エンジン始動時異音
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今冬寒くなったころから、エンジン始動時にセルモーターからギャギャッと音が鳴るようになりました。
音の原因はセルモーターのピニオンギヤがエンジン始動後、ササッと引っ込んでくれないからというのはわかっていたのですが、面倒だなあと思ったりしてなかなか手をつけずにいたんですけど、
2,3日ほどエンジンをかけずに放置していて久しぶりにエンジンをかけたらですね、これがまたエゲツナイ音が鳴りまして、これはサッサと直しておかないとまた余計なお金がかかってしまうなあ。と思いましてようやく直すことにしました。
2
直すといっても私の整備経験上、今までセルモーターを分解したことがありません・・・
分解というか、セルの交換すらしたことがありません(笑)
昔、中学生のころラジコンのモーターを分解して二度と動くことが無くなってしまったというニガイ経験が頭をよぎってですね 大丈夫なのか!?とか非常に緊張しながら作業開始です。
まずはバッテリーとエアクリーナーBOXを外してセルモーターを外します。
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ピニオンギヤのスナップリングを外します。
ピニオンギヤ自体はまだまだ問題なさそうです。
4
ケースを外します。
あまったグリスでギトギトになってました。
5
ケースを外すと見えてくるコイツがおそらく異音の犯人!ワンウエイクラッチです。
IGキーをまわすとセルが回りますが、そのときピニオンギヤが同時に飛び出して、ATであればトルコンに付いているリングギヤにかみ合うことでエンジンを始動します。
エンジンが始動すると、セルの回転数<エンジンの回転数となるため
エンジンからの駆動力がセルモーター側にかかってしまいます。
このとき画像にあるワンウェイクラッチでエンジンからの駆動力がセルモーター側にかからないようになっています。
何らかの原因でワンウェイクラッチの動きが鈍くなるとエンジンからの駆動力がうまく抜けずピニオンギヤがセル側に戻ってくれないため、エンジンがセルを回してしまいますのでギャギャッというような音が発生します。
ワンウェイクラッチがスムーズに作動すれば、ピニオンギヤはエンジンからの駆動力を受けませんからIGキーを戻したとき素直にセル側に引っ込むはずです。
6
残念ながらワンエイクラッチは非分解になっているようなので、今回はシリコンオイルを隙間から注入してグリグリまわしてですね、ワンウェイクラッチがスムーズに回るようにがんばってみました。
またショートパーツとしてワンウェイクラッチが出ていませんので、これで直らなければセルモーターAssyで交換するか画像にある金属製のカバーを引っぺがして中を清掃してからカバーを綺麗にかけ直すという職人技が必要になりそうですね。
なんとなく作業前よりスムーズに回るようになった気がします!
7
今回の症状では必要ないでしょうが、ついでなので(ビビリながらですが)コアとブラシを清掃してみました。
画像は清掃前ですが、それなりに汚れてました。
8
すべて組み付けてエンジン始動してみましたが、
バッチリ直ってました!
エンジンかかってからもIGキーまわしっぱなしにして試してみましたが、異音の発生もなくワンウェイクラッチがうまく機能してくれているようです。まあシリコンオイルを注入しただけですので応急処置にすぎないかもしれませんが、これでしばらくは安心してエンジンをかけられそうでよかったです!
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