前回のブログでパッシブネットワークについて書きました。
今回は調整ってどのようにするのか
書いてみます。
まず最初に言っておきます。
標準のパッシブネットワークで鳴らせない人は、ここから書く内容を実践しても無理です。
調整は、1年や2年で覚えられるものではありません。
コンデンサーやコイルを良いものに変えれば鳴る
ではありません。
取り付けを理解して、調整を理解して、音を理解しないと
無理です。
大人しくコアキシャルを使ってください。
コアキシャルで、とんでもない音
出せます。
まずはコアキシャルで鳴らせるようになること
そこが大、大、大前提です。
なので、そう簡単にパッシブネットワークの改造に手を出さないでください。
音も聴かずに設計してパッシブネットワークを作る人、たまにブログで見ますが
見た目だけです。
現車合わせが基本です。
-6dBスロープのネットワークを例にとって書いてみます。
コンデンサ
4オームのツィーターであれば基本は3.3マイクロファラッド位になると思いますが
数字を増やせばツィーターが下まで出ます。
減らせば逆です。
コンデンサは、3.3を2つ並列に接続すると6.6になります。
直列はその逆
下まで入れすぎると、壊します。
欲張らないこと。
コイル
ミッドレンジによって全く違います。
カーオーディオ用のユニットであれば、ローパスコイル無しで使うこともあります。
コイルは無い方が理想です。
抵抗ですから。
基本は高音がダラダラ出ないことが多いです。
ダラダラ上まで出るユニットなら、コイルを入れます。
そうしないと、音がキツくて耳に刺さります…
0.1から0.3mH位が多いかもしれません。
コイルは、コンデンサに比べて微調整が効きます。
コイルをほどいていくと数字が減ります。
ローパスが緩くなります。
アッテネーター
これは要注意です。
基本的には直列に抵抗を入れただけではダメなんです。
直列にいれたら、4オームのツィーターが6オームとかになりますので
カットオフ周波数が変わります。
それを防ぐためには、直列に入れた後に並列に接続して
合成抵抗を変えないようにします。
こんな感じ
2オームの後に並列に4オームを繋ぐと
-6dBになります。
表のせておきます。
ぴったりの数字の抵抗が売ってないことが多いので
近似値を使います。
アッテネーターが作れるようになれば、4CHアンプ1枚でシステムが組めるようになります。
画像見辛くて申し訳ないです。
全ての調整は、出た音で判断すること。
計算通りには行きませんので
基準の音を持つことが大切です。
その、基準の音に近付いたか、遠くなったか
で判断するといいと思います。
見た目ばかりではなく
こういう見えない所が良い音に関わっています。
ブログに完成図しか載せないお店は危ないと思います。
見た目を装飾する工賃と
音のために費やす工賃とでは
レベルとラベル位の違いがあります。
ユニットを生かす裏方ってとても大事です。
ドレスアップとカーオーディオは
別のものです。
ごちゃ混ぜにしないようにお願いいたします。
間違いだらけのカーオーディオ
あなたのカーオーディオは鳴ってますか?
Posted at 2016/03/05 22:44:09 | |
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