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空狐のブログ一覧

2016年10月15日 イイね!

これが最新のBCNR33なのです!

昨年4月に転勤との辞令を受け、研修医時代に使う暇が無さ過ぎるくらいクソ忙しい日々で身体を削って得た資金で、念願のBCNR33を購入した。

思えば中二の夏にBNR34のV-specに横乗りしてからずっと、将来はスポーツカー以外は選択肢に無かった。

購入に当たり、候補となった車は4種。とは言え昔からずっと候補に上がっていた車+αである。

BCNR33、FD3S、80スープラ、BRZ

4人以上乗車可能である事が先ず必須条件であった。

「何でも1台でこなせる車」

を探していた。

廃車にでもならない限りは只管メンテナンスをして乗り続ける予定であったから。
しかし、燃費の壁や、価格から色々と脱落していき、取り敢えず第二世代GT-Rが選択肢となった。
最も広く、最もGTに最適な車、となると33Rしか残らなかった。価格もこなれていた。
湾岸MIDNIGHTの黒木のセリフがカッコよかった。
実際その言葉は今身に沁みて感じている。

最初のチューニングは当然ながらセキュリティだった。大阪に住んでいたのでどう考えても付けないとヤバい。
最近また盗難多発であるようだが、全国的にセキュリティは必須のようだ。他に金を出す前に車が無くなったらどうしようもないので先ずセキュリティを付けた。

そして、車検に必ず通り、改造申請も要らない範囲でガンガン給料を注ぎ込み、自分自身はカップ麺(汁捨て)生活をずっと続けていた。

そんな中、GT-RマガジンでRiOを知り、R35セットの流用とカムシャフト交換を依頼した。最初は怖かったが、踏めるようになるともっとパワーを、と思い始め、オリフィスを抜いて自分でブーストを上げた。
20年前の車には辛かったようで、インテークパイプのガスケットが抜けて不調になった。やっちまった…と思った。

途中、一つの大きな選択が必要であった。

ピストンを交換するか否か。
鍛造ピストンに交換すると、更なるブーストアップが可能となりパワーは得られる。
しかし、それと引き換えに街乗りをある程度犠牲にする必要がある。
ブロックをN1にするかどうかも迷った。

しかし、何でもこなせる車、としてピストンはノーマルにする事に決めた。

約500馬力が限界とあるが、そうそう500馬力を簡単に出す車も無いし、レスポンスという観点、乗り易さという観点からすると小径タービンで下から回す方がよっぽど楽だし、何でもこなせる、と判断した。

RiOの大西さんには非常にお世話になった。
このパーツはどうだ、このパーツは交換した方がいいか、こういう方向で考えている、等と何度も電話を掛けた。迷惑を掛けた。

しかし、大西さんの考えているRの方向性と私のRへの方向性がほぼ一致し、また資金は何とかなる事から、

「とにかく必要なところは全部やって下さい」

という事になった。

今年4月に計画を練り始め、8月にエンジン、駆動系が完成。
ダウンサイジングターボ等の最新の技術からのフィードバックも投入されたGTIII-SSタービン、バルタイのリニア変化を可能にし、全域でのパワーと環境性能を獲得するV CAM
最新車であるR35のインジェクター、コイル、エアフロ等々、
そして大西さんが得意とする、リーンバーン等も上手く使って、現代の車に近づけたクリーン性能とパワーを両立したセッティング。

500馬力だとクラッチも当然保たない。ドラシャ等もちゃんと交換。
性能を上げるパーツでも、これは高いけどやっておいた方がいい、これは高いけどあまりよくない、これはこういうデメリットがあるからオススメしない、等色々とアドバイスをもらってパーツを選択していった。

東京まで走らせた時、そのパワーの出方に感動した。

荒っぽさが無い。大排気量のNAエンジンのようなレスポンス。
500馬力とは思えないような、フラットにパワーが出て扱いやすく、ジェントルなエンジンだった。暴力的なところは一切無く、ただ只管紳士だった。

ボディは地元の腕の良い自動車屋で地道に固めていった。
がっちりサポートは感動した。

そして10月。
リジカラ等の新しい概念のパーツ等も全て組み込んで足回りが完成した。
自転車で遠乗りをしていたので、硬い足回りに慣れていたのと、

妥協はしない

という目的で硬い方の足回りを選択した。
ただ、R33そのものも十分に剛性としては優れている事と、しっかりとボディを補強した事から、大丈夫だろう、とは思っていた。
20年の歴史はやはり重く、程度良好なブレーキキャリパーではあったが、フロントのピストンは計8個中4つが半固着していた。タッチの悪化や効きの悪化は確実に起こしていた。すんでのところでOHしたため、ピストン交換を行わずに済んで費用的には非常に助かった。10年に1度くらいはOHすべきであるとの事。

広島から帰る途中は再度感動した。
先ずは停車時からノイズや振動が明らかに減っている。それに伴ってエンジン自体も滑らかになったような感覚があった。

段差を「タンっ」といなす。硬さは感じるが、しっかり収束するドイツ車のような乗り心地。フラットかつ俊敏。
ワインディングロードではまだ自分がGに付いていけないくらい、気持ち悪いくらい滑らかにコーナーを回っていく。バンクやレールに乗っているような気分。

エンジンとボディと足周りが一体になったような塊感。

こういうスポーツカーは今後出ないだろうと思っているが、そういうスポーツカーを現代の手法で再生しつつ、生まれ変わらせる事に成功した。

外観は20年前、距離は3万キロ追加して10万キロ。

だが中身は現代的なモンスター。

車を維持する上でも、兎に角今後もずっと気持ち良く、安心して乗れるようにするためにも、車全体のフルリフレッシュが完了した。

後の写真は、年始辺りに移転するRiOの新店舗の予定地。もうガレージ等を作り始めている。




Posted at 2016/10/15 14:22:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ
2016年10月04日 イイね!

スカイラインGT-Rを維持するという事

別にこの車に限った話でもない。
色々聞いた話をまとめる。
気付いたら書き足したり変更していきます。

少なくとも第二世代GT-Rは基本的に20年前後は平気で経過している車だという事を忘れてはいけない。
そして、中古で乗り始める人も多いと思う。私もその中の一人。
前のオーナーがどんな使い方をしてたかなんて基本的には分からない。

それで20年モノの車に乗る訳だ。
ブラックボックスだらけ、本当のメンテナンス歴も分からない。

そんな車でスポーツ走行、高速走行、は危険過ぎるし、ただの無謀でしかない。
壊れたら人様に迷惑を掛けるし、こちらの整備不良で他人に迷惑を掛ける訳にはいかない。
先ずそこが一番重要。
そういう事をしたいならキッチリとお金掛けて自分の代でメンテナンスしてから乗るべき。

機械は生き物じゃない。回復しない。ただ劣化していくだけ。劣化したらメンテナンスや交換をしないといけない。
ただ、エンジン単体は流石に通常使用では丈夫。

05Uブロックのクラックも、熱害によるものが基本。
オーバーヒート、若しくはそれに近い状態を長らく経験したエンジンではないだろうか。
メンテナンスをサボっていないだろうか。消耗品は大丈夫だろうか。

パワーで壊れるならブロックにクラックが入る前に先ずピストンやタービンが壊れる。
東名のHP等、色々なところで目にする。
ノーマルのブロックはそういうパワーでの壊れ方はしない。
因みにピストンの安全域(ノーマルの溶湯鍛造ピストンの限界は上で約1.2kg/c㎡くらいとの事。但し1.2だとかなり危ないとの事。1.1くらいにしておくべきとの事。中間はもうちょっと掛けてもいい。
N1ピストンも溶湯鍛造で作りも微妙に違うだけだしそんなに変わらんだろう。)で動かしてるならヘッドガスケットも紙で問題無い。これも抜けるのはもっとパワーが上。
但しオーバーヒートさせたら別。水温管理はマジで重要。

