空力の話　第１話　カナードとは？

キタキタ的に空力について思うこと、数回に分けて書き綴ります！笑

さて、第１話はカナードのお話し・・・・



ここ数年、ＧＴマシンの影響なのかカナードというパーツが注目を浴びています！

フロントバンパーに付いてる羽のことですが、これってどうなんでしょう？笑



とある商品の謳い文句に、フロントの接地感が大幅に上がるとか、
リアウイングも大きくしてバランスを取る必要があるとか、
さも物凄い効果を発揮するようなフレーズが並べられていました・・・・

最初に言っておきますが、ダウンフォースを得る方法はふたつ！

角度の付いた羽にエア媒体を当てることで下向きの力を発生させる方法！
いわゆるドラックというもの！

もうひとつは、羽の上部と下部の形状を変え、下部を膨らませることで、
下流の空気の流速を速め、負圧を発生させるもの！
これは飛行機の羽根を逆さまに付けてるようなものですね！

空力はこのふたつを上手く組み合わせており、セッティングに使うのは
主に可変できる部分（羽角度）ドラッグということになります！

もちろんドラックは走行抵抗になりますので、付けすぎるとデメリットが増えます！



さて、カナードに話しを戻しますが基本的にフロントの面圧を上げたい時に使うパーツで、
オーバーステア特性の車や、特にリアのダウンフォースが偏った変な車？は
使うメリットもないと個人的には思ってます！
むしろ確実にドラック抵抗が増えるだけなので、全くのデチューンです！笑

またもうひとつ重要なことは、例え必要に迫られ装着しても、
上から指で押しただけで程度の差はあれ歪むカナードをつけてる方って、
意外に多くて悲しくなります・・・・汗

これは販売してる人にも責任ありますが、タッピングビスで簡単に取り付けられますとか、
中には両面テープで・・・なんて商品も見たことあります！！！爆


ありえないだろ～～～怒


知ってますか？Ｆ１マシンのダウンフォースは約１トンに及びます！
車重と同じくらいの空力で路面に押さえつけてるわけですから、
あのような異次元のコーナーリングが出来るのです！

箱車に比べて、タイヤが特に秀でてるわけでもなく空力の違いがかなり大きいのです！

ちなみに某Ｆ１マシンのフロントウイングは、片手で振り回せるほど軽量ながら、
５００キロの荷重を与えてもビクともしないとか・・・汗

Ｆ１は例えですが、それでも１トン以上もの車で空力の効果を望むなら、
最低５０キロくらいの荷重には耐えれないと、ただの飾りです！

指で押しただけで歪む、ちょっと体重かけたら折れる・・・・
そんなエアロパーツをつけて、効果あるって言う人がいるのが不思議です！笑


ちょっとした取り付け方法で強度は全く変わります！
流行に惑わされるのではなく、なぜそのパーツが必要なのか、
どうしたらパーツの効果を最大限引き出せるのかを今一度考えると面白いですね！

さて、今日はこの辺で、次回は導風のお話し～～～～～かも？笑