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2009年09月23日

私は日本でフォルクスワーゲンをお薦めしません (2)

私は日本でフォルクスワーゲンをお薦めしません (2) 社用車2号機(フォルクスワーゲン・パサート 2.0)の「ヒューズ問題」は、フォルクスワーゲンの日本法人であるVGJ(フォルクスワーゲングループジャパン株式会社)のカスタマーセンターに問い合わせるに至りました。

私の車は中古購入ですが、初年度登録は2006年4月。3C型パサートとしては日本導入直後の登録というタイミングです。
そして取扱説明書は2006年3月にVGJ(フォルクスワーゲングループジャパン株式会社)が発行したもの。この中にあるヒューズボックスの配列に関する記載が実際の内容と全く異なるので、正しい配列表が欲しい(出来ればFAXで早急に)というのが、当方からの要望です。

この要望に対して、カスタマーセンター担当者の対応は呆れるものでした。

まず「取扱説明書と配列が異なるというケースはあり得ない」と言い切る。
しかし、話をしていくうちに「取扱説明書に記しているのは"一例"であり、異なる場合もあり得る」に見解が変わったのです。

そこで「一例なのは理解した。現実に私の車は"例外"のようなので、正しい表を出してほしい」というと、先方は「取扱説明書以外の配列表はない」と言います。

では「一例と言うが、果たして何通りの配列が存在するのかを確認しているのか」と問えば、「分からない」という回答。
「当方が持つ説明書が2006年3月発行、車の初年度登録は僅かに1ヶ月後、この短い間に仕様変更される可能性があるのか」という問いにも、「分からない」。

「車台番号は世界で唯一のものなのだから、フォルクスワーゲンA.G.に問い合わせて正しい配列表を確認して、後日連絡してほしい」というと、「それは出来ない」という。
ユーザーに正しくない取扱説明書を渡しておいて、対応出来ないとは何事かと聞けば「ディーラーを通して話をしてほしい」と。
では「ディーラーをなぜ通す必要があるのか、今話している貴方はVGJとして電話に出ているのではないか」と聞けば、何やら口ごもる。

次に「ディーラーを通せば、正しい配列表を入手してくれるのか」と聞くと、「ディーラーでテスターを使って、どれが何のヒューズなのか確認する」という回答。
「ディーラーを通せばA.G.に問い合わせをしてくれるのではないのか」と確認すると、「ディーラーで正しい配列を調べることが可能だ」という。


これが9年連続で日本市場における輸入車販売台数ナンバーワンの会社の対応です。

ヒューズボックスが完全にブラックボックス化されていて、ユーザーは一切触れるなと明記してあるのなら文句もありません。
しかし、ヒューズは日常的にユーザー自身でトラブルシューティングを施せる範疇であり、だからこそわざわざ配列表が取扱説明書に明記されているのです。

ライト類のヒューズが切れれば、ヘッドライトなら夜間の走行が非常に危険ですし、テールやストップランプ、ウィンカーなどでは追突などの事故を巻き起こす危険性が非常に高いことは、運転の初心者でも容易に想像がつくでしょう。
エアコンやヒーターのヒューズが飛べば、時期によっては運転を続けることそのものが難しくなり、無理に続けると危険を招きかねません。

ですがこれらは単なるヒューズ切れが原因ならば、ユーザー自身が簡単に交換を行なえるはずのものです。丁寧な説明書があれば、運転の初心者や女性でも交換作業は容易でしょう。
ところが取扱説明書が正しくないために、交換作業をすることが出来ません。いや、間違って異なる定格のヒューズを差し込んでしまう可能性もあり得るのが、現在のパサートが置かれている状況なのです。

こうしたいい加減な取扱説明書を作っていることも問題ですが、それ以上にこの状況を全く深刻に受け止めていないVGJ(フォルクスワーゲングループジャパン株式会社)のカスタマーセンターには呆れるばかりです。
たまたまそのような担当者だったのかもしれませんが、会社を代表して対応しているのですから、この際個人の素質は関係ありません。

日本車では絶対にあり得ないような状況、これを何とかしようという姿勢は全く見せることなく、適当にかわして逃げ場がなくなると「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」の決めゼリフ。
事前に問い合わせたディーラーは、結果として私が望む正しい配列表には行き着きませんでしたが、何とかしようと努力してくれました。対してインポーターは完全にディーラー任せ、これは「インポーターの不手際をディーラーに尻拭いさせようとしている」に過ぎないのです。

日本市場を管轄する日本法人なら、なぜ時間がかかっても本国に問い合わせることをしようとしないのか。
百歩譲ってディーラーでテスターを使って調べられるというのであれば、当方がどこから電話をしてきて、行きつけの店はあるのかとか、近くの店を紹介するとか、そういった客の立場に立った解決策の提示をするべきではないかと思います。

こうしたことを全くしようとしないインポーター。
これまで私はフランスやイタリアといった日本市場では少数派の、ある意味で技術サービス的に面倒な車にも乗ってきましたが、こうしたメーカーや車種の方が、ディーラーもインポーターも熱心に客の立場で物事を解決してくれたものです。実際、シトロエンでもプジョーでも、知りたいことがあって問い合わせると、とても丁寧な対応で多少の時間がかかっても必要なデータを出してくれたものです。


日本市場で9年連続ナンバーワン。
車そのものは完成度も高く、世界的に見てもベンチマーク的な存在がフォルクスワーゲンには多くあることは間違いありません。
またディーラーも、ヤナセからの移行当初こそ混乱がありましたが、今や2系列ともにしっかりした体制でカーライフをサポートしてくれています。
しかし、肝心の輸入元がこの体たらく。

ゆえに私はフォルクスワーゲンについては、ハードウェアとしての車としては基本的に「お薦め」、ディーラーを含めたカーライフの充実度としては「まずまずお薦め」しますが、インポーターを含めた"商品"としてみたときには、絶対に「どの車種もお薦めできない」という評価をさせていただきます。
車種の問題ではなく、日本においては"総元締め"がダメダメなのですから・・・。
 
ブログ一覧 | フォルクスワーゲンパサート | 日記
Posted at 2009/10/02 19:07:04

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この記事へのコメント

2009年10月3日 13:32
ま~、VWに限らず外車インポーターは似たり寄ったりと感じています。
と言って国産デイラーが良いとも言えず。。。
仕事の出きる営業マン氏とサービスフロント氏が知り合いに居れば何とかなる場合も有りますがね~?

だから新車が売れないのかな~??

旧い車や中古車を安く飼って、自己責任下で、修理/OHしつつ乗って居る方が安いし、楽しいです。

特にN社GTRなんてレンタカーとしか思えないメンテ代。
997ターボ(以下/T)の方が3年乗った場合の売却損金と維持費を考慮すれば全然お安いです。
少なくともタイヤ代、ブレーキパッド代はサーキット走行しない限り3年は楽に持ちます。
GTRは街乗りでも毎年タイヤ、パッド、ローター交換です。
サーキットインする度ごとに毎回点検修理。。一体幾ら掛かるのか??
997/Tは普通整備で走行可能です。
LF-Lもそうなるのでしょうか?
呆れます。。

PS)SpoonHM/S2000は美味でしたよ。
コメントへの返答
2009年10月3日 20:57
今回の件は、ディーラーさんが解決に向けて色々と動いてくれたことに対して、インポーター側は無責任としか思えない対応に終始したことがとても残念でした。
それも、9年連続で日本市場における輸入車の販売台数がナンバーワンのフォルクスワーゲンですからね。

GT-Rについては賛否両論あるところですが、個人的には売り方やメンテナンス対応も含めて「日本らしいスーパーカー」という印象を持っています。
ま~、こういったキャラクターの車は「好きで納得できるなら迷わず買い!」というところでしょうからね・・・。

こんな車が取り敢えず新車で販売されているだけでも、幸せなことなのかもしれませんね。
2009年10月4日 16:33
初めまして!つとやんって言います。

あってはならない事ですが、自動車販売もビジネスです。
そのビジネスは人間がやっている以上、ミスが発生する可能性があると思うんです。

問題は、ミスが発生した場合どうやって対応するかが重要と考えます。

ブログからして、NorthStarさんがVGJに対して輩のように詰め寄ったとも思われません。
VGJはその問題に対して、正面から受け止め対応するべきでしょうね。

ヒューズの配列すら把握できないのであるならば、失格ですね。
これも世界標準的な企業の驕りでしょう。

それと外資系ってどうも好きになれんです。
仕事で絡む事も多いですが、自社にメリットがないと判断したら、美味しいところだけ取って引き潮のように引き上げちゃいますからね~

・・・・日本車はどうですか?(^^;)
コメントへの返答
2009年10月7日 1:55
仰る通り、ミスは致し方のないところ。
ミスを極力無くす努力をした上で、万一生じてしまったミスを如何に顧客の立場に立ってリカバリーできるかが重要です。

その点、今回のVGJの対応は完全に不合格と言わざるを得ません。
「たかがヒューズの位置くらい、そんなに大問題ではないでしょう」とでも言いたげな雰囲気が電話を通して伝わってきました。

過去に乗っていたシトロエンやランチアでもインポーターさんに直接問い合わせをする機会がありましたが、ともにしっかりした対応でした。
日本車の場合は、偶然かもしれませんがディーラーさんのレベルでしっかりした対応をしてもらっています。

とにかく9年連続日本市場における輸入車販売実績ナンバーワンが聞いて呆れる今回の件、フォルクスワーゲンという"商品"について日本での評判を再評価したくなる出来事でした。

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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