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マサ21のブログ一覧

2021年12月04日 イイね!

盆栽の紅葉と整枝

盆栽の紅葉と整枝我が家の盆栽は今年も綺麗に紅葉してる。

どこにも出かけなくても、家で紅葉が楽しめる。



左隣のイチョウは黃葉し、右隣の山桜は紅葉でもオレンジ色に近い。
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一見すると綺麗なんだけど、心は痛い。
近年、枝枯れなどの痛みが目立って来たのだ。

このモミジは種を撒いて芽を吹いて46年になる。
山桜も空き地の苗を引いて来て同じ年数である。
木としての寿命はまだ十分にあるのだが、自然ではありえない小さなサイズに枝先も細かく作ってる盆栽は、自然ならば新陳代謝で淘汰されるような枝を維持するのが難しい。

モミジのこの枝は早くから葉が落ち始め、もう無い。まだ芽はしっかりしてるが、はたして来年は吹いてくれるだろうか。
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この枝が元から枯れてしまう可能性も高い。

既にもう何年も前に左中間の枝が枯れて、元のほうだけ残している(黄色の丸印)。
これは「盆栽」のブログカテゴリーで前回、3月8日に上げた画像。
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ここになんとか接ぎ木(通し接ぎ)で枝を再生させようとするんだけど。
上の画像の右側の赤で囲った枝が、その「通し接ぎ」による枝で、伸ばした枝(芽)を幹にドリルで穴を開けて通して癒着させたもの。

しかし、その為の穂となる枝が全く伸びてくれない。どこかの芽を伸ばして使いたいんだけど、芽摘みをしなくても全く伸びてくれない。それだけ木全体に老化して落ち着いてしまってるんだ。
代わりに「取り木」をかけて、枝の途中から根を出させて、それを苗にして接ぎ込もうと思ってるのだけど、その取り木さえ出来ない。何度やっても成功しないんだ。モミジなんて、挿し木や取り木は簡単な樹種なんだけど。

他の若い木として実生苗(種から芽生えた苗)を使う手もあるが、それだとどうしても木肌の感じが違って来てしまう。若い苗はいつまで経っても緑色だから。
それと、葉の感じも違ってしまう。一見、同じようなモミジも葉の大きさや形状が違うし、紅葉だって違う。一枝だけそうだと目立ってしまう。

このように必要な枝が元から枯れてしまうと、別の枝を接ぎ込むしかないんだけど、
そうでは無く、一つの枝の中の小枝が枯れてしまうと、その部分の穴(空間)を補正すべく、枝を操作(整枝)する事になる。

以下はそんな今年の8月の「針金かけ」の記録である。
右中間の枝の「懐枝」(ふところえだ)が枯れてしまった。枯れた枝は元から切除し、粘土状のカットパスターを貼り付けて、傷口の癒合をさせてる。
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こうなると、前から見て、幹筋が見え過ぎてしまう。
それはまるでスーツの上着を開いたような状態。
足元のほうは幹筋がよく見えたほうがいいんだけど、中間から上は幹が見え隠れする位が丁度いいのだ。
それで、今回は真横から後方へ伸びた枝を前方へ移動させて、枯れた部分をカバーしたい。

モミジや楓、ケヤキなどの広葉樹を「雑木(ぞうき)盆栽」と呼ぶ。
それに対して、松や杜松(としょう)、真柏(しんぱく)、杉などの針葉樹は「松柏(しょうはく)盆栽」と言う。
その雑木盆栽の整枝にはアルミ線を使う。松柏盆栽では銅線を使う。
銅線のほうが硬い。そして戻りにくい。松柏は一般的に樹皮が硬くて傷付きにくいのと、整枝した型が付くまで何年も針金を掛けっぱなしにしたりする。銅線はかけた当初は赤い色をしてるが、雨や水かけですぐに黒くなって目立たないという事もある。

雑木盆栽は枝の太りも松柏に比べて早く、針金整枝の型も早く付く。2~3ヶ月、早ければ1ヶ月で食い込んでくる。だから短期間で針金を外す事になる。
同じ曲げる強度を得るには銅線より太いアルミ線が必要なので目立つけど、すぐに外すので、かけやすいアルミ線を使う。

しかし、今回は太いアルミ線を使っても、枝は元に戻ってしまうと考え、銅線を使う事にした。
銅線は「焼きなまし」をしたものを使う。それで少しは柔らかくなってるのだが、そのなましたのはもう20年近く前だろうか、既にかなり硬くなってた。
そして一旦かけると、つまり螺旋を描いて枝にかけると、その時点からものすごく硬くなる。
アルミ線は太くても、多少の掛け直しは効くが、銅線は一度かけたら、掛け直しは効かない。だから難易度は高いのだ。

今回、モミジの枝の修正に使う銅線は8番線。
なぜかアルミは直径のmmで呼ぶけど、銅線は番手で呼ぶ。8番線は約4mm。
これにテーピングする。少しでも木肌への当たりを弱くする為のクッション的な考え。
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目的の枝に8番の銅線をかけて、枝を前方(画像で左方向)へ振った。
雑木の枝は無理して曲げようとすると、バキッと折れてしまうので、これが限界。
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整枝後。本当はさらに小枝にもアルミの針金をかけて、もっと前方にかぶるようにしたいけど、それは落葉してからにするつもり。
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雑木盆栽は葉が落ちた後に針金をかけるほうが作業はしやすい。
けど、整枝した型が付くのは活動期の葉がある間のほうが早い。
このモミジ盆栽は枝の太りもほとんど無いので、この針金は来年いっぱい掛けっぱなしでも大丈夫だと思う。展示会に出したりするには、針金はみっともないので外すけど、どこにも出さないから。

同じく整枝後の全体像。今回、操作したのは右の下から2段目の枝。
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針金をかけて枝を曲げると、その刺激で胴吹き芽が出る。画像は2ヶ月後の10月。
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ちなみに、このモミジの足元は一級品の根張り。理想的な富士の裾野のような広がり。
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でも、もうこれ以上、大きくならないで欲しい。
もう鉢の限界で、これ以上になると、鉢をさらに大きくする必要がある。そうでなくても重くて持ち難いのに。枝葉が張ってるので、鉢を体に付けて持ち上げるわけにはいかず、腕の力だけで上げる必要があるから。

そして、8月の時点で小根もよく張ってる。3月に植え替えて、根を限界まで切ってるのに。だから、根が原因での枝枯れでは無いのだ。

次は山桜。この木もなぜか左側の枝が順に枯れて行く。これも今年8月の写真。
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この左側の枯れた枝を切除すると、左側の空間が空き過ぎる。
それで、その上の枝をもっと引き下げたい。

山桜の枝の整枝には銅線の10番(約3.2mm)を使う。同じようにテーピング。
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枝を引き下げた後。
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拡大すると、
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枝の元のほうは硬くて動かせない。その先の枝も、画像のように下から引っ張るので、それほど太い針金で無くてもいい。

山桜の整枝後の全体像。小枝にも針金をかけて整枝したいが、それは落葉後にする。
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この山桜は春の花の後、5月には実を付ける。そう小さなサクランボだ。
ただ、実は苦くて食べられない。鳥も目ざとく見つけて来るみたいで、葉に糞が落ちてたりするが、試食して「不味い」と思って去るのか、実は減らない。
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この秋、アケビの盆栽にも実が付いた。何年ぶりだろうか。
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アケビは雄花と雌花が別で、他の木の雄花の花粉を受粉してやらないと、実が成りにくいのだ。
ほんのりと紫色の実は風情があるが、なんせ大き過ぎる。
アケビは三つ葉のほうが実の紫色が濃くて、観賞用にはいい。

