
現在の仕事先は同市内のCCで僅か10分程で行ける近場です。おかげで全く距離が伸びず、ガソリン代もかかりません。仕事先の駐車場事情もあってCCで行くのが殆どでしたが徒歩でも行ける距離でもあったので気分転換に徒歩通勤をしたところハマってしまいました。
往復で7キロほどの道のりですがラジオ等を聴きながら見慣れた街を歩くのはいいもので、徒歩の速度では町並みや商店街を再発見できて楽しいです。普段は手さげの鞄に弁当や着替えを入れていたのですが、リュックタイプのほうがいいので家中を探していると嫁さんが「これ、買ったけど使ってへんから・・・」と出してくれたリュックを見て驚きました。なんと「カリマー」のバックパック!!
私は高校で山岳部に入って以来、ずっと鞄といえばバックパックでした。憧れで屈強だった先輩方の影響で普段の通学もデイパックを背負っておりました。当時、今のようにバックパックタイプの鞄はさほどポピュラーではなく、デイパックという種類のリュックも登山メーカーの物ばかりで種類も少なく、流行の兆しが見え始めた頃だったと思います。
タウチェというメーカーのデイパックを格好良く背負って通学してくる先輩にあやかって、自分も同じオムスビ型のデイパックを買いました。

今は絶版のウォークアバウトというブランドのデイパックの基本形のようなデイパック。これを成人して以降もずっと使い続け、二代目も同じモノを買うほど気に入ってました。バイクに乗り始めてもオフロードにはデイパックは似合っていたので愛用したものです。
山岳部で背負っていたアタックザックは先輩達は全員「カリマー」でした。当時はかなりの高級品で、私ら後輩には高価なモノを強制的に買わせるようなことはなく、国内ブランドの普及品をすすめてくれました。
余談ですが、他校の山岳部では下級生のうちは「キスリング」という綿帆布の横長のリュックを義務的に背負わせる学校もありましたが、キスリングはパッキングが難しく、バランスや背負い心地も悪くて肩に食い込み、まるで拷問のように感じたものです。

キスリング。これを背負っている人らを「カニ族」と呼んでました。
先進的な考えをもっていた先輩方はキスリングを完全否定。背負い心地のよい丈夫な国内メーカーのアタックザックを紹介してくれ、三年間愛用し山に登りました。
山行では先輩らの背中に輝くKarrimorのロゴに憧れました。当時の小僧には天上のブランドみたいに感じたものです。ブランドやファッションには全く興味のない私ですが、登山用品や道具などの機能品に関しては少々の憧れはあったようです。今やポピュラーなブランドになった「ノースフェース」は昔は「神ブランド」で、寝袋やダウンジャケット等は国産とはヒトケタ違う価格が付いており、アウトドアブームの始まった頃は本やカタログの中だけの世界で自分とは縁の無いブランドでした(笑)
先日に娘が通学用のリュックに欲しがったのはこれ↓
今流行っているらしくてよく見かけます。昔の神ブランドだった頃のノースフェースを知る身からは何とも複雑な思いもあります。親父は今までノースフェースの用品など買ったこともありませんので羨ましいやら・・・
そして嫁さんが知らぬ間に買っていたカリマーのデイパック。ろくに使わないうちに「使わへんから・・」と放り出されたのも何だか非常に切ない思いです。一度通勤に使ってみましたが生来の貧乏性なもので埃と汚れがつきものの職場の往復に使うに偲びなく、結局徒歩通勤用に980円リュックを買いました。しかしやはり一流ブランド。背負い心地は贔屓目もありますが実にいい感じです。

嗚呼!カリマー!残念な経緯で我が手に入ったこのデイパックはCCでの日帰りツーリング用に使いたいです。
モンベルから私が高校生の頃に販売していたデイパックが限定でリバイバルされています。ノスタルジーに吹かれてポチってしまいそうですねえ・・・・・・バックパック大好きです!
Posted at 2016/02/20 22:54:31 | |
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