MiniCar|RAI'S 日産ティアナ250XE (2009) 和歌山県警察 所轄署警ら車両
投稿日 : 2010年08月31日
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2003年、日本市場ではそれまでのセフィーロとローレルを統合するかたちで、新たに誕生したブランドが「ティアナ」。
日産の最上級FF(前輪駆動)セダンは中国などの海外市場もターゲットとした国際戦略車としても位置づけられ、特に内装の充実を訴求する新しいコンセプトが受け入れられたヒット作となりました。
この初代も警察車両としての導入実績があり、特に捜査用私服パトロールカーや警護車としては一定の数量が全国で活躍を見せました。
そして2008年に2代目へとバトンタッチされた「ティアナ」も、初代同様に警察車両としても活躍することになったのです。
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モデル化されたのは、和歌山県警察・和歌山東警察署に配備された無線警ら車。和歌山東署は阪和自動車道の和歌山インターに近く、JR和歌山駅など市の中心部などを管轄しています。
ここに配備された白黒ツートンの制服仕様車。ルーフには「東1」と対空表示があり、無線アンテナとブーメランタイプの赤色警光灯が備わっています。
なお警ら車両ですが、赤色警光灯は昇降式ではなく固定型となっています。
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フロントにはグリルの前に一対の前面警光灯。最新のLEDタイプではなく、従来型の電球式が採用されています。
グリルの中央には日産自動車のCIロゴに替わって、警察の"紋章"である旭日章が備わっています。
最近、このクラスの警ら車両は圧倒的に"ゼロ・クラウン"のシェアが高いのですが、その場合はほとんどが昇降式赤色警光灯を備えています。しかし、ティアナでは一般的な固定式警光灯ゆえに、遠方からの被
視認性では劣るでしょうが、とてもスタイリッシュな外観となっています。
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リアには250XEのグレードエンブレムが市販車同様に残されています。
そしてトランクリッド左側には車両名称エンブレム、その上には和歌山県警察のシンボルマークを小さく表記。
このマークは多くの車両にあしらわれており、サイドビューではフロントドアの前方に入れられています。
マークそのものが制定されたのは1994年。和歌山の「W」をベースにデザインしており、鮮やかなブルーが印象的なワンポイントアクセントになっています。
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現状、全国で1台だけの存在ではないかと思われる、二代目ティアナの警ら車両。ティアナという車種、こと警ら車両に限れば稀少な存在で、初代では白黒ツートンのカラーリングは北海道で交通取締用の採用実績がありますが、警ら車両としては高知県警察などごく僅かしか存在を確認されていません。
ところでサイドビューでも良いアクセントになっているシンボルマーク、このように車体に表記があるのは和歌山県警の他は青森県警くらい。
日本は全国どこでも白と黒のツートンカラーをまとうパトロールカーですが、多少は"お国がら"を主張しても良いと思います。
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