未だうちの JB は発症はしていませんがジムニーの持病と言えばジャダー(シミー)現象、いずれ年数が経ち走行距離が伸びれば起こり得る現象だと思いますが…
今回はスズキジムニーJB23W−10型ランベンチャーの、足周りからの異音について幾つか対策方法を模索したいと思います。
ことの発端は異音に気付きフロント周りを覗き込んだ時にスタビライザーの車体取付金具付近に擦れた跡があり、助手席側に2センチ程移動しているのを見つけたのがきっかけとなりました。
これ位の事ならと何も考えずにスタビライザーの車体側のボルトを緩め、取り付け金具とブッシュを元の位置に戻して取り敢えず取り付けをしました。
その後 何故スタビライザーがズレたのか?、ズレた原因は何なのか?と徐々に考えだしたのです。
足周りからの異音が発生する原因を突き止めようと思い、スズキの販売店に足周りの整備をお願いしました。
①走行してブレーキを踏み止まりハンドルを左に切りながらバックした時に、左のフロントタイヤ付近から「 グッ! 」と言う異音がする。
この現象からするとブレーキが怪しいと言う事で、フロントブレーキを分解清掃・パッドのグリス等の調整を丁寧に作業して貰いました。
結果 異音は無くなりましたが… 後日 違う異音が発生!
②ブレーキを踏み減速してハンドルを右に切ってゆっくり右折したら、「 ギギギ! 」と大きな音量で異音が発生した。
③駐車場からバックして止まってからハンドルを右にいっぱいに切って、ゆっくりと前進したら「 ギギギギギー! 」と金属が擦れる様な異音が発生した。
この音はヤバい音だと感じ、今度は自分でも足周りをきちんと確認して観ました。
スタビライザーの取り付け部のブッシュの劣化やスタビリンクが気になり、インチアップに伴うスタビライザーの取り付け角度の問題も疑問に思い調べてみました。
取り付けてある純正のスタビリンクが若干曲がっている様に感じ、社外品にどんな製品があるのか調べて行く内に、現行のJB64・74のスタビリンクの太さがJB23のものより太い気がして流用して取り付ける事にしました。
スタビライザーばかりが気になってしまっていましたが、よく観るとボディーとタイヤのクリアランスが左右違う事に気付きました。
これはひょっとすると、雪遊びの代償かも知れませんね……
多分②と③の原因は車体が傾いた時にコイルスプリングが捩れアクスルハウジングの台座に擦って異音を発生するのではないのかと推察し、ATF等のオイル交換時にスズキのディーラーで確認して貰う事にしました。
スズキの店では症状が出ないと言う理由から「 原因は確定出来ませんが確かにコイルスプリングの台座部分には錆が発生し、擦れた様な跡が有りますのでもしかするとそうなのかも知れませんが… 」と明確なコメントは無いままでしたが…
もしディーラーであるスズキが対策としてやるとしても、台座の錆を落としシリコンを塗る位しか方法は無いと言う。
うちの JB は社外品のAPIOの足周りキットを取り付けインチアップしてあるので、スズキとしては手を出さないとまでは言わないものの、奥歯にものが挟まった様な説明しか出来ないので可哀想になってきました。
APIOでインチアップして貰った際に「 インチアップするとスタビライザーの角度が変わるが補正するブロックは必要無い 」との説明があったが、今のままでは本来のスタビライザーの効果を半減させている様な気がしてならないので、今回この点に於いても試行として補正ブロックを追加してみようと思います。
但し二次製品のメーカーであったとしても製造工場で走行試験を重ねこの世に送り出している筈ですので、敢えて角度を戻さずスタビライザーの効果を半減させている場合もあるのでこの点については何とも言えません。
APIOにもコイルスプリングから異音がするので、何か良い対策はないのかと問い合わせてみましたが!
「 実際見てみないと何とも言えませんので… 」との回答があり、これもまた当然の答えだと思いました。
純正であれ社外品であれコイルスプリングには違いが無く金属が擦れて異音が出るので有れば、ハウジングとコイルスプリングが接触する台座部分に何か挟む様な対策品はないのか?とスズキに問いてみました。
JB23には設定が無いと言う内容の説明があったので、であれば他車種の部品を流用出来ないかと聞いてみたが……
スズキのディーラーなので当然なのかも知れませんが、これもまた明確な回答はありませんでした。
では社外品で何かないものかと探してみたら、TEIN や RS⭐︎R と無名の汎用品が販売されているのを見つけましたが… これは逆か?…
バネを固定する方法には、シャフトやワッシャ( 凸 )と座グリ( 凹 )の方法がある様です。
この部品はコイルの外側に取付けるタイプ(台座が凹用)である様に画像からは見えるので、ジムニーの構造上(台座が凸)から使用しても意味の無い品となる様な気がします。
対策品であったとしても!コイルスプリングの動きを損なう製品で、あってはならないので注意をしたいと思います。
そこで現状のJB64・74の純正部品を確認したところ、前後のコイルスプリングに対策品が取り付けてあることが判明しました。
社外品を取付けるよりは信頼性の高い純正品の方がより良いと考えて、スズキに連絡をして前後の部品を取り揃える様にお願いしましたが…
フロントコイルスプリングに装着してある対策品は、品番が無く単体では出ないと言う事でした。
では部品として出せないと言う事は車検や点検時に、コイルスプリングから剥がれていた場合はスズキの販売店はどう対処するのか?
コイルスプリングごと変えるのか?どう対応するんや?教えてくれよ!と問うが…
明確な回答はありませんでした。
メーカーであるスズキ自動車の本社に連絡をし、部品を是非出して欲しいとお願いしてみましたが「 部品に関しては販売店の判断によりますので対応は出来ない 」と盥回し。
まぁこれも当然の回答なのかもしれませんが、いちユーザーからこう言うお願いがあったことを、メーカーの部品担当部署に伝わればそれで良いと思っています。
ん? そう言えば! と
家に息子のJB74の、純正コイルスプリングが有ることに気付き…
息子に確認したら「 グレーの樹脂みたいのが着いとるよ! 」と言うので、使用許可を貰いフロントコイルスプリングに剥がして取付けることにしました。
では実際に現行のJB64・JB74の対策品を流用し、取り付けている人が居ないかサイト内を記憶を辿り探してみたら…
みん友さん達が随分と以前にフロントに対策品を装着したり足周りを前後移植したりして、リアの部品に関しても既に装着しているみんカラ住民の方がおいでになりました。
ジムニー乗りの先輩方に実績があることが確認出来ましたので、多分これらの部品を取り付けることにより異音が無くなるのではと期待する所です。
今回の異音問題でスズキの販売店に対し、ジムニーオーナーとして幾つかの要望を伝えました。
例を挙げると!電動ドアミラーの時の様に壊れる度にアッセンで交換していたのに何年も経過してから「 部品が出る様になりました! 」では無く、最初から部品として出せる様にメーカーと交渉すべきではないのかと強く要望しこの件に対してはスズキとのやり取りを終了させた。
そもそも何故異音が発生したのか未だこの段階では原因が解っていませんが、2度目の異音の足周りを覗き込んだ時にタイヤの出幅が右と左で違うと言うのが気になっていますので…
多分ですが!
劣化も原因のひとつなのかも知れませんが!ラダーフレームから前後の足周りが助手席側にズレているのが元々の原因で、基本的な調整不足により部品が捩れて異音を発生させるのではないのかと想像します。
後から思えばスズキのサービス担当者が最初に言っていた言葉に、ヒントがあった様な気がします。
「 現行のジムニーは、分かりませんが… 」
「 歴代のジムニーは全て、車軸が助手席側にズレます。」
「 特に!フロント側が… 」
「 何度直しても、またズレるんです… 」
ラダーフレームだからと言って全ての車輌がそうではありませんし、インチアップしたことによる弊害なのかは定かではありませんが、ジムニーは何故か知りませんが遺伝子レベルで病を保持しているのかも知れません。
未だ部品の調達が一部遅れていますので装着は後日となりますが、先ずはラテラルロッドで調整をし後に異音対策の部品を装着して原因を探りたいと思います。
正直言って足周りはPROに任せておきたかったのですが分かったようなことを言ってしまったので、仕方が無く自分でやってみることにしましたが果たしてどうなる事やら😅