日産(純正) ボディ床下コート ブラック
【総評】
床下や足回りなどのボディ下回りをスチーム洗浄した上で、適切な箇所に防錆処理を施します。これもデイズのオプションカタログの隅にひっそりと載っている純正ディーラーオプション(DOP)で、持続年数の長い防錆コートを塗布する「ブラック」のほか、下回りの美観を損ねない透明コートを塗布する「クリア」も選択できます。ネットで調べたところ、「ブラック」のコースに使われているのはPIT WORKのアンダーフロアワックスという製品で、「クリア」は同じくPIT WORKの透明コートという製品のようです。ブラックの場合、更に予算や必要性に応じて、床下全面処理(17,820円)、足まわり部品処理(14,256円)、ホイールハウス処理(3,564円)の中からコースが選べます。
2016年6月施工。私の住んでいる地域は別に潮風吹きすさぶ海沿いでも、塩カルの融雪剤が撒かれまくる豪雪地帯でもないのですが、まあデイズは先の燃費偽装問題のために手放すときのリセールバリューが期待できませんし、その分長く乗ることになりそうですから、この先乗り続けるための安心感を買うという意味で、18ヶ月目の定期点検を機会に、床下全面に施工してもらうことにしました。
PIT WORKのアンダーフロアワックスを通販で購入すると、ディーラーで施工した場合の1/10の価格で買えるので、9割が技術料(工賃)ということになります。が、リフトで車体を持ち上げて下回りを本格的にスチーム洗浄し、ワックスを塗布すべきパーツと塗布してはいけないパーツを見分けながら塗っていくとなると、とても素人の手には負えそうにないので、ディーラーに丸投げしました。
床下全面とは言っても、錆の心配がない樹脂部分や、マフラーのように排熱によって温度が高くなる部分は施工の対象外になります。なお塗膜が厚いタイプの防錆剤だと、タイヤハウス内の反響を抑える静音化の副次効果も得られるらしいのですが、残念ながらPIT WORKのアンダーフロアワックスは塗膜が薄めらしいですし、デイズの前輪タイヤハウスは広範囲を樹脂パーツが覆っていて、後輪は色々剥き出しの構造になっているので、副次効果に期待して施工するのは筋違いかも。私のデイズの場合、感覚的には路上の砂を巻き上げる時の音が静かになった気がしているのですが、これは直前のDIYで前後タイヤハウス周辺に詰めた吸音材(整備手帳参照)の効果かもしれません。
【満足している点】
黒々とした下回りは頼もしく、ストイックで格好良く見えます。ディーラーの整備士さんからは再三「ブラックの防錆剤は汚く見える場合もありますが、大丈夫ですか?」と念を押されたのですが、私のデイズは元々車体色が黒なので、まだらになる心配もなく、黒々とした下回りも似合っていますし、美観を気にするようなレーシーなサスペンションを入れている訳でもありません。持続年数がクリアよりも長い2年(新車なら3年)を公称しているブラックで一択でした。
ガソリンスタンドやカー用品店には、もう少し低予算で施工してもらえるコースもあったのですが、純正ディーラーオプションとして扱われている施工コースであれば、車体構造を熟知したメーカーによる施工マニュアルもあるはずでしょうし、そもそも私の場合は塩害対策の必要に迫られた訳ではなく安心のために施工したので、「安心料を買う」という意味では費用対効果が高そうだと考えました。もしも近所に信頼できる施工業者があったなら、候補になっていたかも知れませんが、私はどの業者が信頼できるのかという情報には詳しくなかったので、海のものとも山のものともつかない業者よりはディーラーの方が安心かと。
【不満な点】
……とは言え、さすがに純正オプションとして施工するとなると、けっこう割高になりますね。不満という訳ではないのですが、納車1年半となると錆が気になるボルトもありましたし、どうせなら新車のうちに施工しておいた方が良かったかも。錆びてから施工すると持続年数が1年落ちるので、納車1年後に施工するのは錆び損になってしまいます。あと、料金にはタイヤ脱着の工賃も含まれているので、スタッドレスタイヤやブレーキパーツの交換と同時に施工しておけば、少しだけ安く施工できていたかも知れません。
関連情報URL:http://www.nissan.co.jp/SERVICE/MAINTE/SUPPLEMAINTE/BODY/YUKASHITA-COAT/index.html
定価 | 17,820 円 |
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購入価格 | 16,038 円 |
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入手ルート | 実店舗(その他) ※ディーラーオプション(後付け) |

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