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2009年01月26日 イイね!

日本自動車市場の行く末は?

日本自動車市場の行く末は?連日、テレビや新聞からは「不景気」を伝える報道が聞こえてきます。
そこまでマスコミが景気の後退を煽るような真似をするか?と思わなくもないですが、ワイドショー的なマスコミの報道を別にしても、確実に前例のない速さで経済の停滞は進んでしまっているのが現実のようです。

そんな中で日ごとに厳しさを増しているのが自動車業界。
報道ではメーカーの減産や、それに伴う雇用不安、各社の決算下方修正などが伝えられています。

しかし、メーカーが厳しい理由は"車が売れないから"。すなわち現場で車を売る立場にあるディーラー、要するに販売会社もメーカー以上に厳しい環境にあると言えるでしょう。

そんな中、北海道から入ってきたニュース。

●函館三菱自動車販売 破産手続き開始決定
e-HAKODATE  2009年1月22日 12時50分

同社は北海道南部の函館地区で展開していた三菱自動車の販売会社。
"G店"と呼ばれる"ギャラン店"の系列で、三菱自動車工業の持分法適用関連会社でもありました。

記事では2000年に発覚した三菱自動車工業の「リコール隠し事件」が大きく影響して新車販売の不振が続き、今回の結末に至ったとあります。

確かに「リコール隠し事件」の影響は相当なものだったでしょう。
北海道は三菱自動車工業が他の土地よりも比較的販売力を持っている地域ですが、長年に渡って築き上げられてきた顧客との信頼は一瞬にして崩れ去ってしまったと言えるでしょう。

そして販売不振は、後々の販売会社経営に重くのしかかっていきます。
つまり、新車や中古車の販売収入が落ち込むことに加えて、メンテナンス需要も激減していくのですから。

近年は自動車の使用年数が伸び続ける傾向にありますが、例えば継続検査(車検)などは格安業者も入り乱れての顧客獲得戦争状態。
ただでさえ厳しい情勢の下、元々自社で販売した顧客の囲い込みという新車販売会社ならではの強みを一切発揮出来なくなってしまいます。

乗用車の場合、初回検査は登録から3年後。その後は2年毎になりますが、例えば「リコール隠し事件」が発覚した翌年の2001年を基準で考えれば、同年の登録車は順調にいけは2008年で3回目の検査時期にあたります。
しかし2001年は間違いなく新車販売が落ち込んでいたでしょうから、その影響がまだ続いてしまっているということです。

更に言えば最近の自動車の耐用年数は13年ほどとなっているようですから、この「リコール隠し事件」によって失われた4年程度の間に落ち込んだ販売の影響は、まだまだ向こう数年は続くことになります。

もっとも、インターネット上で調べた限り、同社の場合はセールスマンなどのレベルが決して高くなかったというユーザーの意見もありますから、一概に今回の結末に至った要因をメーカーだけの責任には出来ないとも思いますが。

いずれにしても自動車メーカー各社は系列ディーラーの再編に数年前から取り組んでいますが、なかなか成果を出し切れていないように思えます。
販売戦略では群を抜くトヨタ自動車が4系列化を果たしましたが、現在は各系列の個性を出すことに注力しているようです。

日産自動車は基本的に2系列に集約させましたが、どうにもまだ地方ごとに上手く機能していない感じ。色分けされた2系列(両系列扱い店舗も含めると3系列)の違いが余り打ち出せておらず、販売会社の個性は重要視されていないのかもしれません。

本田技研工業は3つの系列を有しており、その昔は明確に取扱い車種などで方向性が差別化されていました。
しかし近年になって系列をまたいだ扱い車種も増える一方、地方の小規模販売会社を整理・統合する動きを見せています。

これは批判覚悟で記すのですが、私の個人的な感想としては、あくまでも日本市場だけを見た時に自動車メーカーが多すぎると思えるのです。
これは20年以上前から感じていることなのですが、世界の自動車市場における生産拠点が日本である以上は問題なかったのでしょうが、こうも世界市場が冷え込んでくるとメーカーの集約も避けては通れなくなるでしょう。

もちろん既にその動きはありますが、そうなると日本流"ケイレツディーラー"という販売形態もどうなることやら。
もしもアメリカなどのようにメーカーの系列とは無関係の新車販売会社がメジャーな存在になったとしたら・・・。
現在の日本車の銘柄数は半分以下にまで集約されることになるのかもしれません。
 
Posted at 2009/01/30 23:53:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記
2009年01月25日 イイね!

