ラリーファンの風上にも置けない輩

【2008年8月12日　22時30分／新潟県長岡市高畑町】

「秋葉温泉 花水」を出発して、クルマは国道460号を経由して国道8号へ。
三条市、見附市を通過して長岡市へと入り、ここで遠く京都市へと向かう国道8号に別れを告げて、ここまでの重複区間から単独区間に変わる国道17号を走ります。

新潟県と言えば昭和を代表する大物政治家を生んだ地、それゆえか道は広く走りやすいコンディションが続きます。

しかし。
そんな快適なナイトドライブでしたが、そこに現れた地元ナンバーをつけた一台の青いスポーツセダン。
片側2車線のバイパス路はそこそこの交通量、大型トラックも混じって淡々とした流れ。そこに青白いHIDライト灯を点灯したスポーツセダン、私が"ルームミラー"に確認した姿は車線を右に左に変えて先行車を抜きさって接近してくる姿。

そのまま車影は"左のドアミラー"に移ると、私の後続車を含めて数台を"左車線"からパス、右車線に移ると赤信号の前方交差点に停まっている車を見つけたのか交差点手前で左車線に急な車線変更。この時左車線にいたのは中型トラック、走行状態から察するに積載状態、減速中に前に割り込まれる格好になり急ブレーキ。

信号が変わるとダッシュをかけたスポーツセダンは左車線が詰まっていると見るや右車線に移動、先行するミニバンに対して車体を左右に動かしての"煽り"状態。
僅かな隙間に無理やりねじこんで左車線からミニバンをかわすと、前方の先行車が無い状態になり、社外品のマフラーから爆音をたてて推定160km/h程度で走り去っていきました。

ま、夏休みの夜、全国どこにでもお馬鹿さんはいるもんだ、という話ではあるのですが･･･。
問題はこのクルマ、世界的に有名なラリーマシンの"レプリカ"をまとっていたのです。
熱心なラリーファンに多い、愛車をラリーマシンルックに仕上げている一台だったのですが、一般公道でただでさえ目立つ競技車ルックのクルマでこんな走り方をするとは･･･。

ラリーファン、モータースポーツファンの風上にも置けない大馬鹿者としか言いようがありません。

こうしたクルマが公道で暴走しているのを見た一般の方はどう思うことでしょう。
まして後日、何かのきっかけでホンモノのラリー車、しかもレプリカの元となっている競技車を見たとしたら。

自分自身の行動を多くの人に注目されるということに思いが及ばないような輩は、決して競技車両のレプリカなどするべきではありません。


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