ただ、花は五つ葉アケビのほうが綺麗。三つ葉のは紫色一色だが、五つ葉は雄花と雌花で色違い。
特にこのアケビは花が大きくて綺麗。いい匂いもする。撮影は3月。
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五つ葉アケビの花を拡大すると、ピンクが雌花で白が雄花。
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なんか今、春の画像を見ると、懐かしいというか、
春は希望がある青春をイメージする。
そして秋は物悲しい、人生の晩年を感じさせる。

最後にイチョウの盆栽。これはもうダメだ。
中心部が枯れてきてる。イチョウはこうなるらしい。
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2015年1月のイチョウ。いい姿だけど、この頃、既に中心部の枝枯れに苦悩してた。
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Posted at 2021/12/04 21:08:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味
2021年03月08日 イイね!

モミジ盆栽の植え替え

モミジ盆栽の植え替え私の愛車は今年で26年目だけど、このモミジは私が
子供の頃に種を撒いて発芽して45年になる。
樹高(鉢の表面から)は63cmほどある。

盆栽は限られた狭い鉢の中で根を張るので、定期的に鉢から抜いて、根を切って、用土を入れ替えなければならない。
根が充満してしまうのと、土の粒子が潰れて水通りが悪くなって、水をかけても中まで入らず、水切れを起こしてしまうのだ。このモミジは2年に1度の植え替えをしてる。

画像は植え替えた後、新葉が展開して来てからのもの。
こんなに葉が出てしまってからでは、植え替えは遅い。
落葉する雑木盆栽では、葉がまだ出ないうちに植え替えないと、根を切るとその分、水揚げが出来なくなり、葉がある状態では蒸散過多で萎れてしまうのだ。
寒いうちでもいいんだけど、通常は春先に行う。植え替え後の管理が楽だから。
植え替えた後に凍てついたりすると、用土が持ち上がってしまったりするので。
芽や根が動き出す直前がベストなのだ。

植え替えはまず、鉢から抜く作業から。
これが容易には抜けない。根が充満して張り付いてるのと、鉢がその構造上、強度を得るために、縁の部分が少しだけ中に膨らんでるから、余計に取り出しにくい。
鉢の種類によっては、もっと内縁とか袋とかの形状があり、それらは非常に抜きにくいので使わないようにしてる。
この鉢は「外縁」と呼ばれる形状なんだけど、少しだけ内側に膨らみがあるのだ。

だから、まずは鉢の周囲をカマで切り、周囲の根や土を掻き出す必要がある。
そして幹の上部を片手で持ち、もう一方は鉢を持って引き起こすようにして抜くのだが、ビクともしない。それでまた周囲を掻く。その繰り返しで、やっと抜ける。
いつもイヤになるほど手間がかかる作業だ。

毎日、欠かせない親の介護があるので、鉢から抜いたら、根をビニールで包んで、植え替え作業は翌日にする。画像は裏面。
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まず表土を掻いて、「根張り」を出して行く。
根張りは放射状に広がる富士の裾野のような形状が理想的。
交差するような根は切除して行くが、この木のように毎回それをやってると、あまり大きな手術は必要無い。
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盆栽を評価する言葉として「いい枝ぶりですね」なんてのがあるが、専門家や本当の愛好家の間で、そんな事を言う奴はまずいない。
極端な事を言うと、枝なんて、整枝でなんとでもなるのだ。
修正が困難だったり、年月がかかるのが、
「根張り」からの「立ち上がり」であったり、「幹模様」だったりする。
それらのいい木は価値が高く、高価だ。
その上で、枝葉が整ってれば、なおいい。
このモミジは、その根張りや立ち上がりは理想的で一級品だと言える。

底の根はほとんど切除するので、レーキで大胆に掻いて切る。
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底はここまで根を切る。中央部はもう幹の一部で、根も無い。
本当はもっと削ってもいいが、もう根張りも出来上がってるし、手間と時間がかかるだけだから。
助手でもおればいいが、片手で傾けながら、片手で切るのは辛いのだ。
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根を切除、整理後の正面
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同じくその裏面
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鉢の準備。
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実際には木を鉢から抜いたら、根をさばく前に鉢の準備はしておく。
鉢穴はネットで塞ぎ、確実に固定しておく。後からズレたりしたら用土が抜け落ち大変な事になる。また木を固定する為の針金も通しておく。
針金は全て着色アルミ線。

