2年ぶりの阿讃サーキット。
以前は毎年のように、大学時代の同級生や気の合う仲間でコースを
貸し切り、タイムをしのぎあうのが恒例行事だった。
しかし、年齢的にも妻子持ちが多くなり、仕事もそれなりの位置についてきてなかなか
みんなが一斉に休みをあわせて集まるというのは難しくなってきた。しかもほとんどのメンバーが
現地まで何時間も何万円もかかる遠方からの参加。
だからこそ、2年ぶりに集まれた今回はものすごく楽しみだったし、私自身去年から持病である
難病を悪化させてしまい、何ヶ月も入院し全身麻酔でオペをし、肉体的にも精神的にもずたぼろ
の状態で、やっと回復(難病だから完治はしないのだが)してきての今回のサーキット走行。
ホントにホントに楽しみにしていた。
みんなサーキット走行前にはいろいろなパーツを投入し、自身にも気合をいれ、それはもう経験した
者にしかわからない、武者震い的なものが何日も前から増幅していく。
私も他に漏れずその1人であった。
そんな中、サーキット走行に備えて各部点検を恒例の親父にしてもらっていたのだが、悪い知らせが。
「セカンダリータービン付近からオイルが滲んでいる、原因は本体なのかそれともタービンより上の
ラインから漏れて垂れてきてるのかわからない。いちど外せるものは外して確かめてみる」と・・・。
この時点では、滲み程度だしまぁたいしたこと無いだろうと高をくくっていた。
あまかった。複雑なFDのシーケンシャルターボ機構からのオイル漏れの疑い、しかも純正ではなく
ナイトスポーツ様のRF420タービンだ。高度にバランスをとっているため、REに精通していなく
専用のバランサーなどもたない民間の整備会社では原因がわかったとしても修復は不可能なのである。
ナイトスポーツ様に急遽連絡をとり、実際現車確認しないと確定できないが、タービンでなければ
ブローバイが噴出している可能性もあるとのこと。
(この時点でのナイト様からの一番のアドバイスはサーキット走行はあきらめること。
下手すれば火災の可能性もでした・・・。今思えば超的確なアドバイス)
遅かれ早かれオイルキャッチタンクとエアセパレーターはつけなきゃなと考えていたので、これで改善
されるのであればと、無理を聞いていただいて即日配送していただいて装着。
数日後「キャッチタンクつけてブローバイは減り、漏れる量は減ったがまた別箇所から漏れている。
エキパイのカバーに垂れているのか時々煙が上がって、サーキット走行どころじゃないかも。もう数箇所
インテークのパイプのつなぎ目にオイルが噴出した怪しい部分があるが、連休中なのでパーツが
間に合わない」・・・・。
私の居住地はかなりの田舎で、平日でもパーツの取り寄せには3日ほどかかる。その上連休。
絶望的だ。でもそのパーツを交換して治るのであれば、あんなに楽しみにしていたサーキット走行に
参加できる。都会に行けばパーツセンターはやっているんじゃないか?そう考え、以前住んでいた
名古屋の東海マツダに連絡。吉報。「在庫があればその日の午後2時には届きますよ!」
在庫は運よく有り。わらにも縋る思いで4時間かけて即日とりに行き、即取り付け。
試運転後、完全ではないがほとんどオイルの滲みは無くなっている。よし!行ける!行くしかない!
あまかった。サーキットへの道中、いままで臭ったことの無い臭いが走行中に漂う。
嫁も同伴していたが「臭いよ?ねぇ、タイムは更新できないけど健康な私のスイスポで行けば?
まだ時間は間に合うよ?ねっ?」
私「・・・・そうだね。。でもみんなFD楽しみにしているし、2周くらいおきにクーリングすれば持つと思う」
なーんの根拠も無い無責任な言動である。臭っている時点でもうダメだ。車にそれほど詳しくない嫁でも
そう思ったのに、何かが私の判断を狂わせた。まだ残っている漏れたオイルが蒸発してるだけだろうと。
フェリーに乗船し、旧友の34GTRとホテルへと走らせていた。念のためマフラーから煙などでていないか
確認してもらうために、後ろにつけて走ってもらっていた。信号待ちで停車中サイドミラーで34の
厳ついフロントマスクを確認しようとした時のことである、
「なんだ?後ろが真っ白じゃないか。こんな季節に粉雪か霧雨か?えぇ?でも臭いね、はっぁあx!!」
慌てて、側道に停車し、マフラーをみてみる。煙はない。今度はタービン下回り。すごい勢いで煙が・・。
The end・・・。ホテルまでたどり着くのも精一杯。
FDよ・・お前も大手術が必要だったんだね。違う意味で人馬一体になったんだね。
サーキットに着く前に必死に私に知らせてくれたのである。
このまま、サーキットへ行き、炎上でもしていたら私の身にも危険が及んでいたでしょう。
FDが出走不可能になったのをメンバーに告げる。みな自分のことのように悲しんでくれた。
その夜、居酒屋に行き当日のみ参加予定であった旧友もその一報を聞くやいなや駆けつけ慰めてくれた。
みな、優しくサーキットでも「乗ってきて良いよ」と大事な愛車をドライブさせてくれた。おかげでホントに
心が晴れたし、楽しめた。やはり持つべきものは友人である。普段は遠くてなかなか会えないけど
学生時代に培った友情というのは本当に大切だ。皆の優しさが身に滲みた。ありがとう、深謝します。
そのままホテルの駐車場で安静させ、親父に港から積載車で一旦地元まで運んでもらい、
再度下回りを確認。結果地面に滴るほどオイルが漏れていて、500ml以上Egオイルが減っていたと。
おそらくタービンからだが、ここまでくるとRE専門家にお任せするしかない。
なにせ、FDの複雑なシーケンシャル機構は構造を理解し、また、それを脱着するだけでも大変な作業。
しかもトラブルが多い(幸いトラブルにあっていないFD乗りの方も大勢いると思います)。
決断しました。シングルタービンにします。すっきりさせます。これでなにか不具合が出ても少なくとも
今よりは原因追求が容易になるでしょう。
かなりの研究費を費やして、このシーケンシャル機構を考えてくれたマツダ様には申し訳ないけど。
今回も何かあったときはここと決めているナイトスポーツ様にお願いすることに。もちろん積載車で。
電話で相談させていただきましたが、なんとも明快で丁寧で職人にありがちな無愛想な対応など
一切無く、安心してお任せできます。また出費がかさむなぁ。でも頑張って仕事せねば!!
今回楽しみにしてくれていた皆申し訳ありませんでした。そして暖かい言葉有難う。
父母、嫁、心配かけてごめんなさい。こんな危険を伴う趣味を黙認してくれて有難う。
愛機FD、大事に至る前に知らせてくれて有難う。
元気で帰ってきておくれ。
そしてまた一緒にサーキットを駆け抜けようぞ!!
仕様変更など詳細はまた、完成してからのお楽しみということで後日アップする予定です。
※画像のバッチリポーズ決めちゃってる人は私じゃありませんからねw my fatherですよwwww