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2024年08月29日 イイね!

アテーサE-TSの劣化とGセンサーとフロントトルク

アテーサE-TSの劣化とGセンサーとフロントトルク皆様お久しぶりです。まぁ相も変わらず車はずっと直して走ってを繰り返してます。
アウターローター4枚とも熱管理がまずくやっつけてしまって、交換で半泣きです(苦笑)
取り敢えず健在です。

感染症も全くおさまりませんね…病院にしてもどこも悲鳴を上げています。
何とか未だ感染せずではございますが。
まだまだ波はおさまらないので皆様本当にご注意を…

前置きはこの辺りで。

表題に関しまして。

アテーサE-TSは、Gセンサーを初めとする複数のセンサーによって状況を判別し、最終的に50:50までフロントトルクを増加させるシステムで、第2世代~第3世代Rの武器であります。

ただ、今となっては第2世代のアテーサE-TSに関して、そのままでは

1.Gセンサーの慣性重量が大きい事による応答の遅れや、

2.各部の劣化による規定のフロントトルクが掛からない問題

3.昨今のハイグリップタイヤによる当時との状況の違い

これらがどうしても出しゃばってきて、直線番長…カルストンライトオか、という状況になりがちです。とはいえ勿論アクセルをブラジルまで踏み込む事がタイムアップ(乱暴)なのは間違いないので、特に重量級四駆系だとさっさと直線向いて踏みさらせ、となるのは…それはそう。

デジタルGセンサーもですが、最近だとGRIDがジャイロも含めて色々盛り込んだデジタルIMUセンサー等も出してきて、Gセンサーに関しては大きく改善されたと考えられます。

但し、導入しても尚、旧来からのアテーサコントローラーでフロントトルクを増した方が速い、という意見をちらほら見ます。

「50:50以上は原理上無理。そしてアテーサはちゃんと50:50まで持って行く筈だよな…??好みやセッティングはあれど何故更にフロントトルクを増す方向に持って行く事が多いのか…?」

と、以前から何度か考えていた内容を、最近またふと考える機会があり、その際に、新たな知識から新たな仮説として出た案があります。

「そもそも経年劣化して、アテーサコンピュータが意図するフロントトルクが掛けられてないのを、無理矢理信号を増幅してフロントに振らざるを得ない状況なのでは??」
と。

第2世代Rのアテーサは、もうガンガン劣化してます。
僕の33Rも規定の油圧の2/3しか掛かっていませんでした。
こうなるとトランスファーを動かすにも限界が来ます。
それでもまだジムカーナでスピンせず、アンダーもオーバーも出さずに横っ飛び出来たのは、おそらくトランスファーのシム増し品が効いていた可能性があります。とはいえミニサーキットだと2速立ち上がりでちょっとオーバーが出てたので弱っているのか、とも思いますが。要は過渡特性で、振り切るまでの領域の遅れ等も一応検討かと。

アテーサの油圧ですが、基本的に32Rはほぼアウトですし、33もまぁ大体アウト、34も油圧測定しつつリフレッシュ検討の時期ではないでしょうか。

アキュムレータも交換もまぁ勿論ですが、壊れていなかったとしても、そもそも溜め込むための油圧が十分蓄えられないままに劣化した油圧スイッチが油圧をリリースしてしまいます。

あと、作動油の漏れ…純正の油圧スイッチ近辺から漏れたりするともう大変です。
ニ◯モに持っていったら直るか分からない状態でえらいこっちゃになりますし、直ったとして旧来の部品。まぁ迂回路もあるようですが…

取り敢えず約10万で直るので先日私の車両も油圧スイッチはリフレッシュしました。そのまま2023年のR's Meetingで展示とさせて頂きました。

ただ、そこをクリアしてもまだ問題があります。
前述のトランスファーです。
摩耗して弱っている状況では上手くフロントトルクが振れないのは明らかです。
OH時にシム増し等で振り易くしてあげるのも良いかと。

更なる問題点は、LSDです。
純正状態のLSDも相当にお疲れです。ほぼ何の役にも立ってないレベルで単なるフリーのデフになっているレベルの車両もあると聞きます。
これも内掻きして進まないのであればアテーサも力を発揮出来ません。

欲を言うとまぁ勿論フロントもLSDは入れるべきだと思いますが。
フロントに振った分だけ、今度はフロントが内掻きしてしまいます。
ベスモの動画でも、BNR34発売当時ですら「フロントLSDが欲しい」旨の発言がありましたね。

後は、標準車ではなく、33、34はV-Spec用のアテーサコンピュータ流用でしょうか。
正直タイムを出しに行くならV-SpecのアクティブLSDはサクッと捨てて機械式、とは昔から言われている通りの様で…
ただ、フロントトルクは欲しいので、積極的にフロントトルクを振るV-Spec用のコンピュータが欲しいところ。
あと、アクティブLSD、製廃部品のせいでリフレッシュ出来ない可能性が結構高い…

後はアテーサコントローラで好みの味付けにするのか、と思うところではあります。ハイグリップタイヤで左右のGが開発当時とは比べ物にならないレベルに増加しているので、その辺りが横Gを逃がすDo-Luck等のGセンサーが開発された理由の一つだと考えますが。横Gが掛かっていくとフロントトルクをリリースする方向に働くようなので。

とはいえ、アテーサの油圧を何とかする手段が現実的な価格になってきたので、安全面も考えてリフレッシュは念頭に置いてもいいのかとは思います。
今まであまり触れられてこなかった油圧です。

Gセンサーが幾ら進化しても、そもそも各部が万全でないと正直評価し切れないよなぁと思いましたとさ。

因みにですが、フロントトルクメーターはフロントにトルクが振れていなくてもバッチリ動きます!!
動かそうとする信号だけを拾っていて、実際にどれだけトルクが振れているかとかは全く感知していないので…
低い油圧で目標とする動作が出来ず、フロントトルクが少ない、目一杯動かす場面でも殆どフロントに振れていなくても…
リアタイヤの状況等でフロントに振るべきと判断してその信号を送る分だけメーターはキッチリ動きます。
全くフロントにトルクを振れず2WD状態でも、動かすべき状況になっていればメーターは動きます。

ビンビンにフロントトルクメーターが動いて、「よっしゃアテーサで!四駆で行くぜ」と、クソ重いFR状態でしかない車両で踏みさらすの、めっちゃ怖いですよね…安全面からもリフレッシュはおすすめです…ハイ。
Posted at 2024/08/29 23:41:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ

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