「ゴロ土」と呼ぶ、大粒の用土を薄く敷く。鉢底にはどうしても水が滞留する。
それを効率良く排水する為に、粗めの用土を底に敷く。
5mm目のフルイに残った用土。つまり、5mm以上の粒子の土だ。
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植え土を敷く。中央は高くしておく。粒子は2~5mm。
それ以下の1~2mmの粒子は「化粧土」として使うが、それ以下は捨てる。
盆栽の用土は基本的に「粒状」のものしか使わない。
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↑用土の配合は、その時の在庫状況により多少は変動する。
数年に一度、まとめて作っておくから。今回の具体的な配合割合は、
硬質赤玉土:7
桐生砂:1
日向土:1
川砂 :1
私はもう雑木盆栽しか所有してないので、上記はそれ用。
松柏類は砂の割合が多くなる。

そして、木を据える。
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中央を高く盛った用土を押し崩すように、少し回転させながら、据え付ける。
地上部の幹模様や枝付きがよく見える「正面」を見据え、同時に鉢の表面から出る根張りの高さなど、三次元的によく吟味する。
ただ、この木はもう何年も同じ事を繰り返してるので、さほど難しくはない。

位置が決まったら、針金で固定する。
1年もすれば、抜こうとしても容易には抜けないが、植え替え後は確実に固定するのが基本。
根が伸び出した時に少しでも動くと、その新根が切断されてしまうし、せっかく決めた正面がズレてしまってはまずいから。

この木も底方向にはまだ余裕(根が伸びるスペース)があるが、周囲はもうギリギリという感じ。幹の太りと共に、根張りも大きくなって、この鉢では限界に近い。かと言って、これ以上、大きな鉢にはしたくない。
現状でも水を吸うと20kg近くあり、これ以上、大きく、重くしたくない。
枝が張ってるから、手を伸ばした状態で持ち上げなくてはならず、移動が辛いから。

周囲の隙間に用土を入れて、箸ですき込む。
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中空な部分が無いように、用土を押し込んで行くというか。
この後、両側から鉢を叩いて、振動を与えて、用土を落ち着かせ、表面をハケでならす。

そして表面に刻んだ水苔を敷いておく。鉢土内を保湿し、表面の乾燥防止の為。
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↑もう暗くなってしまった。

この後、表面に赤玉土と富士砂を1:1で配合した1~2mmの「化粧土」を敷いておく。
見栄えをよくするのと、土の乾き具合がわかりやすいから。
赤玉土は水分の含み具合で色変化が大きいので、水やりのタイミングがわかりやすいのだ。
ただ、赤玉土だけでは潰れやすいので、硬質な黒い富士砂を混ぜておく。

植え替え完了後。翌日の姿。
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こうして見ると、なんかパッとしない。
それもそのハズで、左側の中間の枝が枯れてしまってる。もう何年も前に。
その位置に必要な枝なので、「通し接ぎ」で枝を再生させたいのだが、その為の新芽がまるで伸びてくれないんだ。

遠目に、ちょっと斜め横から見ると、十分に国風展クラスの盆栽に見えるのだが。
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盆栽愛好家はそうした「展示会」に自分の盆栽を出して、自慢したいもの。
その展示会の為に盆栽を買う人もいるくらい。
私はそういう○○会とかが大嫌いなので、一切かかわらない。
ただ、かつて、盆栽の手入れを仕事にしていた時代は、そうも言っておれず、展示会にお客さんの木を並べたり、あるいは町の名士とか、地元出身の議員さんの名で、私の盆栽を展示した事もあったけど。

このモミジの盆栽は種を撒いて45年と先に書いたけど、以前にもこのブログに上げた、一番古い写真は以下の1990年。
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1992年になると、面影が出て来る。
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この植え替え直後、足元の傷の対処をした。
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もう10年ほど前か、右側面の足元に「やけ」が入ってしまった。つまり、樹皮のすぐ下が枯れて、表面からはわかりにくいけど、ある日、その部分がボコボコと柔くなって、ちょうど床が腐って抜けるみたいに。
その枯れた部分を大きく切除して、生きてるところを出して、そこからの肉巻きを期待するのだが、なかなか埋まってくれない。これでも大分小さくなった。

今回も周囲を削って、新たな傷を作り、それを癒合しようとする力を借りて、この穴を埋めるように進めたい。
傷の中央は腐りが進行しないよう、エポキシで固めてある。
周囲からの肉盛りは、木自体の太りを伴うので、傷跡が段々と陥没して深くなる。そうなると、なかなか穴がふさがらないので、またエポキシなどで穴埋めをするという繰り返し。
この後、この上から「カットパスター」という粘土状の癒合剤を貼り付けておく。
その製品はこちらから。この使い方や効果は、このモミジでの私のレビューを参照して欲しい。

モミジはこの後、新芽が出て来ると、極力早く「芽摘み」をする。
葉と葉の間、つまりそれは芽と芽の間である「節間」を極力短くするため。
放置すると、軸の部分が間延びしてしまうからだ。
しかし、私のモミジは前述の「通し接ぎ」の為に芽を伸ばしたくても、もう伸びてくれない。
だから、慌てて「芽摘み」する必要はないが、代わりに大量の「花」が咲く。
これも、木の成熟化というのか、老化というのか、若くは無い証なのだ。
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この花を拡大すると、
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鑑賞用でもないし、この花はなるべく早く摘み取る。
植物は全て、花を咲かせるのにも体力を消耗する。まして花の後に実を付ければ、それだけ体力を奪われる。
実も鑑賞の対象となる「実物盆栽」(みもの)なら別だが、モミジは「葉物盆栽」(はもの)なので、花は必要無い。
私のモミジの場合は、そうして余計な体力を消耗すると、それはイコール枝枯れにつながる。

この春も、新芽が吹かずに、枯れてしまった枝が散見される。
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どうしても懐の(内部の)枝は枯れやすいのだが、幹の付け根から丸ごと枯れられると痛い。
管理が行き届かないとか、夏の水切れとかは無いのだが、樹齢から来るものなのか、つまりもう歳なのか、このモミジも山桜もそういう事が多くなって来た。

以下の黄色の丸印の部分が、もう何年も前に枯れてしまった枝で、まだこの付け根は生きてるので、なんとか「通し接ぎ」で枝を再生したいのだが。
赤の楕円で囲った枝が、かつて「通し接ぎ」をしたもの。
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「通し接ぎ」とは、伸ばした枝を幹にドリルで穴を開けて通す接ぎ木法。
癒着したら、通した反対側を切断する。
これ以外の呼び接ぎなどの接ぎ木法だと、後に元からポロっと取れてしまう事があるんだ。
その通し接ぎをしたいのだが、新芽が伸びてくれない。
それで、「取り木」をかけて、根を出させて、それを通そうかと考えてるのだが、その「取り木」自体も成功しない。枯れてしまうのだ。
モミジは根が出やすい樹種なんだが、それだけ古くなって、枝の代謝が悪いのだろうか。

ついでにその「取り木」を紹介すると、
樹皮を環状に剥皮する。
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そこに発根促進剤を塗る。
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水苔をあてがい、ビニール袋で包んで保湿する。
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樹木は樹皮のすぐ下に「師管」と呼ばれる葉で作った養分が送られてくる部分があり、そこを遮断する事で、養分が葉のある側(画像で左側)に溜まり、そこが膨らんで、やがて発根する。
樹皮と師管が切除されても、その下にある「道管」により、根からの水分などが補給されるので、枝葉が枯れる事はないのだが。

枝先を切って、土に挿す「挿し木」では発根しづらい樹種でも、取り木だと発根する例は多い。たとえば松など。
それだけ容易な発根法なんだが。

なお、モミジのこの後の手入れは、枝があまりに混み過ぎてるので、葉が完全に展開してかたくなった5月頃、一節から2枚の葉が出てるのを、片方を切り落とす「葉透かし」をする。
そうしないと、懐枝が蒸れて、枯れてしまうのだ。

Posted at 2021/04/08 21:48:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味
2020年03月23日 イイね!

山桜盆栽の植え替え

山桜盆栽の植え替えこれは山桜の盆栽。
開花は前年の4月7日のもの。
山桜は開花と同時に茶色い新葉が出て来る。
もちろん、葉はこの後、緑色になる。

私の愛車は25年になるけど、
この山桜の盆栽は45年になる。

私が子供の頃に野原で引いて来た自然実生の苗だった。
こんな事を書くと、私の年齢がわかってしまうが、もう若くは無い!

盆栽は限られた用土の中に根を張るので、定期的に「植え替え」が必要になる。
根を切り詰め、新しい用土を入れる。
この山桜は根の張りが特に早くて、毎年、植え替えてる。

木も鉢の中で長くいると、その環境に適応し、枝も伸びなくなる。
そして下枝から弱ってくるのも多い。
この木もここ数年で、左下や後の枝が枯れてしまった。

盆栽の植え替え作業については、過去にも詳しく書いてるので、ここでは簡単に。
まずは鉢から抜く。一口に抜くと言っても、鉢の中で根を充満させ、張り付いてる状態なので、容易には抜けない。
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鉢から抜いた正面
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この根をレーキでさばいて、切り詰めて行く。
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根を切り詰めた後の正面
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根を切り詰めた後の背面。大抵の盆栽は裏から見たほうが根張りがいい。
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この後、根の切り口にはトップジンMペーストを塗る。
バラ科の植物特有の根の病気、根頭がん腫病の予防の為。

そして鉢にセットする。鉢底の穴から針金で固定しておく。
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この後、用土を入れる。底方向には用土の入るスペースは十分あるものの、周囲はもうギリギリ。
これ以上、根が広がって欲しくは無い。
そうでないと、鉢を大きくしないといけない。これ以上、重くなってもらいたくない。

今回はこれで画像も終わり。

Posted at 2021/03/17 11:22:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味
2013年05月14日 イイね!

モミジの盆栽の葉透かし

モミジの盆栽の葉透かし5月14日(火)
晴れ。この日は各地で今年一番の暑さになったようだ。ただ、こちらでは、昨日の方が暑かったけど。

モミジの盆栽の葉透かしは時間がかかり、作業は13日に少しと、認知症の母がディサービスで不在の14日に主に行ったので、記述もこちらへ移動する。

私のモミジの盆栽は、枝が大変混んでるので、葉が多過ぎて、内部に日差しや通風が入らず、そのままだと内部の葉が枯れ、その枝も枯れてしまう。
それを防ぐために、葉の数を半分に減らす。

モミジは春先に新芽が開き切る前に、芯を摘んで、1節1対の葉だけにしてある。
各枝先には2枚の葉が対で出ている状態なので、


その一方の葉を刈る。どちらを刈るかは、バランスを見ながら。


今年はモミジの葉を刈るのが遅かった。もう少し後と、先送りしてきて。
既に懐(内部)の葉が傷んで、変色したり、枯れてるのもある。

冬の間は室内に取り込み、今年は冬季の枝枯れは全く無かったのに、油断してこの時期になって、懐枝の枯れを発生させてしまった。
まぁ、これも本来は自然の摂理で、弱い枝は自然淘汰される。
それをさせないように、強きをくじき、弱きを助けて、強弱を調整するのが盆栽の「手入れ」である。

モミジの春先の花は切除していたけど、残った花があって、種が出来てしまってる。

モミジの種は羽が付いていて、舞うように回転しながら落ちる。
枝を極限まで細かく作ってるので、こういう種が出来ると、枝が弱る。

モミジの枝を下から見ると。これだけ密集してるので、葉を透かさないわけにはいかない。


モミジの足元。実生38年位でこんなになった。


土表面に伸び出た根。今年の春、植え替えて、根を切り詰め、土を入れ替えてるが、すでにこれだけ根が伸びてる。

丸いのは強力玉肥。モミジはあまり肥料を置かないし、最初に置いたのも5月の始め頃だったか。
肥料が効き過ぎると、モミジは小枝が太くなって、優しい枝先で無くなってしまうから。


この日の夕食は、生協のペッパーライス。冷凍品で2食分378円。レンジでチンするだけ。
いつも取ってるチャーハンの方がよかった。
汁物はカツオだしの粉末に、カツオ風味のしょうゆベースのつゆを入れて、マイタケ1袋、エノキ1/2袋、豆腐1丁300g、ほうれん草をたっぷり3/4袋くらい。それがしんなりしたら溶いた卵1個でとじる。
Posted at 2013/05/14 23:34:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味
2013年05月13日 イイね!

イチョウの葉透かし/山桜の下枝修正

イチョウの葉透かし/山桜の下枝修正イチョウの葉透かしをした。
表面の葉を減らして、内部への採光と通風を確保するため。
これをしないと、内部の葉が枯れて、その枝も枯れてくる。

このイチョウは春先に芽摘みをしていて、軸は伸びていない。

イチョウの枝先部分の葉は輪状に出てるので、


その葉を間引く。


しかし、このイチョウの頂部の葉はなるべく残し、芽摘みもせずに伸ばしてる。

かつてはこのイチョウも頂部が強くて、強く切り込んだり、芽摘みを繰り返していたけど、今や逆に頂部、つまりこの木の中心部が弱くなっていて、下手すると、枯れてしまう。
持ち込んだ古いイチョウの盆栽は中心部が傷んだり、枯れてしまう事が多く、幹が空洞になってるのもある。

今回、刈り落としたイチョウの葉。例年よりも少なめ。


よって、全体を撮影して、葉透かし前と、葉透かし後の違いがわかりにくいので、比較画像は割愛。


山桜の盆栽は新たに枝枯れが発生していた。
以前に先が枯れて、切除したのだが、さらに枯れが進んだようだ。

これらは、昨年の晩秋に針金をかけて修正した時に出来た枝の亀裂が原因と思われる。

山桜の切除した枯れ枝。


切除した枝元からは、新たな新芽が吹き出してる。

山桜はこうして古い枝や幹からも新芽が吹き出す事がある。
逆にそうした性質の木は、枝が突然、枯れやすい。

山桜の右下枝には針金をかけて、修正した。


山桜の下枝の修正前。右下の枝が下へ垂れ下がって来てる。


山桜の右下枝の修正後。


山桜の枝を下から見上げると。


山桜は枝が太く、粗いが、この木も野原で拾った苗から38年ほどの古い木なので、十分に大木感がある。枝を修正する為の針金が無粋だけど。


桜は花が終わっても、サクランボが出来て、鑑賞出来る。山桜のサクランボは小さい。

熟すと黒くなる。アメリカ産のチェリーのように。しかし、山桜のそれは苦くて、とても食べられない。

アケビの左の一の枝の蔓にかけた針金が食い込んで来ている。


十分に型が付いてるので、針金を外す。
Posted at 2013/05/13 19:04:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味

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「[整備] #シビック 遠隔監視ドラレコ AKY-421の取り付け https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/8342461/note.aspx
何シテル?   08/23 21:14
1995年に新車で買ったシビックEK3(VTi)のHMMに乗り続けてます。 購入時よりも奇麗な状態を維持するべく、結構、お金かけて来ました。 単に多くの手間...
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