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mistbahnの愛車 [スバル レガシィB4]

整備手帳

作業日:2007年10月19日

【ECU】ブースト制御(Boost ErrorとFine Learning Correction考)

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最近は、禁断のブースト制御もやってる。

レガシィのROMは、ECOモード(Aモード)と、標準モード(Bモード)の2種類のマップがあるのだが、

Aモード:ノーマルROMのマップ
Bモード:徹底チューンド

と使い分けてる。
ECOスイッチで、切り替え可能。

ただし、Throttle Tip-in Enrichmentや、Closed Loopの閾値は、A・B共通。

ブースト関係は、いわゆる「ブーストアップ」にならないよう、おそるおそる触ってます。
ちょっとイジっては、A/Fを確認してます。
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トップのブーストではなく、低回転・低負荷のブーストが良くかかるよう、Target Boost B、Initial Wastegate Duty Bを微調整。

RPM - Manifold Relative Pressure(Corrected)の分布図はでは、期待していた4000[rpm]のブースト上限値は全く変わらず。
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ただし、
Throttle Opening Angle[%] - Manifold Relative Pressure(Corrected)
では、スロットル開度に応じてのブーストレスポンスは上がっているようだ。

(実際、かなり速くなってる・・・が、少しカリカリしたフィーリングにもなっている)
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ここいらで、はじめて注目してみたのが、
「* Fine Learning Knock Correction (degrees)」。

点火時期の進角は、

Total Timing = Base Timing + KC + other timing compensations
KC = (timing advance map value * IAM) + feedback correction + fine correction learning
Other timing compensation = ‘Timing Compensation (Coolant Temp) and (Intake Temp)’ among others.

で決定される。

今まで、KC(Knock Correction)には注目していたが、その中身は解析不十分だった。

なるほど、ログを採ってみると、確かに* Fine Learning Knock Correction (degrees)が時折発生して、点火時期を0.35~2.35程度遅らせている。

・* Fine Learning Knock Correction (degrees)が発生しているのは、必ず、Throttle Opening Angleが100%。

・* Fine Learning Knock Correction (degrees)が発生しているのは、必ず、Boost Errorが極めて小さい(+/- 0.100以下)ときである。

・* Fine Learning Knock Correction (degrees)が発生しているのは、Primary Wastegate Duty Cycleは50%以上と大きく、Manifold Relative Pressureは0.85以上と高い。

ということがわかった。
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さて、Boost Errorが何かというと、Target Boost(回転数―スロットル開度のマップより)と実際の相対圧との差である。

分布図より一目瞭然。

つまり、変な話だが、

「Boost Errorが少ない=ブーストが大きい=ノッキングしないように点火時期を近くさせとけ」

というアルゴリズムのようである(たぶん・・・)。

エラー(というより誤差)が小さい方が問題アリ・・・という仕様に気持ち悪さを覚える。
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ここで、ナゾなのが、ROM設定項目の
「Throttle Enrichment Compensation (Boost Error)」

何故か、Boost Errorが小さい領域(つまりブースト大)で、何故か燃料噴射を減らしている。
点火時期を遅らせるぐらいなら、ここでも燃料増量してもよさそうなものなのに・・・・。

私はA/Fとスロットル開度変化量のログを見ながらThrottle Tip-in Enrichmentを何度も燃調を詰めてきたが、ひょっとすると、このマップに台無しにされている可能性がある。
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更にKnock Correctionのもうひとつのパラメータである
「* Feedback Knock Correction (degrees)」
も時折、-2~-8の範囲で発生(点火時期の遅角化)している。

これが発生する原因の特定には時間がかかったが、

・負荷がある程度高め(1.5[g/rev]以上)

・それ以上、Throttle Opening Angleが80[%]など一息で増量したとき

に発生している。

なるほど、これも、急激なRPMもしくは負荷のUPに伴う、FUELマップのフィードバック遅れによる燃調リーンによるノッキングを回避するための一時的な点火時期遅角か??

これはどないもしようないのかな??

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この記事へのコメント

2007年10月23日 21:18
うーん、あまりにも難しくって突っ込めません。(涙)ただ、言えている事は純正のCPUはすごくよく考えられているということ、巷にあるフルコンやサブコンなどは、そういった制御を自分なりに調整(専用プログラムがないと)できないので、最小限のものを用意したということでしょうか?純正CPUだって、きちんと煮詰めてセッティングさえすればすべての状況に対応でき、フルコンを超える可能性がありますね。奥が深いですねえ
コメントへの返答
2007年10月23日 21:59
過給まわりをノーマル状態でのセッティングは煮詰めることができましたが、ブースト制御をはじめてから、燃調も吸排気タイミングも見直しです。

メーカの技術者は「プロが一年間かけてセッティングする」と言ってましたが、実際それぐらい奥が深いです。

確かに、現車セッティングじゃないCPU系製品は、おっしゃる通り、かなりのマージンを見たものにしかならないと思います。

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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