東京オートサロン2011 with NAPAC

本日は新春の“取材始め”として恒例の「東京オートサロン2011 with NAPAC」が開催される幕張メッセで一日を過ごします。

当初は早朝に都内で行なわれる「警視庁 年頭部隊出動訓練」に立ち寄って素材写真を撮影しようかとも思いましたが、参加する車両は昨年とそれほど顔ぶれが変わらない気配濃厚という感じだったので、こちらはパスしてまっすぐに幕張メッセへと向かうことに。
午前6時すぎに取材用のカメラなどを積んで社用車1号機(日産フーガ 350XV)で出発、開場の約1時間前となる午前8時には駐車場に入場。あとは車内でノンビリ過ごそうとシートを少しリクライニングさせてリラックスモードに突入。
駐車場は次々に車が入場しており、5分もしないうちに私の車の真後ろにも駐車しようとやって来た某国産ミニバンの姿が。ルームミラー越しに眺めていると「おや？助手席の人は●▲■さんに似ているな･･･」、さらに良く見ると「運転席の人も●▲さんに似ている･･･」。ということで、偶然にも仕事でお世話になっている方々と期せずして早朝から合流することに。新年の挨拶、そして有益な情報交換が叶ったのでした。

午前9時に開場。来場者が少ないうちに重要撮影対象をどんどんカメラにおさめていきます。一通りの撮影が終了したら、今度は展示物など細かい物の撮影。さらにインタビューなどをしていたら、あっと言う間にお昼になってしまいました。

午後は会場内で行なわれたいくつかの記者発表会を取材、なんだかんだで気がつけば時刻は夕方の5時。クライアントさんと打ち合わせの結果、もうちょっと撮影が必要となる対象が生じたため、結果的に幕張メッセを出たのは午後7時くらいという遅い時間になりました。そのお蔭で、今後の制作作業に役立つ素材写真はかなり撮り溜めることに成功。充実した新春取材第一弾となりました。

ところで会場内で気になったのが、写真のクルマ。
マレーシアの自動車メーカーが生産する「プロトン・サトリア ネオ」です。昨年のRally HokkaidoにはSUPER 2000ラリー仕様車が日本初お目見えを果たしているので、その走りを見たというラリーファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この「プロトン・サトリア ネオ」がこの度、日本でも販売されることとなりました。輸入するのはモータースポーツ界の名門・CUSCO。昨今、日本車はマニュアルトランスミッションの減少などによって、なかなか手軽なモータースポーツベースとなる車種が無い状況にあります。
そこでCUSCOでは「プロトン・サトリア ネオ」を導入、合わせてモータースポーツ向けのパーツも開発・販売していくというのですから、ラリーやジムカーナ、ダートトライアルといった参加型モータースポーツ愛好者の方々にとっては注目すべき存在です。

もちろんサーキット走行においても、面白い素材になるような気がします。モノフォルム化が進んだ日本車に対して、ちょっとノスタルジックな雰囲気も残る「「プロトン・サトリア ネオ」」。排気量1,600ccのノンターボ4気筒エンジンは最高出力83kW(113ps)／6,000rpm、最大トルクは148N・m(15.1kgf・m)／4,000rpmというスペック。駆動方式はFF(前輪駆動)で、ミッションは5速マニュアルのみを組み合わせています。

今後はCUSCO自らのチームによってAPRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)や全日本ラリー選手権への参戦も予定しているとのこと。APRCについては昨年はスイフト・スポーツでAPRCの日本と中国のクラス優勝を飾った番場彬選手もステアリングを握るとのことです。
実戦を通じてパーツ開発も進むでしょうし、モータースポーツユーザー向けのノウハウも蓄積されていくでしょう。お話しをお聞きした限りでは、まだそのポテンシャルは未知数な部分が多いですが、“伸びしろ”も大きいと予想します。

これからの活躍に大いに期待したい一台として、今後に注目したいですね。

●APRC × CUSCO WORLD RALLY TEAM
－ADVAN Motorsports