
ウチの長距離出張マシン、社用車1号機こと
日産フーガ 350XV。その東奔西走ぶりはこのブログでもご紹介しておりますが、最近ではサーキットレースに加えてラリーの取材もあることから、出没範囲は北海道から九州まで、しかも砂利道の林道にまで足を踏み入れるようになっています。
2007年の7月に日産販売店系の中古車センターで購入、初年度登録は2004年の11月で購入時の走行距離は29,475kmでした。納車されたその日の夜にはいきなり北海道出張に駆り出され、納車から一年を待たずして沖縄を除く46都道府県の道を経験。さらに宗谷岬、納沙布岬、神崎鼻、佐多岬と本土の四隅にも乗り入れを果たしています。
この社用車1号機が、3回目の継続検査(車検)の時期を迎えたので、基本的なメンテナンスを一任している
東京日産自動車販売のお店に去る土曜日から預けていました。
そして月曜日の夕方、無事に作業が完了したとの知らせを受けて、引き取りに赴きました。今回は基本的な車検メニューに加えて、いつも車検で行っているベルト類の交換を実施。オルタネーター、パワーステアリング、エアコンという3本のベルトを交換していますが、VQ35DE型エンジンはタイミングベルトではなくチェーンを採用していますので、こちらは取り敢えず手を着けずにそのままです。
また、検査にあたっては2点の不適合箇所があったので、こちらも対応しました。
ひとつはフロントウィンドゥで、飛び石による直径2cm程度の傷が入っていました。最悪はガラス交換を覚悟したのですが、幸いにリペアで問題ないとの結論に達したので、交換に比べて費用はかなり安価に済ませることができました。また、右のサイドマーカーランプに水が入ってしまっていたため、こちらも交換となりました。もっとも、この部品単価は2,343円と安価なものでしたが。
このほかでは消耗品関係でクーラントを交換。これは2年前の検査以来の交換となり、この間に62,301kmを走行しているので妥当なところだと思います。同様にブレーキオイルも前回の検査以来となる交換。パッドについても2年前を最後に交換していませんが、残量を確認してもらったところフロントが8mm/リア4.7mmということだったので、こちらの交換は次の機会に持ち越しです。
また、エアークリーナーのエレメントを昨年5月以来となる交換を実施。こちらは44,580kmしか走っていないので少々早めという感じもしますが、砂利道走行の機会が多かったことなど考えると、気持ち的には替えておきたいと思った次第です。もうひとつ、エアコンのクリーンフィルターは昨年4月以来の交換。距離的には45,584kmを走行しての交換ですが、推奨インターバルは1年ごととなっていますので、むしろ遅すぎた交換という感じです。
実は今回、走行距離などから継続検査を受けずに代替することも考えなくはありませんでした。しかし適当な次の候補が見当たらなかったことと、現実的にコンディションが良好ですし仕事での使い勝手も非常に良いので、積極的に代替しようという理由がありませんでした。
ゆえに継続検査を受け、遠くない将来には20万kmの大台に乗せてみようと思ったわけです。そこで、高速道路の巡航が多いことから機関系の状態が良好とは言え、年式もそれなりですし走行距離の数字そのものは多めであることから、ちょっとした大がかりな部品の交換を、継続検査とタイミングを合わせて行おうと思っていました。しかし残念ながら必要な純正部品のいくつかが欠品しているそうで、この作業は12月に持ち越しとなった次第です。
ところで今回の継続検査では、ディーラーならではのしっかりした仕事ぶりと、逆にディーラーならではの型にはまった仕事ぶりの両方を見せられる結果となりました。前者については仕上がりを見れば一目瞭然、自社の車種を熟知した作業ぶりを感じさせる満足のいくものでした。もちろんディーラー作業ゆえに万が一のトラブルが今後発生したとしても、しっかり保証がついているというのは大きな安心感につながります。
しかし一方では、ちょっと呆れる"型にはまった仕事ぶり"にも直面しました。作業明細の中には「おすすめコース一式」として、「ウィンドゥウォッシャー液補充set」という項目があり、さらに部品代として「ウィンドゥウォッシャー」の42円が計上されています。
ですが、私は金曜日の段階で市販のウォッシャー液をタンク一杯に、それこそ若干あふれる程に補充しておいたのです。なのに計上されている42円。この点を問いただすと、「若干の減少が見られたので、補充した」とのこと。もちろん私が満水にした後はウォッシャー液を使っていませんが、ディーラーまでの移動中に振動で空気が抜けるなどして注水表面が下がった可能性は十分に考えられます。
しかし、1本500mlほどの純正ウォッシャー液、これを丸々1本注入するほど液面が下がるものでしょうか。さらに実際の作業担当者に聞いてみると「液面は下の方に見えた。1本全ては入らなかったので、入る分だけ元々入っていたウォッシャー液を抜いた」と言うのです。
さすがにこれには呆れました。真水が入っていたというのであれば安全性の面などからウォッシャー液に入れ替えるのは納得できます。しかし市販品と純正品の違いこそあれ、ウォッシャー液が入っていることはすぐにわかったはず。要するに、単に「おすすめメニュー」に入っているからウォッシャー液を補充しなければならない、という型にはまった仕事ぶりを目の当たりにしたということです。
前回の継続検査では保安基準に適合しているLED式発炎筒を搭載しているのにも関わらず、整備代金明細には発炎筒の1,575円を計上されていたこともありました。どうもディーラーでは「おすすめコース」なるものを設定していると、個々の状態には関係なく伝票を作ってしまう傾向があるようです。もっとも、単に現場のメカニックとサービスフロントの意思疎通が悪かっただけならまだ良いものの、こうした行為は「本当にきちんと点検・整備しているのか?」という疑念さえ生じさせるものです。
私自身についても、正直なところ疑念を持ちました。これまで、購入からずっとお世話になっていて仕事ぶりやサービスには満足しており、まじめに次の車はサービスの良さから日産車を優先候補にしようかという思いもあるところです。しかし、今回の一件は、そうした思いにちょっとした"待った"をかける出来事でした。
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日産フーガ (Y50) | 日記
Posted at
2011/12/03 23:13:00