ブースト1.2未満での話としよう。

先ず、壊さない、死なないという点から。不調でも動くのは動くと見做す。

0.セキュリティ
盗難多発車種の第二世代GT-Rで盗難されても、文句は言えない…なんて事は無く、文句は好きなだけ言えばいい。但し車は帰ってこないがな。
何も考えずに真っ先に弄るべきはここ。因みにBNR34の標準セキュリティは付いてないも同然だからね。
そして、ちゃんと専門のショップに頼む事。金は掛かるが、盗難に遭うと損害はエグい。

1.油温、水温は適正か。
これが守られてないとブロック割れ、ヘッドガスケット抜けも考えられる。

2.フューエルフィルターは大丈夫? インジェクターは漏れてない?
燃料足りないとノッキング。これはGマガに載っていたBNR32でも起こってた件。
ノッキングから5番シリンダーのピストンに問題発生、だったかな。ブースト上げなければ顕在化しにくいが、やはり長期の車だとノーマルブーストでも最後は燃料が足りなくなるという事。
心は火の玉でも車が火の玉になっちゃいけない。
燃料ポンプもいつか壊れる。
インジェクターは35流用が流行。流用するならドロッピングレジスターは不要なのでカット

3.ホースの劣化は大丈夫?
特にブレーキホース、フューエルホース
流石に死ぬ訳にはいかんw燃え上がるのは自分の心だけにしよう
他も含め。20年での劣化を甘く見ると痛い目に遭う。
ステンメッシュも劣化する。

4.ブレーキは??
20年選手で、そこまでハードブレーキをしていないうちの車でも、フロントピストン計8個のうち、4つが半固着していた。ピストンが完全に固着すると費用も相当に掛かってくる上に、ブレーキ効かない→即死亡なので10年に一度はキャリパーのOHをするべきとのこと。サーキット走るならもっと頻度は上がる。

5.他
タイミングベルト、クランク角センサー
交換時期から考えてもこの辺りも気にするべき。クランク角センサーは、回ってるのに壊れてて点火時期ズレてる例があるので注意。
ブレーキも、マスターシリンダーの劣化からフルードが漏れて周囲腐食、とかもある。ピストン固着とかもある。ローターの残り、パッドの残り、劣化は大丈夫だろうか。少なくともブレーキが死んだら…うーむ。

他は、取り敢えず壊れても追突されない限りは死なないだろう。多分。事故らなければ部品取っ替えとかで何とかなるだろう、多分。

正直タービンとかも距離乗ってるなら気にするべきだが、取り敢えず最低限だとこのくらいなのか。

別に点火系が一部死んで直5とかになっても即終了ではないだろうという判断。
エアフロが死んでも即エンジンが壊れる訳じゃあない。

それでもこれくらいは最低限見とかないと何かあると致命的な故障になる…
ここいらは点検若しくは交換必須か。20年前の部品は壊れる可能性は新品と比べると確実に上がっていく。


次。先手を打っておくべきところ。壊れても即致命的ではないにせよ、壊れるところ。

1.点火系
ハーネスとかヤバいらしいよ。あと、よく聞くパワトラ、コイル。34も34でダイレクトイグニッション部は弱いっぽい。
35流用とかがメジャーかな。
ハーネスは製廃との戦いかも…色々アフターでも出てるから最悪どうにかなると思うけど。

2.吸気系
エアフロは定番の故障箇所。2個で部品代8万くらい。自力修理する人もいるけど、35流用とかも流行してる。35化は諸々で初期投資は掛かるが、その後はエアフロ代が半額以下になる。

スロットルガスケット、インテークマニホールドガスケット
定番、何もしなくても壊れるところ。ノーマルでも抜けるときゃ抜ける。
ここを紙にしたのはマジで弱点。
一応、サージタンクが純正だとエンジン車載状態でも交換出来るとの事。
ヘッドガスケットは開けるのでなければそのままでもいいが、ここはメタルにしよう。

3.ホース類、カムカバーガスケット等々
オイル漏れそのものはカムカバーからが多いとの事。うちのも例外ではなかった。
ホース類も流石に20年も放っておくもんじゃない。一度大掛かりに見直すべき。
ECUのコンデンサがやられて基盤腐食のパターンもある。
因みにブースト1kg/c㎡以下でもインタークーラーパイプは抜けました。
いきなりエンジンがアイドリングしなくなりました。吹けもしません。煽ってないと止まります。ここもやるならアルミパイピングにするべき。

