長かった特許解説の後は、これをAXELAに適用させていきたいと思います。
と、その前に、今更ですが本当にアルミテープに自己放電能力があるのか、身近にあるスマホで試してみました。
スマホで使われているタッチパネルの殆どは静電容量方式なので、指で電荷をアースする代わりにアルミテープの自己放電でこれが出来れば証明できるかな?なんてねw。

でもって早速スマホの画面上に ↓こんな感じ↓ のアルミテープを落としてみたら・・・数回目くらいで反応してくれました。
絶縁体でアルミテープを動かしても、ぎこちないながらスクロールします。
なお、デバイスの仕組みや感度、制御ソフトの仕様によっては、誤動作防止等のため殆ど反応しないものもあるようです。
うちにある最も感度が良かったスマホはSHARP製でした。
(アルミテープは15cm)
見えない自己放電が見える化されると断然ヤル気が湧いてきます!

実際にクルマで発生する静電気の殆どは、最初からガッツリ溜まっているものではなくて、走り出してから少しずつ溜まってくるものなので 、正直なところ効果を実感するのはかなり難しいと思います。
(走り始めたとたんに効果がわかるものではないようです )
ただ、その少しずつ発生する静電気さえ都度キッチリ放電できていればよいのは確かですし、アルミテープの自己放電能力で充分達成できると思いますので、あとは特許情報を信じてヤルのみです。
今回は、特許文献で指定していないパーツには極力アルミテープは貼らず、そのぶん指定箇所(但し貼れる場所)や原理的に貼るべき場所に集中して貼っていきたいと思います。
なお、使用するアルミテープは寺岡製作所の10mm幅のタイプで、放電効果を高めるため縁をギザギザに切っています。
(アルミテープをアーシングするのであればギザギザにする必要はないです)
10mm幅にした理由は、①安い,②狭い場所に貼ることを想定,③幅が必要な場合は並べて貼ったほうが縁が増えて放電効果が高い、というのが理由です。
(20mm幅にして、中央をギザギザはさみで二分するほうが、手間と無駄が省けることに後で気が付きました。。。)

■導電性アルミテープを貼るときの注意点
① 粘着面にはできるだけ触らない。
指で剥離紙から端をはがしたら、あとはピンセットで摘まむようにした方が良いです。
粘着面は、金属粉入りの接着剤が塗布されているので、指で触ると粘着力以上に表裏方向の導電性が失われるようです。
(指に金属粉が付くので、指が黒くなってきたら要注意です)
② 剥離紙から全てはがした状態で貼らない。
剥離紙から端を1cmくらいはがした状態で、貼る面にねじれないように位置合わせをし、その状態で端から剥離紙をはがしながら貼ると良いです。
アルミテープは伸びたり曲がったりしないので、貼りながらの微調整が難しいからです。
ただ、できたシワは押し潰すと、かなり平らにはなります。
【マフラーハンガー】
4箇所にグルッと1周巻きます。
マフラーの高さ調整のため、上からオールステン(導電性)のホースバンドで締め上げてます。
(この場合、アルミテープは不要かもしれません)
【エンジンカバー】
基本的には4箇所のシリンダーヘッドとの接合部でよいと思いますが、このパーツはエンジン始動時から常に振動の影響を受けているので静電気がたまりやすいと考え、カバーの周囲にも追加しています。
また、静電気の発生源となる微細振動の影響を抑えるために、吸音材の裏にノイサス耐熱制振シートを貼っています。
(叩くとボンボンからコッコッと乾いた音に変わります)
【タイミングベルトカバー】
AXELAのタイミングベルトカバーは金属製のようなので、直接の対策は必要なさそうですが、シリンダーヘッドカバーがエンジンとエンジンカバーの間に大きく覆いかぶさっていて、エンジンとの接合部が縁取られているので、ここを中心にグルッと巻きます。
また、エンジンカバーとの接合部にも貼っています。
(全て電気的に繋げて貼ります)
【インテークマニホールド(インマニ)】
この部分は、各シリンダー向けのザージタンク出口とエンジン本体への入口の2箇所に貼りますが、後でアーシングしやすいよう全て電気的に繋げて貼ります。
これらの部分は、大気温度の空気が常に流れているせいか、思ったほど高温になっていないようです。
なお、AXELAの場合、エンジン本体手前でパーツが一旦分離されているので、インジェクターに近い部分(ジャバラホースの奥)にもパイプ4本を横切るように貼ります。
(上の写真で少し見えます)
エンジンカバーを付けた状態。
インマニの根元までテープをのばしてます。

サージタンク側は、平らな内側に貼ります。
(全て電気的に繋げて貼ります)

【サクションパイプ(Autoexe)】
純正のゴム材と違ってFRPやシリコン系(非導電性)の材質なのか、静電気がたまりやすいです。
(走った後、いくら埃を拭っても移動するだけで取れません)
なので、入口と出口のホースバンドの下に2本ずつ計4本巻き付けます。
小さく枝分かれした部分にも巻き付けます。
元々の黒いホースバンドも、マフラーハンガーと同じ導電性のオールステンに変えます。
【エアクリーナー】
人間でいうと鼻毛にあたる部分でしょうかw
とりあえず、ケースのフランジ部分に可能な限り貼ります。

下側のフランジにはまだ貼っていません。
サクションパイプの手前側がパイプ状になっていたので、そこにもグルッと巻きます。

【エア吸入口】
ここは、吸入口より手前には貼らないようにします。
(「特許でわかるアルミテープチューニング Vol.Ⅱ 」参照)
あと、ボンネット裏側のクッションとの位置関係にも注意が必要で、閉めた状態だとクッションを通じてボンネットで発生した静電気が降りて来るので、このクッションが接触する位置に貼り、且つ、クッションでアルミテープが隠れてしまう場合は、別のアルミテープに誘導します。
これは、インマニと同様に一帯を全て電気的に繋げてしまえば解決できます。
今回貼った位置は、上記の何れも満たすようになっていると思います。
ボンネットを閉めたときに、クッションが接触する(但し、すべて隠れない)位置に貼ります。

【ラジエター】
ラジエターカバーは分解していないので、上記クッションとの位置関係を満たす位置に一直線に貼ります。
写真手前側の太いテープの半分がクッションと接触します。
恐らく、この一直線上のどこか下側にラジエターとの取り付け部があるかと思います。
【おまけ】
ボンネットに貼る前に、フロントグリルのコーナー部分を処理しておきます。

コーナーに貼るとこんな感じになります。
(ちょっとカッコイイですw)

とりあえず今回はここまでです。
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2017/02/19 20:05:20