
2015年2月19日
この車両を購入した。
そして
2017年11月3日
遂に大まかな完全チューニングが完了した。
エンジン、駆動系、足回り、ブレーキ、ボディ、給排気系
これら全てにおいて完全に予算度外視して、サーキットでしか性能が発揮できない部品を除き、全てにおいて性能が最も出るパーツのみ投入した。
全てにおいて他メーカーも比較し、その中で最も性能の出るパーツのみ投入した。

そして、純正のままが最も良いと分かれば純正のままとした。
2.8Lのクランクではなく、ノーマルストロークのフルカウンターを選択したのも理由がある。
全ての、街乗りも考える保存派GT-Rユーザーのパーツ選定の指標となるな、と途中から思い始めた。
この車で書き続けたパーツレビューが全て。70個以上只管に書き続けた。
この車のパーツレビューを見れば、付けるか付けないか、メーカーをどうするか、等が全て分かるのではないだろうか。
全てにおいて意味のある車を目指してパーツを投入し続け、これ以上アフターマーケットにこの車の性能向上を図れるパーツが存在しなくなった。
これ以上は車の寿命を縮めるパーツになる。
確かにもっと馬力は出るが、ブースト1.3kg/c㎡を超えるとブロックのクラック云々の話ではなく、単純に鉄としての物性として金属疲労が蓄積していくため、ブロックが消耗品になっていく。
N1ブロックだろうがGTブロックだろうが関係無い。
一発の強さなら耐えるが、長期使用では全て同じ。
なので中間1.3kg/c㎡、上1.2kg/c㎡が長期間使用とした場合の限界として設定した。
但しこれは鍛造ピストンを投入した場合の数値であり、ノーマル/N1ピストンの場合は上で1.1kg/c㎡が長期的な限界となる。
ブーストを制限したために、コストパフォーマンスが悪いパーツでも少しだけ出力向上が見込めるためだけ、少しでも寿命が延びれば…との箇所に大金を投入した箇所もある。

足回りもピロ化必須とされるテンションロッド他、重要箇所のみピロ化したが、基本的には長期的な維持を主眼に強化ブッシュに留めてある。
全てリフレッシュし、全てニスモアームへ変更。

ブレーキも、街乗りを少しでも考えた場合の最良の選択肢としてENDLESSになった。R35ブレーキと迷ったが、比較の上でENDLESSを選択した。

SS690ミッションにして、ゲトラグを投入しない理由もあるし、フルパイピングにしない理由もある。
エアクリーナーも、純正よりもHKSのパワーフローが、セッティングをしっかり取る場合には他よりも特に優れているから投入しているし、他のメーカーのむき出し型エアクリーナーでは吸気量が安定せず、セッティングがキッチリ出せないものもある。
因みにBNR34の場合はむき出し型を使用する場合にちょっとやっておかないといけない部分もある。
給排気系の交換は基本的にECUのリセッティングを伴うものであると考えなければならない。
安易なチューニングではない。

R35エアフロ、インジェクター、コイルの流用も、本来のR35の制御を参考にした新時代のセッティングを広島のRiOでしてもらった。
ここの店でのセッティング後の低速トルクがある、無いの話は、所謂RB26チューニングの低速トルクがある無いとかの話とは何もかも次元が違うレベルの会話になる。所謂昔ながらのチューニングとは全く考え方が違うし、それを丁寧に教えてもらえる。
Lジェトロの究極を目指したため、兎に角安定した吸気が必要となる。また、サージングはそもそもタービンが仕事を出来ない状態なので極力避けなければならない。
なので純正のインテークパイプや蛇腹パイプが必要。ここに仕切り板等の細工をしてしまうとサージングが酷くなったり、フルパイピングを入れるとエアフロ電圧が細かい範囲で安定しなくなり、セッティングが取りにくくなる。
ボディもリフレッシュバーやガッチリサポート、アンダーフロア補強バー、S15純正リア補強バー、パフォーマンスダンパー等を装着し続けた。
チューニングに掛かった金額…
車両購入価格より桁が1つ多い…
だが、全ての第2世代GT-Rの集大成として、また手本となるようにやり尽くし、また、一度に大量のパーツを交換するためかなり工賃的にも浮いていると考えれば妥当ではないだろうか。
デモカーやコンプリートカーを遥かに超えるユーザーカー。
今後はボディが痛んでくればまた色々と考えるが、既に弱点部分の防錆もある程度は済ませたため、油脂類以外は維持費は殆ど掛からないと信じている。
配管類やブッシュ類、他傷んだ箇所も全てやり直して、新車以上のコンディションになったのだから。
因みに…まだ細かいパーツは装着していないが、幾つか装着を予定している。
Posted at 2017/11/06 17:55:21 | |
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チューニング | 日記