歳をとってくるとクルマ談義の1つに、人生最後の車は?といった内容がありますが、
私の場合、すでにAlfaRomeo Spider(916)で満足しており、
人生最後の車であり、免許返上する日が、手放す日ぐらいの気持ちでした。
しかし人生何があるか、分からないもので、
昨年、担当部長と課長に引きつられて、新しい部署に配属になったのですが、
仕事内容的に日々の仕事がなく、残業をすることが無くなりました。
残業が無くなることは、家庭や自分時間にとってはありがたいですが、
職に就いてから残業代ありきで収支のバランスになっていたこと。
さらに追い打ちをかけるように会社規定も変わったことから、
結果的に2割強の収入が減ってしまいました。
昨年1年間は何とか、節約や貯金やこずかいでやってきましたが、
嫁から解雇通告が届き、長らく口論という名の戦争を繰り返しました。
ちょっと落ち着いた時に、将来も考えてみたら、
60歳にもなれば、これまた給料を3割もカットされるし、
退職金もめちゃ少ないので、遅かれ早かれ維持は難しいのではと思い始めました。
今年はタイミングベルトを交換しないといけない時期に来ており、
車検費用も50万ぐらいはかかる試算が出ていたので、
手放すことを受け入れるようになってきました。
しかし、やはり日ごとに一喜一憂を繰り返していながら
遺品整理のごとく、家にあるアルファロメオ関連の物を整理しているうちに、
30年間侵された蛇の解毒効果があったのか、気持ちの整理がつきました。
感謝の気持ちを込めて、精一杯内外装を綺麗にさせてもらいました。

今日でレオとスパ並びも見納め…。

最後にエンジンをかけて、買取をお願いしたショップまで、
最後のドライブを楽しみにしていたのですが、
ディープ放電により手持ちのスターターでは目覚めることができず、
結局最後も共にすることが来ませんでした。
結果的には、晩にショップさんが積車で来て頂け、
ちゃんとしたスターターで無事にエンジンはかかりました。

排気漏れを起こしているものの、半年ぶりに聞く鼓動は、
これまでで一番、美声を響かせているように感じ、
積車に上がった時には、グッとこみ上げてくるものを我慢できませんでした。
結婚して、子供が出来て、何かの度に趣味を諦めてきて、
最後の1つのAlfaromeoまで諦めざるを得なくなってしまう事になろうとは。
正にもぬけの殻です。あ、でも唯一、集めたミニカーだけは残っていますね。
まだ少し遺品整理が残っているので、このまま他の物も整理し、
ちょっと気が早いですが、断捨離という名の終活を始めますかね~。
しかし何度見ても、gtv、spiderは色褪せない素敵なデザインだな~。
次期車は現時点では考えにくいですが、
今後の収支も考えると、バイクかガラ軽しかないかな~。
Posted at 2025/04/27 17:45:29 | |
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