その次。稀にあるから気を付けよう
1.駆動系
トランスファーのチェーン切れ事例があったらしい。
クラッチは大丈夫?ホースも?
ドラシャは大丈夫? ハブベアリングも大丈夫?
ミッションオイルは適正量入ってる? R30系ミッションは中に仕切りがあるから適正量まで相当時間掛かる。少ない状態で走るからガリ音が出てるんじゃないか、と最近思い始めた。因みにうちの車でも買った時のミッションが、その後のオイル交換後に起こった。オイル量は計測したが十分量入っていなかった。
今はミッション交換してるけど、大手の店でもやらかす可能性があるから注意。

ここまでが、ゆっくりのんびりとしか走らない人用。
ちょっとでも飛ばして遊びたいなら以下はやっておくべき

1.冷却系の強化
最低でもラジエターは交換。オイルポンプは、純正の水冷オイルクーラー(ヒートエクスチェンジャー)があれば、純正+αくらいなら何とかなる。
但し、ブーストアップやら、タービン交換等をして最高速をやったりすると一瞬で油温が危険域に入るため、オイルクーラーは必須。
その際、純正のヒートエクスチェンジャーは街乗りするなら取り外さない方がいい。暖機運転が長くなるとそれだけブローバイ吹く。
よく取り外している人を見掛けるけど、サーキットしか走らないんかねぇ…
ラジエターもオイルクーラーも強化してれば両方ともしっかり冷却出来るため、付いてても水温油温はガチで心配要らないレベルになるのに。

2.潤滑系の強化
横G、縦Gによるオイルの偏りと油圧不足で致命的な破壊が起こる事がある。
ゆっくりのんびりなら大丈夫なので上には書かなかったが、正直これも標準でやっていいレベル。
吐出量そのままだと意味が無いので、油圧を上げてしっかり潤滑させて、摺動抵抗も減らしてパワーも僅かに上がる。
高いが、エンジンブローへの投資額と天秤に掛ければ非常に安い。

エンジン降ろす必要があるが、降ろすならホース類や吸気系ガスケットも諸々替えよう。
というか飛ばしたいなら先ずエンジン降ろしてバッフルプレートとオイルポンプ、って言われた。
何度も言うが20年前の車。どう乗られてたかも分からないし、どう乗っていくかもあるしで、一度くらいエンジン降ろす必要はあると思うよ。

足回りや錆や電装系は、直ちに影響は無い、と判断して書きませんが、色々弱点はある。

丈夫な車だけど、20年という年月は重いなぁ…

楽しんで乗るためには、先ずはマトモな状態、20年の年月を取り戻すためにお金が掛かる。頑張ろう。
壊れて、修理出来ないor修理費用が出せなくて手放すのは悲しいしね。

但し、前のオーナーの使い方によってはこういう対策を取ってもブローする事は有り得る。
中古とはそういうものだ。
Posted at 2016/10/05 01:22:19 | コメント(4) | トラックバック(1) | メンテナンス | 日記
2016年10月03日 イイね!

足回りの予定

足回りの作業内容決定です。今週末、広島にまた行きます。

HKS:HIPERMAX IV SP
nismo:リアメンバーブレース
SPOON:リジッドカラー前後
シルクロード:リアメンバーカラー(非メタル)
CUSCO:ピロテンションロッド
イケヤフォーミュラ:タイロッドエンド

DIXCEL:ブレーキローター前後
DIXCEL:パッド Type-Z
キャリパーOH
ブレーキシリンダー交換

4輪アライメント

ミッションオイル交換、クロステック注入

以上。
これでタイヤを使い切るまでは一旦終了。
街乗り最速RB26のフルチューン計画は終了。
Posted at 2016/10/03 13:00:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ

プロフィール

「33Rも大半はただの超フロントヘビーFRか、気持ち程度にフロントにトルクを振るFRになってる車両がかなりの割合で存在します。(下手すると大半これ)34Rも結構劣化してきてるかと」
何シテル?   08/11 21:55
雇われ歯科医師
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