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2022年01月17日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その1

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その1愛車のカーナビは1DIN+1DIN形式の最終モデルであるAVIC-VH0999で、
これの液晶部分を取り出してオンダッシュ化している。
そのブログの記事は「関連情報URL」から。


苦労した「改造カーナビ」なので、愛着があるし、何より愛車にはこれしか使えない必要不可欠なカーナビなので、
どうせならHDD(ハードディスク)をSSD化したいと考えていた。
それは悲願でもあった。

ハードディスクはご存知の通り、高速回転する磁気ディスク上からヘッドを動かしてデータを読み書きする精密機械で、振動にも弱い。
それが車載されてる事自体が驚きであるのだが、愛車の最初の社外ナビが2001年発売のカロッツェリア初のHDDナビAVIC-XH07Vだった。以来、AVIC-XH009→AVIC-VH0999と全てHDDナビだった。
ナビの地図データはCD→DVD→HDDへと進化して来て、当時の高速大容量メディアとしてはHDDに勝るものはなかったのだ。

SSDはソリッドステート・ドライブの略で、全て電子回路で成り立ってるので、内部に動く部分が無く、データの読み書きが高速なだけで無く、振動にも強い。
PCでも起動ドライブをHDDからSSD化する事で、圧倒的な高速化が実現出来る。

そんなわけで、カーナビもHDDをSSD化出来ればルート検索等の高速化が期待出来る。
もっとも、地図データ程度ならば、現在は爪の大きさほどのmicroSDが128GB位なら普通に安く買えるので、それでも十分なんだろうけど、
既存のHDDナビを他の大容量メディアに置き換えるには、SATAケーブルで接続される2.5インチサイズのSSDが必要になるのだ。

しかし、カーナビのHDDにはプロテクトがかかっていて、その内容をSSDにコピーする事は出来ない。
最初の画像のように、カーナビ本体側のフロントパネルを外してPCに接続してみた事もあるが、PCI-Eの増設SATAで接続すると「初期化されてないディスク」と認識されてしまい、その初期化すらも出来ないアンタッチャブルなデバイスになってしまう。

このプロテクトを有料で外す(パスワード自体は提示されない)ソフトが
「A-FF Repair Station」だったのだけど、
その料金を支払うサイトが2017年に閉鎖されてしまって残念。
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他にもDOSベースで動作するzuなるソフトがこのパスワードが書き込まれた領域をクリアして、プロテクトを解除してしまうらしいけど、入手方法がわからない。

そんな中、メルカリに
AVIC-ZH0009 ZH0007 ZH0077 ZH0099 VH0009 VH0099 ZH0099CS ZH0999CS ZH0077 ZH0777
更新修復用SSD
が出品されるようになった。
複数機種で共通して使えるSSD?
しかも、最新の地図データが入ってると言う。そんなの売っていいのか?

ただ、私のVH0999がリストに入っていない。
問い合わせると「VH0999は適用外」との返答。
ZH0999がOKなのに、なんでVH0999はダメなのかと、またしても残念。

何度か出品されては売れるの繰り返しをただ見てるだけで、ダメ元で試してみようかと。
でもダメだったら9000円の出費の無駄は痛い。
そのうち、また別の出品者が同様のSSDを出し、そこではVH0999も適用と書かれてるではないか。
問い合わせると「SSDとの相性」があるから保証は出来ないと。
多くの販売実績?がある前の出品者に改めて質問すると、「使えるらしい」との事で、ただ確認したわけではないと。

かくして、保証は無いSSDを購入することに。
こんな商品がいつまでも売られてるとは思えない。そのうち指摘されて売れなくなるのではという心配もある。買えるうちに買っておくべきだという焦りもあった。
しかし、本来ならマイ・カーナビのHDDをSSDにコピーするのがSSD化の手段なのに、ヨソから買って来たSSDをセットして使えるのか?
マイ・カーナビのHDDに入っていた情報やデータは失われるはず。MSV(ミュージックサーバー)の音楽やプレイリストは仕方ないとしても、はたしてマトモにナビとして使えるのか?

届いたSSDをすぐにナビに取り付けてみたいという流行る気持ちを抑えて、
まずはそのSSDのクローンを作成しようと思った。
なぜならナビに取り付けると、そのSSDにもプロテクトがかけられてしまうから。
予備としても残したいし。

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クローン作成に2つのSSDをPCに接続するには、SATAポートの空きが2つ必要になる。
それが無い場合は、増設する為の拡張ボードが必要だ。
↑私のPCの拡張スロットは現在一般的なPCI-Eなのだが、古いPCの場合はまた違うかも。

また2つのSSDへの電源も、PCの既存の電源を分配して接続するケーブルが必要だ。

元のHDDは100GBの容量で、購入したSSDは120GB。
SSDをPCに接続してみると、約19GBが「未割り当て」のままになってる。
クローンSSDを作るには、同じ120GBのSSDを別に用意して、使えるように初期化しておく。
それはWindowsの左下のスタートボタンの右クリックから「ディスクの管理」を選んで初期化する。

クローンを作成するソフトは当初は
MiniToolのShadowMakerの無料版を使った。その「Tools」から「Clone Disk」を選択。
「Source Disk」と「Target Disk」を間違えないように選択する。
すると、「Target Disk」のデータは全て破壊されるがいいのかと英語で確認メッセージが出るので
「Yes」でクローン作成が始まる。
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ところが、このMini Toolでクローンを作成すると、パーティションが変わってしまう。
もうこの時点でクローンでは無いだろう。
Windowsの「ディスクの管理」で見ると、
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ディスク0がオリジナルで、ディスク1がそのクローン。
オリジナルの「未割り当て」領域が無くなって、3つ目の領域に統合されてる?
これではよくわからないので、

同じMiniToolのPartition Wizard無料版で見ると、
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ディスク1がオリジナルで、ディスク2がクローン。

こんなSSDをナビにセットしてみても、やっぱり使えない。
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それで、クローンソフトもAOMEIのBackupper Pro版(税込6028円)を購入して使うことに。
これの無料版でもよかったかもしれないけど。
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↑このクローン作成画面の下の「4Kアライメント」に着目。
なんでも「SSDの読み書き速度を向上させたり、寿命を延ばしたりするためにパーティションのアライメントを最適化します」とあり、
特にSSDにクローンを作成する場合は、ここにチェックを入れる事を強く勧めるとある。
「4Kアライメント」についてはこちらを参照。

こうして、AOMEI Backupperでクローンを作成すると、
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パーティションも変わらず、同じものが作成出来た。

けど、どうせなら、未割り当て領域を使い切りたい。
MSV(ミュージックサーバー)の領域を広げたいという欲が出てしまう。
上の4つ目のパーティションがそのMSV領域と思われるのは、元のHDDでのMSVの「容量」とも一致するから。
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このパーティション内のフォルダ名も
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ただ、MSVとそのものの名前の付いたフォルダは他のパーティションにもある。管理用か?
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ともかく、4つ目のパーティションを拡張して、未割り当て領域を無くすと、
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こんなSSDをセットすると、「プログラムの更新」まで進むものの、
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「プログラムの更新を終了しました」→「再起動します」→「プログラムの起動に失敗しました」となったり、
途中で「プログラム更新に失敗しました」と出たり、
地図が表示されて、うまく行ったと思ってたら、「ルート検索」が出来なかったり。

クローンでは無く、それぞれ同じサイズ、フォーマットのパーティションを作成して、やはり未割り当て領域を無くしておいて、パーティションごとのファイルをコピーするなど、いろいろ試した。
が、結果は全てダメだった。
未割り当て領域を無くすという方法は、使えないようだ。

地図の更新時にプログラムの一部も更新し、起動時の点検で、HDD(SSD)のパーティションが変えられてると、エラーとして動作しないようになってるのではないか?

ただ、最初は「プログラムの起動に失敗しました」と出て、すぐに再起動がかかり、「プログラムを確認してます」→「プログラムの更新を開始します」と作業が進む場合がある。
ダメな場合も、[NAVI]ボタンとCDのイジェクトボタンの同時長押しで再起動をかけてみるのもいいと思う。それでもダメなら諦めるしかない。

またSSDそのものとの相性もある。
amazonで120GBのSSDで検索して出てくる、目に付くオレンジ色のアルミボディの製品。
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↑コレは全く使えない。

今のSSDはみな、SATA3の6Gb/sというインターフェースだが、
カーナビの元のHDDはSATA1に当たる1.5Gb/sなのだ。
SATA3そのものは下位互換がある規格なのに、その辺がうまく機能してないのだと思われる。
だから、このオレンジのTecLastのSSDはPC上で使うには問題無くても、HDDカーナビで換装しようとすると認識しない。

この相性問題が少ないと言われるのはキングストンのSSDだそうだ。

またSSDのメモリーには「3D NAND」が最新のテクノロジーでいいらしい。
速度的には、カーナビでSSD換装する場合は、先のSATA1の1.5Gb/sのインターフェースがボトルネックになるので、宣伝文句のような速さは得られないものの、
3Dタイプは耐久性が高く、消費電力が抑えられると聞けば、これを選びたい。
SLC、MLC、TLC、3D NANDの違いについてはこちらを参照。

だから、カーナビのSSD換装用としては、
キングストンの3D NAND採用の製品が理想的なんだけど、
今、どこにも在庫が無いんだ。

私が最終的に選んだSSDはこちら
商品ページでSATA1 1.5Gb/sとの互換をハッキリと書いてあるから。
また、CrystalDiskMark8での速度テストの成績もよかった。(一番良かったのは先のオレンジのSSD)
ただ、このSSDにもバラツキがあるみたいで、このSSDでクローン作成に18分かかるところ、14分という速い個体があり、それはカーナビで認識してくれなかった。
あるいは、それのクローン後に各パーティションごとにプロパティから「エラーチェック」を行ったのが悪かったのか?

他にもクローン作成時間が約10分という高速の個体もあり、それは作成されたファイルにアクセスしようとすると「存在しない」とメッセージが出て、改めて初期化をしようとすると、「ディスクの管理」がフリーズしてしまった。
このSSDはクローン作成前のCrystalDiskMark8の速度テストの途中でもフリーズしていた。

だから「SSDとの相性」と言うよりは、SSDそのものにバラツキがあって、
品質が一定してない製品は使えないと言う事なのかもしれない。

また、最初に別のSSDでクローンを作成した時は120GBに12時間もかかってしまい、最悪のSSDだと思ってたら、
昨年、カーナビをPCに接続する為に購入した増設SATAカード自体が不良品だったようだ。

そんなこんなで、どれだけクローン作成とそのテストに手間と時間をかけたか。
カーナビ本体のHDDを取り出してSSDに入れ替えてテストしてるのでは無くて、
フロントパネルだけを外して、HDDはそのままにして、その2本のケーブルを引き出してSSDを取っ替え引っ替えしてるのだ。
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実際には、愛車のナビは前述のとおり、モニターがダッシュボード上で、モニター部はコンソールの一番下に、HDDの入った本体は助手席下と3箇所に分かれてるので、それらを接続する多数のケーブルはそのままに、助手席を跳ね上げて、以下のような状態でテストしてる。
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フロントパネルが傷付かないように包んでる。

実際にSSDへの換装作業を行う場合も、いきなり本体をバラして、HDDを取り外すより、
まずこのような形でSSDで動作するかを確かめてからにしたほうがいいと思う。

オレンジのSSDのように、ナビで鼻からアクセス出来ないのはまだいいとして、
「ブログラムの更新中」と出て、ナビがSSDにアクセスしてから「起動に失敗」となると、
SSDにプロテクトがかかってしまい、初期化も出来ず、使い物にならなくなる。


だから、AOMEI Backupper で「4Kアライメント」にチェックを入れてクローンを作成し、何もしないのが無難のようだ。

このクローンSSDで以下のテストは無事クリアしてる。
・ルート検索
・CDからSSDへの楽曲の自動コピー
・BeatJamで作成したSD内の音楽ファイルのMSVへの転送
・SDを介した地図データの差分更新
↑これらはSSD化の成否の目安の一つなので、真っ先に点検しておくべき。

ちなみに、自宅からスカイツリーまでのルート検索が
HDDでは12秒かかるのが、
SSDでは8秒ほどに速くなってる。
期待したほどの高速化はないが、これも日によって異なる。渋滞情報とか考慮してるのだろうか?
SSD化した直後に一度だけ3秒という爆速を記録してるが、あれは何だったんだろう。

地図更新の問題もある。
今回のSSDは2021年度第1版だったのだが、私のナビの元のHDDの地図とAR HUDの地図は2020年度。
ナビ本体側とHUDの地図はバージョンが一致しないと使えない。
つまり、HUDの為の2021年度の地図データが必要になった。

年中いつでも何度でも最新の地図をダウンロード出来るMapFanの「地図割プラス」の年会費3960円の更新をせず、退会してたので、再入会して地図の更新をしようとしたら、
私のAVIC-VH0999は2020年度の地図のままという前提になっていて、最新の地図は2021年度の第2版になっていたのだ。

つまり、SSD化した私のナビには2021年度第1版→2021年度第2版への差分更新データが必要なのに、
NAVI*STUDIOのアップデートマネージャーは
2020年度以前の地図→2021年度第2版への全更新データの取得しか選択肢が無かった。

この地図更新でトラブってしまった。
2022年度の地図が公開されたら、その全更新データで問題は無かったと思うのだが、それまで待つなら、その間、HUDが使えない事になる。
ナビのSSDの地図更新は2022年度まで待って、HUDだけ2021年度に更新すればよかったのかも。

SSDの予備を手元に置いておきたい。
この「SSDをカーナビで認識させる」のが一つの難関のようだし、最新地図を入れたSSDが出回るようになると、ナビ側のプログラムで新規SSDを認識しないような対策が取られるのではと思えて、
認識済みのSSDを別に予備にしようと思ったのだが、これもダメみたいで、
1つのSSDを認識したら、その前に認識済みのSSDを接続すると使えなくなってたり、ナビのオープニング画面でフリーズしたりする。


つまり、最後に認識させた1個のSSDしか使えない。
これは、プロテクトのかかっていないSSD(HDD)を装着すると、
その都度、乱数発生させたような新たなパスワードを書き込んでるのかもしれない。
その最後のパスワードは不揮発メモリーにでも保存してるのだろうか。

この道理で行くと、一度SSD化すると、何か不具合があっても、もう元のHDDには戻れないのではないか。(試してないけど)

HDD→SDDに換装すると、
失われるデータや設定内容がある。

MSV(ミュージック・サーバー)の楽曲データは当然無くなるし、
携帯電話のメモリーダイヤルも無くなる。
地点の登録も消えるかもしれない。私は登録してなかった。

愛車はSSDの換装作業の前に、バッテリーを完全に上げてしまい(3V位になった)、その影響で幾つかのメモリーが消えてしまった。
実感するのはバックカメラが映らなくなる。バックカメラの設定がOFFになってしまうから。

本体側は車から取り外すので、その時点で常時電源が落ちてしまっている。
それで、SSD化した影響なのか、常時電源が落ちた(バッテリー上がりの)影響なのかよくわからないものが幾つかある。

クルーズスカウターの高さの設定値が無くなっていた。
が、一度入力し直してから、SSDを別のクローンに入れ替えて認識させたりしていたが、この値は保持されていた。

携帯電話やHUDとのBluetooth接続設定が消えていた。
HUDは本体側との地図データの年度が不一致になったせいもあるかも。

走行による3Dハイブリッド・センサーなどの学習はクリアされておらず、トリップやパルスの積算値もそのままだった。
オーディオ設定も残っていたように思う。

私自身、このナビにしてから、1年程で、ナビ以外の取り付けやら設定やらに追われて、走るよりもイジってる時間の方が長く、親の介護もあってあまり乗ってないとかで、使いこなしてるとは言えない。

この後、実際にSSDをナビに装着する手順等を、これより過去の日付で続けたい。

Posted at 2022/01/29 05:09:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年01月16日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その2

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その2画像のように、AVIC-VH0999の本体側の内部にあるHDD(ハードディスク)をSDD(ソリッド・ステート・ドライブ)に換装した。

このSSDは前回「その1」で書いたように、メルカリで購入した「更新修復用」と言うタイトルの商品で、そのクローンを作成したSSDである。

ここでは、本体カバーの外し方や、取り付け方を書いて行きたいと思う。
直接、基盤に触れる場合、人体の静電気がダメージを与える事があるので、化繊の服など着ていて、指先に静電気が溜まってると感じる場合は、水道管などに触れて静電気を逃がしておくように。

なお、私自身も電気のド素人なので、マネをして何か不具合が起きたとしても責任は取れないので悪しからず。
全て自己責任で作業をして戴きたい。

以下はナビの本体側への接続ケーブルを全て外した状態である事が前提である。
そのケーブル類は全てロックされてるから、引っ張っただけでは外れない。
ロックを解除する小さなボタン(突起)を押しながら抜かないといけない。
そうしたケーブル類の脱着すら出来ないようでは、以下の作業はやらないほうがいい。

まず、本体のフロントパネルを外す。
左右の両側面で、黒いパネルを留めてるネジを外す。
この2本のネジは他と違ってセレートが入ってるので、別にしておく事。
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左右の両側面で金属フレームの穴から顔を出してるフックをマイナスドライバーの先などで押し込む。
この作業は次の本体の上下のフックを外すのと交互にしないと、一方が外れないと、他方が外せないという感じ。
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本体の上下から黒いフロントパネルを留めてるフックを外す。
また、ついでに上面の赤く丸く塗った左右のネジ2本も外しておく。
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本体の下側のフックは折れやすい。
私は何度も外してるせいで、既に左側の黒いフックの根本が折れて、取れてしまった。
取れても、左右と上側で留まってるので大丈夫。

本体とフロントパネルをつなぐFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)を外す。
赤丸の中のコネクタの黒い部分を爪で、画像では手前側に引き起こすとロックが外れて、ケーブルが抜ける。
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逆にFFCをセットする時は、接点を下にして、キッチリと奥まで差し込んで、黒い部分をFFC側に倒すと、挟まれてロックする。
このFFCを外さなくても、作業が出来ないでも無いと思われるが、外しておいたほうが作業がやりやすい。

「その1」でも書いたように、フロントパネルを外すと、HDDへの2本のケーブルが見える。
このケーブル2本を外してSSDを接続出来るので、実際に使えるかどうか確認する事が出来る。
その為にはモニター部とのケーブル類の接続が必要になるが、そうしてSSDの認識が成功してから、HDDとSSDを入れ替えた方がいいと思う。
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次に背面の赤く塗ったネジと、右側面の後方にあるネジを外す。
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↑撮影順序の関係で、この上の画像ではまだフロントパネルを外していない。

本体の上面の後方にある丸い穴の中の赤く塗ったくの字になったフックを、ラジオペンチなどで真っ直ぐに捻っておく。基盤を傷付けないように。
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↑上半分の画像が取り外した時の内部で、本体の下側のシャーシから突き出たステーが、上側の基盤に刺さって、先を曲げて固定してる。
これを先に抜いておかないと、本体の上蓋は外せない。

指定のネジを全て外すと、後は噛み合ってるだけなので、前方から引き起こすように外すとやりやすい。
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背面のこのケーブル(FMラジオやFM VICSのアンテナケーブル)をその出口の固定用ステーと一緒に奥へ押し込まないと開けられない。これが出口でひっかかってるとケーブルに負荷がかかる。
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↑逆に元に戻す時も、このケーブルを外へ導き、下の切り欠きにケーブルが収まるようにしないと、ギロチンになってしまうので要注意。

さらに上下のシャーシの基盤をつないでるケーブルがあるので、これを根本から外さないと、完全に開く事が出来ない。
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↑刺さってるだけなので、指先でうまく抜くか、左右からマイナスドライバーの先で少しこじるか、ラジオペンチで摘み出す。
この時、ケーブルを傷付けないよう注意する。

こうして上下のシャーシを開くと、それらをつなぐFFCは外さなくてもいいと思う。
それから、TOSHIBAと書かれたHDDに刺さってるケーブル2本を抜く。これは単に刺さってるだけなので、容易に抜ける。画像では既に左側のSATAケーブル1本は外してある。
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↑このコネクタは2つとも、片側がくの字なっていて、左右逆には刺さらないので、元に戻す時は向きに注意して。

この赤丸の2つのFFCは、SSD化するだけでは、外さなくてもいいと思う。
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けど、右上に見える円柱形のコンデンサからの液漏れが見られる場合は、これも交換しておきたいので、FFCも外す事になる。
外す方法は先のフロントパネルと同様に、コネクタの黒い部分を画像では向こう側(FFCと反対側)へ爪で起こすと、ロックが外れてFFCが抜ける。

HDDの横のSATAケーブルも外す。引き抜くだけ。
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赤丸の4つのネジを外す。
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取り外して裏返すとこんな感じ。4つのネジを外すとHDDが外れる。
この時、HDDのコネクタがどちら側にあるのか、確認しておく事。
画像では上側にコネクタがある。
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取り外したHDDと、これから取り付けるSSD。
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同じ位置にネジ穴があるので、外したネジでSSDを固定するだけ。

ちなみに、HDDを外した下側の基盤の様子は以下のとおり。
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後は逆の手順でケーブル類を元通りに刺し、ネジを留めて行く。
本体上面の後方にある丸い穴の中の金属フックも元通りに曲げて基盤を固定しておかないと、背面のネジ穴が合わない。

中を開けたついでに確認すると、
本体を固定する側面の取り付けネジの長さは6mm以下とか表記されてるが、
実際には内部に余裕が十分ある。よほど長いネジでなければ大丈夫ではないのか。
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また、組み立てる前に、分解したついでに、
コンデンサの液漏れも確認しておいて欲しい。
次に、またこれより過去の日付で、そのコンデンサの交換作業を書いて行きたいと思う。

Posted at 2022/01/31 00:00:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年01月15日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のコンデンサ液漏れ対策

サイバーナビ AVIC-VH0999のコンデンサ液漏れ対策電解コンデンサの液漏れだ。
見るからに嫌らしいドロッとした感じのものが漏れ出て既に固まってる。
これを放置すると、基盤を腐食して、しまいには配線パターンが断線するらしい。
そうなれば大変。
しかし、このモデルは2015年だから、まだそんなに古いわけでは無いと思うのだけど。

しかも、2019年に2回もメーカーの修理に出して、点検してもらってる。
その時に気付かなかったのか。
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とは言うものの、私も2020年の9月に、この本体側を開けて見てるし、写真も撮ってる。
その時の写真にも映っていたのだ。
その気になって見ないと、気付かないものなのか。
いや、そんなに古いものでは無いから、こんな事になってるとは思ってもみなかった。

今回、HDDをSSD化する為に開いて、気付いたのだ。
どの辺のパーツかと言うと、
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改めて、別角度から見ると。
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この基盤は上蓋側(天井側)に逆さまに取り付けられてる。
青いコンデンサはその上部に漏れ出た液が付いてるが、黒のコンデンサは基盤側に広がってるので、徐々に染み出したのだろう。本来なら重力で画像で上の方に垂れて来ても不思議ではない。
-------------------
このコンデンサの「液漏れ」と思ってるのが、そうではなくて、
コンデンサを固定してるものではないかと、プロの方から指摘があった。
このAVIC-VH0999のは、本体側もモニター側も、ベターと広がっていて、液漏れのように見えるのだけど、改めて、過去の記事を見直してみると、
ALPINEのサブウーファーSWE-2200のアンプのコンデンサの液漏れ
純正ナビのコンデンサの液漏れは、言われてみれば、綺麗に塗られてるようにも見える。
中国製の3Dアラウンドビューの本体の中のコンデンサは、いかにも後から盛り付けたと言わんばかりの固定材のように見えるけど。
なにぶん、これは素人の作業なので。しかも、私は友人、知人は一人もおらず、人と話すことさえほとんどない人間なので、全てが自分の判断で、人から教わる事も相談する事も無いもんで。
-------------------

基盤の裏のコンデンサの足のハンダを除去して、コンデンサを取り外す。
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今回はこの作業の為に「ハンダ吸取器」を購入して使った。
以下はその商品画像で、私の手では無い!
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↑ボタンを押すと、中のシリンダがバネで勢いよく飛び出し、中の気圧が急に下る分、先のノズルから溶けたハンダを吸引するというもの。
反動が大きくて、一瞬にハンダが無くなるのは、吸い取ったのか、吹き飛んだのかわからない。
けど、シリンダを押し込むと、中から筒状になったハンダが出てくる。

愛車の純正カーナビ(CD-ROMタイプでアルパイン製)のコンデンサの足のハンダを溶かす時は、簡単には行かず、表面全体を何かのコーティング膜が覆ってるようで苦労した。
けど、今回は比較的簡単に溶けて、除去出来た。
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コンデンサを取り外して、溶け出たゼリー状の物体を丹念に除去。
擦ったり、アルコールで拭き取ったり。
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同じ容量のコンデンサと交換するのだが、
16V 2200μF のコンデンサが1個と、
16V 10000μF のコンデンサ2個。
ところが、16V 10000μF のコンデンサがどれも高さがありすぎる。
元々使われてたのが高さが25mmしかない。
モノタロウ等で捜すも、一番背が低いので35.5mmになってしまう。
それだと、反対側の基盤にあるコネクタに当たってしまい、上蓋として閉じられない。

海外製で見つけて取り寄せるも、足の形状や間隔が違い過ぎた。
やっと見つけたのはYahooショッピングのノーブランド品
10個で840円という安さで、大丈夫なのかと。
これは30mmで、ギリギリ収まる。

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↑上がモノタロウで買ったニチコンの35.5mm
 中が今回使った30mm
 下が元から付いてる25mm

左が今回使ったコンデンサ、右がニチコン。
右のニチコンのは基盤と接する面にゴム足のようなのが付いてる。リードピッチは7.5mm
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新しいコンデンサを取り付けた状態。白い帯がマイナス側なので向きに注意。
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基盤裏はこんな感じにハンダ付け。
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↑いいか悪いか、足を外へ曲げておいた。
 これは盆栽の鉢の穴を塞ぐ網を固定するアルミ線の足をこんなふうにしてるからつい。

このコンデンサを取り付けて、蓋をした状態にすると、
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↑もうギリギリで、しかもコネクタの配線がU字に曲がってるので、

配線を一方へ寄せておいた。
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その結果、以下のような状態に。
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↑実際には上下が逆になる。

これでやれやれSSD化と合わせて、作業完了。
取り付けてみて、異常は無い。


と思ったら、なぜかAUX入力の画像が表示されない。
全く映らないのでは無く、黒い画面の中に何かノイズ走ってる。
考えられるのは、コネクタの部分。狭いところへ何本もケーブルが来ていて、
AUXはピンプラグが細い(ジャックの穴が小さい)ところへケーブルが太いし、
抜き差しの繰り返しでコジッてしまった感がある。
しかし、このジャックのところをイジってみても、何も変化は無い。
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銅箔を巻いてあるのは地デジのアンテナ線。
端から端まで配線全て銅箔を巻いてある。電波妨害を受けにくいようにしたつもりで。

またケーブル類を外して、本体をバラす。AUXジャックの位置は左下の赤丸。
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アースとしてハンダ付けしてあるカバーも外して、プラグも刺してみるけど。
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テスターで調べると、4極のピンは先から、左音声、映像、アース、右音声となってる。
それに対応する黄色いプラグの部分に記号を入れてるが。
この黄色のプラグは精密品で、中にピンが入ると接点が付くような動きがある。

それをスマホでWi-Fi接続して見る「耳かき」のカメラで撮影したのだが、
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その後、スマホの内部ストレージがひっ迫した時に、録画ファイルを消してしまった。

結局、原因がわからず。
当初はハンダが浮いてるのでは位に考えてたんだけど、私の手に負えない。

ところが、後から普通に映ったり、また映らなくなったり。
3Dアラウンドビューカメラのキャリブレーションに、7インチのナビの画面に映すようにしていたのだが。
その3Dアラウンドビューカメラも新しいのに交換予定で、まだまだ作業は続く。

さらに、このナビAVIC-VH0999のモニター部のコンデンサはどうか心配になって来た。
それで、過去に撮影した内部の写真を検証すると、
やっぱりモニター部もコンデンサの液漏れしていた。
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↑このモニター部を取り外すのは厄介なんだ。
そのうち、どこか取り返しが付かないトラブルが発生しそう。

→ モニター部のコンデンサ交換の記事はこちら

Posted at 2022/01/31 05:56:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ

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「[整備] #シビック サブバッテリーをLiFePO4(リン酸鉄リチウム)に交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/8244157/note.aspx
何シテル?   05/25 23:37
1995年に新車で買ったシビックEK3(VTi)のHMMに乗り続けてます。 購入時よりも奇麗な状態を維持するべく、結構、お金かけて来ました。 単に多くの手間...
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