10個124円の T5 LED電球をバラす!
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
2
LEDを T5ウェッジベースから外しました。
5050サイズのLEDが基板に半田付けされ、そこに300Ωの抵抗が接続されていました。
抵抗の大きさから予測すると、定格電力が1/6W(0.167W)程度のものと思われます。
3
12VのACアダプタを使用して点灯させました。
ACアダプタの出力電圧は12.47Vでした。
32.1mA(0.0321A)の電流が流れています。
全体消費電力は、
12.47 × 0.0321 = 0.400
0.4W となります。
5050サイズのLEDは、一つの型に3つのLEDが組み込まれた3chipを並列接続で使用されているものと思われます。
4
回路図です。
300Ωの抵抗での消費電力を計算してみます。
V = I × R
の式にあてはめ、
0.0321 × 300 = 9.63
300Ωの抵抗での分電圧は、9.63Vとなります。
電力Wは、V(電圧) × I(電流)ですので、
9.63 × 0.0321 = 0.309
0.309W となります。
全体消費電力が 0.400Wですから、抵抗での消費電力が0.309Wということは、全体の77%が熱となってしまう訳です。
効率はかなり悪いです。
また、抵抗の定格電力も0.3W以上のものが必要ですが、1/6W(0.167W)のモノでは不足となり、不安が残ります。
5
ちなみに、純正のT5電球は、12.47Vで0.0898A 流れています。
消費電力は、
12.47 × 0.0898 = 1.1198
1.12W となります。
これに比べれば、0.4Wは半分以下なので、多少効率が悪くても”まぁ、イイか!”って気分になってしまいます。
6
SaeXaが3chipのLEDを使用する場合は、3個直列で使用します。
これだと、LED一個にかかる電圧が同じでも、LED全体ににかかる電圧が3倍になります。
その分、抵抗にかかる電圧が低くて済み、抵抗で熱となる分が少なくなります。
この回路で実際に作成し、測定したのが次の「画像7」です。
7
12.47Vで10.47mA(0.01047A)流れていますので、全体消費電力は、
12.47 × 0.01047 = 0.13056
0.131Wとなります。
抵抗にかかる電圧は、
0.01047 × 270 = 2.8269
2.83Vとなり、
抵抗での消費電力は
2.83 × 0.01047 = 0.0296
0.0296Wとなります。
抵抗での消費電力は全体の22.6%となるので、だいぶ効率が良くなっています。
また、抵抗も定格電力の小さなもので済むことも確認できました。
8
10個 124円 の格安LED !
十分に明るく、点灯率100%と中華製とは思えない信頼性の高い商品と思いましたが、思わぬところに”落ち”がありました。
特性を理解し、適切に使用することが大事ですね。
それでも、10個124円はお買い得です。
国内販売では部品でも、T5ウェッジベースが40円、5050LEDが50円、抵抗一個1円です。
部品を買ったと思えば、十分にお得感があります。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( LED の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク