• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

NorthStarのブログ一覧

2011年12月21日 イイね!

誇り高き“セントバーナード”

誇り高き“セントバーナード”2011年の日本において、やはりもっとも大きな出来事といえば東日本大震災に尽きるでしょう。巨大地震の発生による津波被害と原子力災害の発生は、被災地のみならず広く市民生活に不安をもたらしました。しかし、そんな中で平穏な市民生活を一刻も早く取り戻すべく、そして一人でも多くの生命を救うべく、昼夜問わず活躍した人々がいます。
その代表格とも言えるのが消防士の皆さん。私自身も震災発生の翌日に東名高速道路で何十台もの消防車と救急車が被災地に向けて走っていく姿を見て、とても頼もしく思いました。

全国から救援部隊が続々と現地に入る中、ニュースなどでその存在がクローズアップされたのが東京消防庁の消防救助機動部隊、通称・ハイパーレスキューです。
2011年3月11日の14時46分頃に発生した巨大地震とその後の津波被害などに対して、東京消防庁は16時30分の時点で第二消防方面本部の消防救助機動部隊などを第1次派遣隊として出動させ、さらに20時40分には第三消防方面本部の消防救助機動部隊などによる第2次派遣隊を、日付が変わった12日の未明には第3次派遣隊が、矢継ぎ早に被災地へと向かいました。

消防救助機動部隊が発足したのは1996年の12月。前年の1月に発生した阪神・淡路大震災では、倒壊した建物や道路の高架といった巨大な構造物が人命救助の妨げとなったこともあり、救助のための特別な資器材や装備、そして訓練を重ねた経験豊富な人材が震災時には必要とされることがわかりました。そこで重機や高度な探索装置などを持つ消防救助機動部隊が発足。同隊は救助犬として広く知られているセントバーナード犬をシンボルとして、隊員が身を包むオレンジ色のスーツなどにワッペンがつけられています。
東京消防庁は管轄全体を10の方面本部にわけていますが、まずはそのうちの第二方面本部と第八方面本部に震災等大規模災害対応を主として部隊が誕生。さらに2002年の4月には世界的なテロ事案の発生などを受けてNBC(核・生物・化学)災害に対応する部隊が第三方面本部に置かれます。そして2007年には震災に加えて都市型水害に対応する部隊が、時の麻生政権が掲げた「麻生安全・安心プラン」という政策の下で設立されました。

東日本大震災では津波で壊滅的な被害を受けた被災地での人命救助に加えて、危機管理能力がゼロに等しかった“政治主導”が迷走する中、福島第一原子力発電所においてハイパーレスキュー隊が決死の放水による冷却を行ったことが、被害の拡大をくい止める大きな成果となったことは疑いの余地がありません。
もちろん消防士の皆さんのみならず、自衛官や警察官に医療関係者、米軍をはじめとした海外からの支援部隊など、本当に多くの皆さんの力が貴重な人命を救い、復興に向けての第一歩を刻むこととなりました。

あまりにも当たり前の存在になっている消防。近年は地方財政の悪化により、資器材の更新がなかなか思うように進まないというケースもあるようです。さらにそれ以上に深刻なのが人材の不足で、消防組織内の高齢化は特に地方で問題になりつつあります。また、消防団組織の弱体化も改善を要する課題と言われており、これからの超高齢化社会や地方における過疎化の進行に対して、安全で安心な生活の要である消防をどう守っていくのかについては、地域住民の一人一人が真剣に考えていく必要があるでしょう。

さて、今回は消防救助機動部隊について記してきましたが、先月「CAR-NEL」からリリースされた新製品、東京消防庁の消防救助機動部隊に配備されている指揮車両のミニチュアカーがコレクションに加わりました。
その詳細はフォトギャラリーでいつものようにご紹介しています。

MiniCar|CAR-NEL 日産エクストレイル 東京消防庁消防救助機動部隊指令車両
 
Posted at 2011/12/26 23:28:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

office North-Star業務雑記帳(FC2) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:49
 
ADVAN Motorsports 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:30
 
NINJA TOOLS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2007/09/17 19:46:48
 

愛車一覧

日産 フーガ 日産 フーガ
三菱ディアマンテ30M-SE、Y50型日産フーガ350XVに続く、三代目の“社用車1号機 ...
フォルクスワーゲン パサート セダン フォルクスワーゲン パサート セダン
マツダRX-8、三菱ランサーエボリューションVII GT-Aに続く、三代目の"社用車2号 ...
日産 フーガ 日産 フーガ
二代目となった"社用車1号機"。 日産フーガ350XV、ボディカラーはダークブルー。 ...
三菱 ランサーエボリューションVII 三菱 ランサーエボリューションVII
マツダRX-8の後継として導入した「社用車2号機」。 三菱ランサーエボリューションVII ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation