マツダは
ベリーサとアクセラを一部改良するとともに、
アクセラには特別仕様車「アクセラスポーツ 20S-SKYACTIV アドバンスドスタイル」を設定し、本日発売しました。
まずはベリーサ。
ボディカラーに新色となるドルフィングレーマイカを追加し、全7色となり、Cのシート座面色をライラックグレーから、テーラードブラックに変更。
メーターフードやグローブボックスリッド等も黒基調に変更されています。
また、法規対応にあわせ、前席及び後席外側のヘッドレストを大型化したうえで、形状を変更するとともに、今までは2点式シートベルト&ヘッドレストレスであった後席中央に3点式シートベルトとヘッドレストを装備。
ベリーサは、2004年デビューなので、いつの間にやら8年選手。
一クラス上のコンパクトカーとして登場し、未だにライバル不在。
バカ売れすることはありませんが、ジリ貧になることもなく、堅調な販売を見せています。
3ナンバーのアクセラと、軽快さを重視したデミオの間で、使い勝手のよさを求めるユーザーにも好評なのでしょう。
特筆すべきは、8年経っても古臭くないデザイン。
登場した瞬間は奇抜さから目を惹くものの、すぐに飽きてしまったり、どちらが新型か旧型かわからないようなものが多い中、地味ながら秀逸なデザインであり、マツダのデザイン力を感じさせてくれます。
今回の改良で、遅ればせながら後席中央にも3点式シートベルトとヘッドレストが装備されたことで、ようやく一人前の車に。
以前書いたウイングロードのように、後席中央は3点式シートベルトにしたものの、ヘッドレストレスであるといった、最低限の法規対応しかさせない車がある反面、マツダはきちんと装備させてきました。
しかし、いかんせんベリーサは、
これも以前書いたように、当初設定されていたDSCが途中で落とされたという負の歴史を持つ車。
今回も、残念ながら、DSCの復活は見送られています。
ベースが古い車とは言え、少なくとも以前は設定があったのですから、装着することは簡単なはず。
プレミアムコンパクトを標榜するのならば、安全装備も一クラス上でなければいけないと思うとともに、それが法規で義務付けとなる前に、標準で設定することに付加価値を求めるユーザーも、少なからずいるはずなので、ぜひ復活してもらいたいものです。
続いてアクセラ。
アクセラ全体としては、SKYACTIV-G 2.0搭載車の燃料制御プログラムを見直したことにより燃費が向上し、特にアクセラスポーツの20C-SKYACTIVと、20S-SKYACTIVの15インチタイヤ装着車のJC08モード燃費が17.4km/Lとなったことで、エコカー減税(自動車取得税&重量税が75%減税)対応に。
また、グレードによるアルミホイールの設定を変更するとともに、アルミホイールのセンターキャップをシルバーから黒色に変更。
1.5リッター車の本革巻きシフトノブを、SKYACTIV-G 2.0搭載モデルと同じデザインに変更と、細かいところが変更されています。
個人的に注目なのは、こちらも地味ながら、マツダスピードアクセラにも手が入ったこと。
シャークフィンアンテナを採用し、18インチアルミとリアバンパー下部をガンメタリック塗装に。
ドアミラーは黒色となり、 大型リアルーフスポイラーの下段部も黒色となっています。
メカニズムの変更はないものの、塗装色を見直すことで、かなりレーシーなイメージ。
RX-8の生産が終了した今、スポーツカーメーカーであるマツダのイメージを大きく担うポジションとなったための変更のような気がします。
そして、今回登場したアクセラスポーツの特別仕様車、20S-SKYACTIV アドバンスドスタイルは、20S-SKYACTIVをベースに、静粛性を向上させるため、遮音ガラスを採用し、ボンネット裏やインストルメントパネル下部へ防音材を追加。
さらに、前席床下の遮音・制振シートの厚みを増すとともに、Aピラー下部に吸音材を設置するという念の入り用。
エクステリアでは、マツダスピードアクセラと同形状の大型リアルーフスポイラーと、高輝度塗装の17インチアルミを装備。
インテリアでは、本革シート、本革巻パーキングブレーキレバー、240km/hスケールのスピードメーター、自動防眩ルームミラー、運転席パワーシートを装備。
そして、ありきたりの特別仕様車では、ここで終わるところを、今回アドバンスドスタイルというだけあって、安全装備も充実させてきました。
もともと、カーテン&サイドエアバッグとDSCが装備されていたのに加え、オプションであったアダプティブ・フロントライティングシステム(AFS)、バイキセノンディスチャージヘッドランプ、リアビークル・モニタリング・システム(RVM)を装備してきました。
わかりやすい本革シートといった快適装備の採用だけに留まらず、目に見えない静粛性も向上させ、さらには安全装備も充実させた、この特別仕様車。
それでいて、価格はベース車から230,000円アップとはいえ、2,380,000円と、充実した内容からすると、かなりコストパフォーマンスの高い一台。
久々に、本物の特別仕様車の登場です。
Posted at 2012/06/28 21:38:03 | |
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