とりあえず一通り集計が終わったので公開します。
データの読み取りに予想以上に手間取り、各設定で5回程度づつ試走したうちの二回づつの平均値です。残りの試走データは闇から闇へ。。。
←こんな感じのエクセルで集計&グラフ化しました。
コレはイメージなんで数値は読み取れませんよ。
まずは回転数の立ち上がり時間のグラフ。
・ノーマル燃調
・燃調A ノーマル向けの設定(4,000rpm以上で8%減量)
・燃調B 吸気抵抗の少ないエアクリーナー向けの設定
(3,000~4,000まで3~1%増量、
4,500から3%減、5,500から6.5%減。)
ノーマルと比較し、ABとも速くなっています。
Aは4,000rpm以下ではノーマルと同じセッティングなんですが、この領域でも速くなってます。
たぶん、夜の測定で最後に測定したんで、気温が下がったこととかが影響しているのではないかと。。。
なお、4,000rpmから減量といっても、急に減量されるわけではなく、R-FITの調整機能で3,500rpmをあたりから徐々に減量されているようです。
注目すべきは燃調BがAに比べ、出遅れているのにも係わらず6,000rpm付近ではほぼ追いついていること。
5~6,000rpmではBの燃調のほうがあっているのかもしれません。
(実はさっきその辺を調整した燃調で試走してきました。またデータの読み取り作業をしなければならないと思うと気がめいります。。。orz)
次は燃調に関連する数値類のグラフです。
まずは上からエアフロ電圧。
空気の流入量を計測するエアフローセンサーの電圧値で、補正をする前の生の数値と思われます。(R-FITの説明書には補正前後のどちらか書いてません。メーカーに電話したら土日は休みでした。orz)
ブースト圧はノーマルと同等ですが、ABともノーマルより空気流入量が増えてます。
次に中段のインジェクタ噴射時間。
ひとつのグラフに納まる様に1/10にしてます。
燃調Aでは3,500rpmからあからさまに減量が始まってますが、流入空気量の増大とともに噴射時間=噴射量も増大し、ノーマルより多く噴射されているものと思われます。
燃調Bも4,000rpmを超えたところで減量が始まってますが、こちらも空気量に比例し増加し、結果的に5,000rpm以上ではノーマルと大差ないレベルになっています。
次は燃調をいじる上で一番重要と思われるO2センサーの電圧のグラフです。
O2センサーと言うのは、ラパンの場合触媒のあたりに付いていて、排気ガスの中の酸素濃度を測定しています。
ガソリンエンジンはガソリンと空気を一緒に取り入れ、爆発・燃焼させて運動エネルギーを取り出しています。
この爆発・燃焼が効率よく行われているかチェックするためにO2センサーがあります。
理論上、吸い込んだ酸素(空気)とガソリンが100%完全燃焼していれば排ガス中の酸素は0%になるはずです。
排ガス中の酸素(O2)が多ければ、混合気が薄く、逆に酸素がまったく残っていなければ酸素不足で不完全燃焼という判断をしているはずです。(たしか。。。)
で、グラフを見ると低回転域では入り乱れてますが、5,000rpm以上の高回転域ではピタリと安定しています。
ノーマルは0.99v前後、燃調Bでは0.97v前後、燃調Aは0.96~0.97v。
高回転域での燃調設定は濃い順に
ノーマル>燃調B>燃調Aの順番です。
以上のことから、数値が大きいほど残留酸素は少なく(燃調が濃い)、ノーマルでは0.99vを基準に制御されているものと推察できます。
また上のグラフとよく見比べると、エアフロ電圧・インジェクタ噴射時間・O2センサ電圧のグラフが見事に同調しているのがわかります。
(結論)
O2センサの電圧がなぜ一番重要かというと、要するに高回転域ではO2センサの電圧値が0.96~0.97vになるように設定すればいいのでは?ってこと。
低・中回転域もとりあえず燃調AあたりのO2センサ電圧を基準に設定しとけば無難かと。
とりあえずこんな感じ。
長文打って疲れますた。orz
なお、燃調いじりはエンジンブロー等の危険を伴います。
当方は一切責任を負いませんので、自己責任でお願いします。www
Posted at 2007/05/26 23:28:43 | |
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