ドエルタイム変更

35コイルにしたのでドエルタイムを弄ります。
目標とするドエルタイムはネットで漁ります。
私はPRPという海外のショップが実測したドエルタイムを参考にしました。

NsituneのドエルタイムはDuty比で指定します。
Duty比とは、点火間隔のうちコイルのチャージ時間に充てる時間の割合のことです。

Duty比は２つのパラメータの掛け算で設定します。
電圧で変化する「Dwell Time」と回転数で変化する「Dwell Duty」です。
２つとも0～255の値で設定します。
Nistuneの表記上、Dwell Timeは設定値の1/2.56、Dwell Dutyは設定値の1/3が割合％となっています。
この換算式はすごく不自然なので、私は両方とも2.55で割った値を％として扱うことにします。
（一般的なプログラムは0～255を0%～100%とすることが多いです。）

少しだけDuty比とドエルタイムを計算してみましょう。
電圧12V・回転数6000rpmのとき、デフォルトの設定値は59・148です。
それぞれ23.1%・58.2%と換算できるので、ドエルタイムは20ミリ秒✕23.1％✕58.2％＝2.7ミリ秒となります。

考え方がわかれば、あとは電圧と回転数でマトリクスを作成し、目標値になるように設定値を弄ります。
Dwell Dutyはイジるなと書いてある記事を見つけましたが、デフォルトの設定値は回転数に対し線形になっていなくて扱いにくいので書き換えました。

ちなみにR35コイルよりもドエルタイムが長いものがあります。
なんでも天然ガス仕様のADバンのコイルはドエルタイムを倍にできるらしいです。
チューナーがこぞって買うから車体以上にコイルが売れているそうな…

ドエルタイムの長いコイルは電流が少ない傾向にあるため、ガソリン車と同じドエルタイムだと点火エネルギーが小さくなってしまいます。
私はまだNistuneを扱いきれていないため、いつか純正ECUに戻すかもしれません。
そうなった時に同じガソリン車の35コイルであれば純正セッティングでも使えるので、今回は35コイルを選択しました。