マツダは、
CX-5を一部改良し、本日発売しました。
デビューが今年2月ですから、一年を待たずに一部改良を実施したことになります。
内容としては、ガソリンエンジン車のJC08モード燃費を0.4km/L向上させることで、全ガソリン車がエコカー減税75%減税対象に。
ボディカラーでは、アテンザに採用された、ソウルレッドプレミアムメタリックを始め、ジェットブラックマイカ、メテオグレーマイカの3色を追加すると同時に、ブラックマイカ、ベロシティレッドマイカを廃止したため、全7色に。
これもアテンザに採用された、キックダウンスイッチを、全車に追加。
XDと同L Packageに、電動スライドガラスサンルーフをメーカーオプションとして設定。
公式アナウンスでは以上ですが、さりげなく新グレード、20S L Packageが追加されています。
これは、XDのL Packageと同様、ディスチャージパッケージやセーフティクルーズパッケージといった安全装備を追加、オーディオがBOSE 9スピーカーにアップグレードされ、シートも本革になるとともに、運転席パワーシート、運転席と助手席にシートヒーターが追加されるというもの。
XD L Packageとの唯一の違いは、19インチタイヤ&アルミホイールが装備されないこと。
逆に、今までXD L Packageでは選択できなかった17インチタイヤ&アルミホイールへの変更が選択できるようになっています。
このメーカーオプションの変更は、ユーザーにとっては嬉しい限り。
例えば、シートヒーターや本革シートが欲しい場合、今までディーゼル車の19インチタイヤを選ぶしかなかったものが、ガソリン車でも選択できるようになったり、17インチタイヤを選択できるようになったりと、選択肢が広がっています。
また、サンルーフについては、最近のマツダ車では、もともと設定がなかったり、
私のMPVのように、一部改良でカタログ落ちしたりと、冷遇されていたために、追加設定されたのは予想外の展開。
ただ、如何せん、
前回書いたことと同様に、メーカーセットオプションの弊害を受けています。
単品では、84,000円であり、XD L Packageでは選択できるものの、XDの場合、ディスチャージパッケージ、セーフティクルーズパッケージとのセットとなるため、結果242,750円のエクストラコストを払うことに。
安全装備とのセットであるため、一概に否定するものではありませんが、ユーザーの選択肢を広げる、という点で言えば、単体で選択できるようにするとともに、ガソリン車にも設定してもらいたいもの。
ディーゼルがイメージリーダーではありますが、エンジンの差異で、装備に差をつけるのは、もはや古いと思います。
冒頭に書いた、ガソリン車の燃費向上については、エコカー減税の段階アップが目的なのは明らかですが、スペックを見る限り、ATのギヤ比を含めて、以前と違いはないため、燃料の噴射やバルブタイミングの適正化、ATのシフトスケジュールの変更等で対応しているものと思われます。
こういった変更は、ユーザーが恩恵を受け、販売に直結するものであるため、ドライバビリティに影響がないのならば、どんどんやってもらいたいものです。
ただ、苦言を呈したいのは、発売後、一年を待たずに一部改良をしてきたこと。
その内容が、新技術の採用が発売時期に間に合わなかったというものであれば、まだ理解できますが、今回新たに採用されたのは、サンルーフ。
既存の技術であるため、発売当初から設定できるもの。
本当は、サンルーフが欲しかったものの、設定がなかったため、サンルーフを諦めて購入したという人も、中にはいるのではないか。
もし、メーカーオプションの選択肢を広げることで、生産の遅れが懸念されたため、当初設定をしなかったと言うのならば、それはメーカーの都合でしかなく、企業努力が足りないだけのこと。
こういった、後出しジャンケンのような追加設定は、やめてもらいたいものです。
総じて、以上のような変更がありながら、価格は据え置き。
全車にキックダウンスイッチが追加されたことを考えれば、額は小さいものの、事実上の値下げとも言えるでしょう。
前述のように、改善点はまだまだあるものの、オプションの選択肢を広げ、エコカー減税レベルがアップするというのは、ユーザーにとってはメリットが多いもの。
改良点は少ないものの、中身の濃い一部改良だと思います。
Posted at 2012/12/12 22:05:45 | |
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