ブレーキローター&パッド交換【5】リアブレーキパッド交換(+交換費用)
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ブレーキローター&パッド交換【4】リアブレーキローター交換に引き続き、リアブレーキパッドの交換について解説していきます。
(フロントブレーキと説明が重複する項目については割愛します)
【1】作業前の下準備でも触れた通り250系XFのリアブレーキはEPB兼用なので、OBD2テスターを使用して整備モードに移行しないとピストンが戻りません。
(キャリパーピストンツールで無理に戻そうとして壊した…という話を聞きます)
なお、OBD2テスターといってもEPBメンテナンス機能が無い物もあるので注意しましょう。
ちなみに今回使用したテスターは、パーツレビューに投稿したAUTEL社製のDiagLinkです。
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250系XF後期(RHD)のOBD2コネクタは運転席の右下、ちょうど右膝の辺りにあります。
特にカバー等はかかってないので下から差し込むだけでOKです。
後はテスターの説明書に従ってEPBを整備モードに移行させれば準備完了です。
パーキングブレーキが効かなくなるので事前に輪止めをしておきましょう。
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押せば戻るフロントブレーキと違い、リアブレーキのピストンは『押しながら回して戻す』ワインドバック方式です。
写真の赤丸で囲った部分の凹みにピストンツール治具の突起が嵌合して回る仕組みになっています。
この凹みの大きさや間隔がメーカーや車種によって異なるようなので、(例え大半が使わないので無駄と思っても)治具の種類が多いツールを買っておいたほうがスムーズに作業できるかと思います。
ピストンを押し戻したらキャリパーブロックとブラケットを清掃します。
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右後輪にはパッドセンサーがあるので併せて交換します。
フロントと違い、パッドに装着されているスプリングを使用して固定するタイプです。
フロントと同じくキャリパーブロック天面の穴からセンサーコードを通し、写真の赤丸で囲った方をパッドの当たり面に向けて、ピストン側のパッドに取り付けます。
後はフロント同様、各部にグリスを塗ってパッドを組み付け、キャリパーブロックを固定します。
タイヤの仮組みも終えたらリジッドラックとガレージジャッキを外し、トルクレンチでホイールナットを規定トルクにて締め付けた上で、EPBの整備モード解除とリアブレーキパッドのキャリブレーションを実施します(テスターの説明書参照)。
全て完了し、エラーコードが出なければ作業終了です。
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交換費用は以下の通りです。
DIXCEL ブレーキパッド Premium(1台分) ¥15,840
DIXCEL ブレーキローター PDタイプ(1台分) ¥52,360
TEXTER フロントブレーキパッドセンサー ¥2,530
VEMO リアブレーキパッドセンサー ¥2,420
AP GZ01 ブレーキ&パーツクリーナー ¥327✕2
スミコー FMラバーグリス PGF100 ¥968
ショーワグローブ 組立グリップ クラスター ¥272
交換部品・消耗品小計 ¥75,044
AUTEL DiagLink ¥14,425
大自工業 2t油圧ジャッキ FA-24 ¥7,405
大自工業 2t折りたたみジャッキスタンド FA-81 ¥3,055
エーモン ゴムタイヤストッパー(2個入) V588 ¥1,212
AP ブレーキキャリパーツール 13点セット ¥4,378
AP 1/2DR プリセット型トルクレンチ TQ030 ¥4,290
AP 1/2DR ラチェットハンドル ¥1,848
AP 1/2DR ソケットセット (10個組) ¥2,366
AP 六角レンチ(インチサイズ9本組) ¥1,485
AP 7PC コンビネーションレンチ(ミリ) ¥3,729
ESCO チャンネルブラシ ステンレス 230mm ¥398
VESSEL ボールグリップドライバー(−)150mm ¥449
工具小計 ¥45,040
合計 ¥120,084
(今回の工具を全て揃えた上で次回パッド交換を行う場合は¥22,684)
2日間での合計作業時間は約12時間でしたが、手探りでもこのくらいで終わっているので下準備さえ出来ていれば1日で全て終えられるかも知れません。
パッドの交換だけなら4時間程度で終わると思います。
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