MiniCar|DISM 日産セドリック200スタンダード (430型) 前期型 個人タクシー
投稿日 : 2011年07月29日
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法人タクシー仕様と同時にリリースされた、DISMの430型・日産セドリックをベースとした個人タクシーのモデル。類別は法人仕様と同じく、当時のセドリックでボトムレンジを担っていた「スタンダード」が再現されていますが、当然カラーリングや装備品には個人タクシー独特のものが採用されています。
当時からセドリックはクラウンと並んで高級セダンと認識されているのと合わせて、タクシーとしても首都圏などの大都市を中心に多く存在していました。もっとも地方では小型車が主流であるがゆえ、その存在は少数派に留まっていたのも現実です。
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ルーフの中央には、お馴染みの「でんでん虫」の行灯が備わっています。これは東京都個人タクシー協同組合のシンボルマークであり、1965年に加盟している全車への装着が義務づけられました。
なおタクシーの行灯は「防犯灯」であり、緊急時には運転席の操作で赤色に点滅して周囲に知らせる様になっています。
もっとも平時はタクシーであることの存在をアピールするための効果が強く、空車と実車を遠くからでも見分けられる様な点灯運用をしているケースも多く見られます。
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サイドビューは白いボディに青いラインがお馴染みのもの。詳細に見ると青いラインの上下には、細く赤いラインの“縁取り”がされていて、これもアクセントになっています。
お客の乗降口となるリア左側のドア、その窓には法令で定められた初乗り料金表示ステッカーと、自動ドアーの表示が備わります。
ちなみにモデルで再現された表示は「\430」。東京では1981年9月にそれまでの380円から430円に初乗り料金が改定されました。このモデルは1979年6月にデビューした430型セドリックの前期型。1981年4月にマイナーチェンジを受けて後期型になりましたが、時系列的に言えば前期型で料金改定以降の状態を再現した、ということになります。
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リアビューではルーフ中央の無線アンテナと。Bピラー頂部に備わる補助ウィンカーがタクシーらしい装備。補助ウィンカーは交通量の多い東京において、右左折はもちろんタクシーならではの客の乗降時にハザードを点灯させた際などの被視認性向上に寄与しています。
またリアウィンドゥ越しには、パーセルトレイ上に消火器が備わっていることも確認できます。さらに写真では見にくいですが、室内では運転席背後の防犯仕切板や無線機、料金メーター、助手席前のインパネ上にある空車表示灯なども再現されています。
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フロントウィンドゥに「中型」を示すステッカーが貼られている様に、セドリックはタクシーの車種区分では全長4,600mm以上の中型車に分類されます。ゆえに料金は小型車よりも割高ですが、首都圏などでは中型車が圧倒的に多数派を占めているのは現在と変わりません。
なお、個人的に今回のモデルで残念だったのは、法人仕様も個人使用も「スタンダード」類別がベースとなっている点。個人タクシーは同じ車種でも上級の類別を使う傾向が強いので、ここは角型四灯ヘッドライトや大型のバンパーを備える上級類別で再現してほしかっという思いが残ります。
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