
ボンネットと書かずにエンジンフードと書くとなんかエンジンがエサ食べるみたいですね(^^;)。
昔日爆走戦隊カ~~ァレンジャッにゾンネットと云う美人敵キャラもいてファンだったのですが・・・(^^;)。
いきなり変な枕でしたが、さて剛性低下方式とは三菱重工の堀越二郎技師が十二試艦上戦闘機(のちの零式艦上戦闘機)に高速時と低速時の舵の効きの「差」をなくすために操縦系のワイヤーをあえて細くして(剛性を低下させてわざと伸びるようにする)自然な操縦感を持たせるために考え出した設計のことなんです。
自動車でもパワステが一般的でない時代にはステアリングシャフトやラックアンドピニオンにこの「剛性低下」の考えが応用されて、低速ではダイレクトにステアリングにタイヤが追従し、高速ではダイレクトに効き過ぎないようにごく僅かに追従が遅れてこれまた自然なドライビングフィーリングを持たせるなんてことをやっていました。
このワイヤー(金属製応力伝達部品ならばなんでも)をわざと伸びるようにすることが、絶対に(大げさかも・・・)起きてはならない構造部品がエンジンフードのラッチロックを解除するためのワイヤーだと思います。
フードをオープンさせるためのレバーをグッと引っ張ったら「ガンッ」といって気持ちよく開いた方がいいですよね。
これがワイヤーが伸びて「ウニュ~ッ」なんて手応えで開いたら気持ち悪くて仕方ありません。
ところが流星号がこうなっちゃったんです(T_T)。
もちろん、そんな設計をしているはずがありません。
バイエルンの工場を出てから27年、走行距離にして約92,500km、寄る年波には勝てず、ワイヤーがほつれ始めたんです。
感覚的にはオートバイのクラッチワイヤーが切れかかっている時のあの「ウニュ~ッ」感ですね(-_-)。
当然切れるのも時間の問題だと思います。
てなわけで今日は「つたえファクトリー」さんにワイヤー交換に行って来ます。
自分でやってもできなくはなさそうなんですが、自動車に使われている長いワイヤーケーブルを引き抜きながら新しいのを差し込みつつ押し出す作業ってのは作業者が二人いないとけっこう大変なのが過去の経験から判っているし、グジグジガツガツやって脆化し始めている樹脂パーツを割っちゃったりするのもいやなので、今回はプロにお願いします。
今まで27年間の耐久性が証明されたパーツですので、もう私がクルマを引退するまで交換の必要はないでしょう(^^)/。
※たかがワイヤー交換の話をここまで膨らませてみました。
文章書くのが大好きなのに「独創的発想」や「斬新なアイデア」が大好きなので、いまだに「模範解答から逸脱してはならない」の我が社の論文試験には受かりません(^^)/。
最近は受けることもやめてしまいました(^^;)。
※写真は切れかかっているワイヤーです。中心部の単線は生きてますが周辺の縒り線状の細い線が切れているのが判るでしょうか?
Posted at 2015/06/21 06:59:59 | |
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