車両造りが違うらしく、コンパスとレネゲードが欧州ラインです。車両セッティングがまったく違うらしいですよ。」
何シテル?   10/03 12:00
tamapです。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

愛車一覧

モトグッツィ V7iii ブイナナ (モトグッツィ V7iii)
ほとんど日本では売れていない超マイナー車ですけど、イタリア最古のメーカーです。
スズキ GSX400S KATANA (カタナ) スズキ GSX400S KATANA (カタナ)
まったく眼中に無かったのに、突然、猛烈にかっこいいと思って衝動買いしました。 いや、ほん ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
フォーカスST170、エンジンの音がいいです。 アクセルと車体との一体感がすばらしいで ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
フィエスタ、楽しいです。 かっこいいです。 カスタムも楽しいです。 峠道、とっても楽しい ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation