今日は
「本物!続編・タイムの出る脚」です!笑
はっきり言います!
サスペンションだけでタイムなんか
上がりません!爆
よく考えてください!そもそもサスペンションはタイヤをいかなるときも路面と
最適に接触させ、車体の安定を保つものです!
もし、路面がガラスのように平坦だったら上下可動式のサスなんかいりませんね!
でも、例えレース用に舗装されたサーキットでもそんな平坦路面はありえません。
だからこそ、そこで初めてサスペンションの必要性が出てきます。
まずはそれを頭に入れておきましょう~★
次にサスがないマシンでサーキットを走ったとします!
当然ギャップで跳ねるので、その瞬間にタイヤのグリップが急変しますね!
挙動はそのときのマシンの姿勢と、グリップが変化したタイヤが4輪のうちの
どこか?によって変わりますが、車体が不安定になることは間違いなく、
ドライバーの予測不能な動きをしますので、その状態ではタイムは出ません・・・
というより怖くて出せません!汗
逆に今度は車高も高く、サスペンションストロークも多くしたものを装着したと
しましょう!そうすると、ギャップでは跳ねないのでコースの全域にわたり
タイヤのグリップが一定で安定します!タイヤのグリップが安定するということは車体も安定します。乗っていて修正舵も必要なく非常にドライビングは楽です!
しかし、例えば旋回に移行しようとした際は、サスが縮んでそれに伴って
ゆっくりと荷重がタイヤにかかっていきます・・・・・
車体とタイヤの間にサスペンションが入力吸収材として作用しますので、
入力を与えてから挙動になるまでにタイムラグが出ます。
もちろんタイヤを押さえ込むだけの力をサスが吸収してしまうこともあり、
これもタイムは出ません!
これはフロントを例に取ると判りやすいですが、要は硬すぎるとステアを
入れた瞬間にタイヤに一気に荷重がかかるので、頭の入りは良くなる傾向ですが、ちょっとでもステアが速すぎると、急激な荷重にタイヤのグリップが
付いていけずアンダーになります!
柔らかすぎると、操作に対してのピーキー感はなくなり、
ギャップでの安定性もピカイチですが、ステアにタイムラグが大きくなるのと
タイヤのグリップを瞬時に使うことが出来ないので、
タイヤの限界を適宜使うことが難しくタイムもそれなりになってしまいます。
ここまで言えばもうお分かりだと思いますが、
タイムの出る脚とは前回のお題で説明したコース上で最もタイムに影響する区間で
アクセルを踏み切れる脚であり、ドライビングスタイル
(ここでは主にステアの切り速度の癖)に合わせた硬さのバランスを
見つけることがセッティングの第一歩だと思っています。
こういう理屈を言うのは簡単ですし、サーキットを走ってる人なら
実際にそんな事はとっくにわかってるよ!っと言われる方多いと思います。
しかし、それでは具体的にはどうしたらいいの?ってなると、
途端に判らなくなる方も多いのではないでしょうか?
車高は全体的なバランスやアーム角度、エアロ効果の有効範囲まで考えないと
効果的ではありません。特に前後バランスです!
スプリングはバネレートはもちろん、同じレートでも自由長が違えば
フィーリングも変わります!
ダンパーの減衰はスプリングレートが決まらないと本来決定できません。
同様に前後のスタビもステアバランスに大きく影響しています。
それ以外にもロールセンターやバンプステアの調整、タイヤのエア圧もそうですし
前後のホイールサイズやオフセットなどもセッティングの一種です!
現在は足回りのアフターパーツも多く、調整できる箇所が多岐すぎます!笑
それに加えてアライメントもステアバランスには密接に関係しているので、
半端な知識や人の真似、受け売りだけではセッティングしても
意味がないような気がしてなりません・・・・・涙
僕の場合は同じ車で5年間、走るたびにデータを取ってきました。
車高バランスだけでもなんて、50回くらい試してるかもしれません!笑
そうやって自分で調整して、自分で乗って、それを記録に残すことで、
どこをどういう風に調整すれば、挙動はどういう風に変わって、
タイムにどう影響が現れるかということを肌で感じれるようになってきます!
自慢ではありませんが、今年ようやく十勝のショートコースで
ノーマルタービンでありながらレコードタイムが出せたのもパワーに頼らず
タイヤの限界を使いきれるようなセットを見つけれたからであり、
それはやはり5年間蓄積したものから生まれたと思っています。
ただ、これも僕のドライビングスタイルとコースレイアウトや路面状況に
ぴったりセットが合ったから出た結果なので、ドライバーやコースが変われば
セッティングデーターの最適値も変わってきてしまいます!
脚のセッティングとはそういうものです!
たま~に直メールで
質問してくるあなた!笑
具体的にどういう挙動にしたいとか、現状の不満点がこと細かく状況説明できる
人ならいくらでもアドバイスは出来るのですが、コーナーでアンダーだからとか
言われても、コーナーのどの部分でどういう操作をした時にアンダーなのかとか
最低限そこまで説明してくれる人でないと、こちらも何も言えません~爆
ブログなので言わせてもらいますが、昔のあなたは僕より断然速かった!笑
それがエボに乗ったらなんでそんなに遅いの?爆
心当たりのあるあなた!!!!!!
本件とは関係ないが早く仙台銘菓を追加で送ってくれ!爆
っと少し話が脱線しましたが、要はセッティングの前にまずは最低限として
ドライビングスタイルをある程度は確立しないとだめです!
毎回違う操作になってしまうなら、セッティングを変えてもそれが正しいのか
間違ってるのかも判断できません。
それにいろんなドライビングのスタイルを持っていると、セッティングが
外れているときに、ドライビングでカバーできます!
これはキタオフィスの目指す理想のドライバー像であり、
本来僕は機械屋なので、自分で乗るよりもそういう車を作るほうに喜びを
感じるかもしれません!笑
機会があったらうちの車に「ラーマン」とか「谷口さん」乗せてみたいですね!
まぁ~十勝なら僕のセットしたセッティングでなら負けませんが・・・爆
本日は長くなりすぎたのでここまで!
次回はまた気が向いたときにエボ限定のセッティング編やりま~す!