"ソアラ祭り"

"ソアラ祭り"昨年末にトヨタクラウンのミニチュアカーが数台手元に届いて"クラウン祭り"状態になりましたが、今度はトヨタソアラのミニチュアカーが同時に2台やってきました。

毎度お馴染みミニカーショップ ヒコセブンがリリースする、実在する警察車両のミニチュアカーシリーズ「RAI'S」の最新作です。

今は絶版ブランドとなったトヨタ自動車の最上級クーペ「ソアラ」。
1981年のデビューから一世を風靡、高いブランドバリューを誇って国産高級クーペ市場で圧倒的な人気を誇りました。

初代から二代目へのバトンタッチはキープコンセプト。
しかし1991年に登場した三代目にあたるZ30系では北米市場を意識したモデルへと変貌、3ナンバーサイズのボディはグリルレスのスラントノーズに個性的な表情を見せました。
当時、まだ日本では展開していなかった「レクサス」ブランドのモデルとして北米市場に投入されたのですが、個性的なデザインは日本市場で賛否両論を巻き起こすことに。

そして時代と共にクーペ市場が日本では縮小、2001年には四代目へとバトンタッチされますが2シーター電動メタルトップカブリオレへと大きくキャラクターを変化させ、日本での「レクサス」発足に伴いブランドネームは終焉を迎えました。

この高級クーペ、その三代目モデルで警察車両として導入された車両が今回はミニチュアカされました。

警察庁予算による国費導入車両として全国に配備されたのは、薄いグリルが装着された後期型のターボエンジンモデル。
主要警察本部の高速道路交通警察隊に配備され、主に高速道路における交通取締りに従事していました。

一方、三重県警察のみに存在した白黒ツートンの制服仕様パトロールカーもリリースされました。
こちらはフェンダーミラーと、ルーフの赤色警光灯中央部に備わる赤外線ストロボ装置が特徴の稀少な一台。

今回もなかなかの造り込みを見せた商品となっていますが、覆面仕様については2002年ころに東北自動車道で良く見かけた"ブルーメタリック"のド派手な実車を懐かしく思い出しました(^^;。
 
 
MiniCar|RAI'Sトヨタソアラ2.5GT-T 1997 北海道警察高速道路交通警察隊車両
MiniCar|RAI'Sトヨタソアラ2.5GT-T 1991 三重県警察高速道路交通警察隊車両
 
Posted at 2009/01/30 22:58:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記
2009年01月24日 イイね!

サーキットで見た"思わぬ光景"

サーキットで見た"思わぬ光景"24日に日付が変わっておよそ1時間、たどり着いたのは東名高速道路の鮎沢パーキングエリア。
車内パソコンを開いてメールチェックなどを小一時間ほど行なってから、取り敢えずは仮眠体制を整えます。

"寝床"は社用車1号機(日産フーガ 350XV)の助手席。メーカーオプションの「オットマンシート」がここぞとばかりに活躍、フルリクライニング&オットマンの併用で、なかなか快適な仮眠スペースが出来上がります。
そして"車内備品"のひとつであるブランケットを用意すれば準備万端。もちろん停車中はエンジンオフにして過ごします。
ただ、装備されているセキュリティには赤外線による異常探知機能がありますので、これの設定を変えておかないと寝返りを打った際などにホーンが鳴り出してしまいます。この点、車内にペットを残して離れることを想定したモードが用意されているので、これを活用します。

目覚めたのは午前7時前。
さすがに富士山も近い土地柄、朝の冷え込みも厳しいものがありました。お蔭で外に出て深呼吸すると、眠気は見事に飛んで行きましたが(^^;。

そして向かった取材先は「富士スピードウェイ」。
今日、ここではHKSが主催する「HKS PREMIUM DAY in FSW」が開催されます。

7時30分ころに会場入り、早速一般のお客さんがパドック入場を始める前に撮影取材開始。
今回はある車両の写真撮影が目的だったのですが、幸いに撮影はスムーズに進んで、イベント開会前に取材業務は完了。

そこで会場内をブラブラしてみましたが、スーパー耐久レースでお世話になっている方々も多数いらっしゃっており、色々な話題で盛り上がることも出来ました。

お昼をすぎて、帰り道の渋滞を避けたいという思いもあったので、イベント閉会前に一足早く会場を後にします。
ちょうどサーキットを出ようとした頃、雪が舞い始めました。
その後、雪は勢いを増したようで、残念ながら目玉イベントのひとつであった「HKS CT320 vs GT300マシン」は走行が中止されてしまったようです。

ところで帰り際といえば、雪よりも気になったことがありました。
それは「富士スピードウェイ」の場内、何カ所かにトヨタの新車が大量に留め置きされていたことです。

最初は「安全運転研修や営業研修に使う車だろうか?」と思ったのですが、尋常ではない台数にこの予想は外れていると確信した次第。
コンパクトカーから大型ミニバンまで、量産車種が何カ所かのスペースに数百台は置かれていたと思います。
そしてそのほとんどはボンネットの保護シートがついた状態、要するに製造された新車を保管するヤード状態だったのです。

●ロス近郊の港にトヨタ車数千台 米国の販売急減で足止め
47NEWS  2008年12月13日 17時36分

昨年はこのようなニュースも報じられましたが、景色としてはまさしくこのニュースと同じ状態。
海外市場の冷え込みに円高が重なって、日本の自動車輸出には急ブレーキがかかってしまっています。

留め置きされている車が海外向け車両だったかまでは確認していませんが、ちょっと気になる光景でした。
 
Posted at 2009/01/27 03:55:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2009年01月23日 イイね!

