
またまた忘れたころにやってくるアルミテープチューニング。
暫くご無沙汰していたら、いくつも特許が出願されていました。
愛車がAXELAからCROWNにかわったので、今後はトヨタ特許を実施しているであろう?トヨタ車に施工していくことになるかと思います。
今回は新たに10件ほど見つけましたが、中にはアルミテープを貼る手法ではない除電方法として、パーツの材料や構造、油脂成分、マイナスイオン発生機などに言及したものもありました。
こういった特許については、個人で対応できるものではないので、紹介する特許からは除外していきます。
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これまで解説してきた特許は以下の通りです。
①特許6128093:吸気システムの除電
②特許6201980:エアクリーナーの除電
③特許6160603:ラジエターの除電
④特許6146405:エンジンの除電
⑤特許6115559:マフラーの除電
⑥特許6365316:燃料・オイルタンクの除電
⑦特許6183383:HVシステムの除電
⑧特許6160606:ドアの除電
⑨特許6168157:ボディの徐電
⑩特許6124020:ステアリング・ペダルの除電
⑪特許6304147:フロントサスの除電
⑫特許6380211:リアサスの除電
⑬特許6248962:ブレーキの除電
⑭特許6281501:車輪支持装置の除電
⑮特許6597700:ホイールの除電
⑯特許6451701:エンジンカバーを利用したボディの除電
⑰特許6558313:HV車のインバータ・コンバータの除電
⑱特許7172102:透明パーツの外観を損なわない除電
⑲特開2019-192568:樹脂テープを用いた除電
⑳特許6870606:シート(座席)を使った除電
㉑特許6848945:ヒューズBOXの除電
今回は、これらに吸排気に関する以下の3件を追加したいと思います。
恐らく、
この3件の内容は、上記①②⑤とセットで施工したほうがよいかと思われます。
㉒特開2021-038679:空燃比センサの除電
㉓特許7268558:エアフローセンサの除電
㉔特開2020-084852:エアフローセンサ周辺ダクトの除電
なお、特許は権利として認められた後は、第三者が業として実施すると侵害行為とみなされることがありますので、あくまでも個人的な利用の範囲および自己責任にてお願いいたします。
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【特開2021-038679:空燃比センサの除電】
この発明は、排気中の空燃比を検出する空燃比センサを除電するもので、下図の触媒14の上流と下流に備えられたA/Fセンサ20とO2センサ22が空燃比センサに該当します。
空燃比センサが帯電すると、検出信号にノイズがのってECUが正しく空燃比制御できなくなるとのことで、ノイズのイメージは下図の通りとのことです。
アルミテープ60を貼る位置は主に2箇所で、1つは下図の通り空燃比センサの本体40に近いケーブル42になります。
■ アルミテープ60の貼り付け例1
ケーブルに巻き付けた両端を貼り合わせるようにして取り付けます。
■ アルミテープ60の貼り付け例2
2枚のアルミテープ60を、ケーブルに半周巻き付けて、その両端同士を貼り合わせます。
■ アルミテープ60の貼り付け例3
アルミテープ60を複数取り付けます。
アルミテープを貼るもう一箇所は、空燃比センサのケーブルコネクタ112とセンサカバー98で、それぞれアルミテープ114とアルミテープ120を巻き付けるように貼ります。
こちらも当然ですが、センサカバー98がない場合は、その内側のカバー部106に貼ります。
この特許についての解説は以上です。
空燃比センサへのアクセスは、車種によっては難しいかもしれませんが、これをヒントにすると、ECUに集中して入ってくる配線へのアルミテープ施工などは効果がありそうな気がします。
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【特許7268558:エアフロメータの除電】
この発明も、上記の空燃比センサと同じ原理でエアフローセンサ22(エアフロメータ)を除電するもので、エアフローセンサ22は、エアクリーナ14の出口に備えられています。
エアフローセンサ22が帯電すると、検出信号にノイズがのってECUが正しく空燃比制御できなくなるとのことで、ノイズのイメージは下図の通り、アルミテープありの実線に対して、アルミテープ無しの点線は、ノイズが重畳して大きく変動しています。
アルミテープ50を貼る位置は主に2箇所で、1つは下図の通り
エアフローセンサ22に近いケーブル36になります。
なお、ケーブル36への貼り付け方は、上記特許の貼り付け例1~3と同じなので説明は省略します。
アルミテープ90を貼るもう一箇所は、エアフローセンサ22の天面78になります。
なお、エアフローセンサ22の側面79に貼り付けてもよいとのこと。
この特許についての解説は以上です。
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【特開2020-084852:エアフローセンサ周辺ダクトの除電】
上記2件の発明は、センサ類が静電気の影響を受けて誤検出を行うことを抑制するものでしたが、この発明は、ダクト内の空気が静電気の影響を受けることにより、センサ類が正しく流量の計測ができなくなることを抑制するものになります。
具体的には、吸気ダクト12とエアクリーナ20の間にあるエアフローセンサ14を囲むように、上流となるエアクリーナ20からエアフローセンサ14を通過する位置まで、吸気ダクト12の外周にアルミテープ16を貼ります。
■ アルミテープ16の貼り付け例1
上図の2-2間では、周方向に90°間隔で一対が対向するように貼ります。
エアフローセンサ14がない上図3-3間は、下図のように貼りますが、エアクリーナ20にかかるくらいまでアルミテープ16を貼ります。
なお、エアフローセンサ14がエアクリーナ20から離れている場合、この特許では、上下方向のアルミテープ16Aと16Cは厚みが200μm、水平方向のアルミテープ16Bと16Dは厚みが50μmのものを使用しています。
■ アルミテープ16の貼り付け例2
周方向に120°間隔で貼ります。
■ アルミテープ16の貼り付け例3
周方向に180°間隔で上下に貼ります。
■ アルミテープ16の貼り付け例4
周方向に180°間隔で左右に貼ります。

この特許についての解説は以上です。
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これらにプラスして、排気が静電気の影響を受けにくくなるガトリングディスチャージャーを排気管に取り付けることで、吸気だけではなく排気側も脈動が安定し、燃費やパフォーマンスにおいて効果が期待できるのではないかと思われます。
今回は以上ですが、残りの特許もまた忘れた頃に解説したいと思います。
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Posted at
2024/08/17 20:11:30