2009年・初サーキット

2009年・初サーキット2009年に入って初めてのサーキット取材。
夜明け前、午前5時に起床して30分ほどで準備を整えて社用車1号機(日産フーガ 350XV)で出発。

クライアントさんと合流して向かうは「筑波サーキット」、昨年はあまり縁のなかったこのコースが2009年の初サーキットになりました。

渋滞前の首都高速を抜けて、快調に常磐自動車道へ。
しかし、昨年はほとんど訪れることが無かったためか、ついつい谷和原インターチェンジを通過・・・。

気付いた時にはもう車線変更をすることは叶わず、仕方なく次の谷田部インターチェンジまで行って、一般道へ。

ちょっと予定より遅れてのサーキット到着、空模様は生憎の小雨。
ということで午前中の取材・撮影は様子見、ウェット路面での走行シーンを少しばかり撮影してのスロースタート。

最近の天気予報は精度が高いのか、お昼には予報通りに雲が晴れて太陽が顔を見せてくれました。
路面は急速にドライに転じ、午後は順調に走行シーンの撮影。最後はドライバーさんへのインタビューも行なって、予定の取材内容は無事にクリア。

日が暮れてきた頃にサーキットを後にしましたが、幸いに道路はそれほどの混雑もなく、比較的快調に都心を通過。
長めの打ち合わせを兼ねた夕食をファミリーレストランで摂り終えると時刻は既に23時近く。

翌日も早朝移動のスケジュール、ちょっと考えての結論は帰宅せずに次なる取材先への直接移動となったのでした。
 
Posted at 2009/01/27 03:28:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2009年01月22日 イイね!

2008年のアメリカ自動車市場

2008年のアメリカ自動車市場昨日付のエントリではクライスラーとフィアットの提携について記しましたが、今日はアメリカの自動車市場に関するデータのご紹介。

サブプライムローン問題をきっかけとして経済が混乱したアメリカ。
自動車市場も急激な後退となってしまった2008年でしたが、1月から11月までの車種別販売台数データからは、興味深い動向も読み取ることが出来ます。

データは集計の関係から11月までの累計数字となりますが、まずは販売台数が多かった"ベスト10"を見てみましょう。

■2008年・アメリカ市場 車種別販売台数ベスト10
1位フォードF-シリーズ473,933
2位シボレーシルバラード431,725
3位トヨタカムリ411,342
4位ホンダシビック352,248
5位ホンダアコード350,638
6位トヨタカローラマトリックス328,878
7位日産アルティマ252,357
8位シボレーインパラ244,692
9位ダッヂラム229,222
10位フォードフォーカス184,152


ベスト10は、アメリカと日本のメーカーが5車種ずつという結果です。
ボディ形状ではオーソドックスな4ドアセダン(一部、ハッチバックやクーペ類別を含むモデル有)が7車種、ピックアップトラックが3車種という構成。
ピックアップトラックは特にアメリカ南部での支持が高いようです。
仕事とプライベート両方で便利につかえる伝統的なツールとして愛用されていることを示しています。

一方のセダンモデルでは日本車の高い人気が伺えます。
ホンダ勢は日本と共通のボディ仕様ですが、北米市場での競争力を高めるためにフルモデルチェンジで大型化されたことも人気の理由のひとつでしょう。
またトヨタ勢はカムリは日本仕様と同じボディですが、カローラは日本のカローラ・アクシオよりも若干大きなサイズとされており、エンジンもより大排気量のものが設定されています。


では次に、販売台数の少なかった"ワースト10"も見てみましょう。

■2008年・アメリカ市場 車種別販売台数ワースト10
1位ヒュンダイアントラージュ5,405
2位三菱エンデバー5,687
3位ハマー・H25,721
4位クライスラーパシフィカ6,227
5位日産アルマダ14,753
6位ハマー・H319,152
7位ダッヂドゥランゴ19,985
8位GMCエンヴォイ22,716
9位ジープコマンダー25,406
10位トヨタFJクルーザー25,500


こちらはメーカー別に見ると韓国がトップ、以下アメリカが6社、日本が3社となっています。
そしてボディ形状では、トップのヒュンダイ・アントラージュはミニバンですが、あとは全てが大型SUVのオンパレード。
やはり日本経済にも大きな影響を与えた原油価格の高騰に起因するガソリンの急騰が少なからず影響を与えているようです。

ただし同じ大型SUVでも、欧州勢やアメリカ製高級ブランドモデルの名前は見当たりません。
ということは一定の富裕層については購買力が極端に落ちるようなことはなく、中流層などが大型SUVの購入を控えた結果ではないかと想像できます。


ちなみに「盗難率の高い車種」というランキングデータもあったのですが、こちらには大型SUVの名前が多く見受けられ、販売ワースト10に入っているモデルもランクインしています。
やはり不景気になっても、アメリカ市場にとっては大型SUVが人気のモデルであることを、"裏市場"の人気度合いで証明する結果になっているのかもしれません。


果たして2009年はどのような市場展開となっていくのでしょうか。

それにしても日本に住む一人としては「アメリカ市場のために造られた日本車」が人気であることを喜ぶと同時に、「アメリカ市場のために日本で使いにくくなってしまった日本車」の存在に複雑な心境となってしまうのが正直な気持ちでもあります。
 
Posted at 2009/01/27 03:13:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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