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2018年06月28日

トヨタ 170系クラウンマジェスタ

トヨタ 170系クラウンマジェスタ







2000年式の17マジェスタです。

グレードは4.0Aタイプ。

本日、150キロほど運転する機会があったのでご紹介を。

この車両のオーナーは以前2003年式4.0Cタイプを53万キロまで乗られて昨年今回の車両に乗り換えました。

驚くのがこのマジェスタが約20年前、正確には登場してから19年も前の車だということ。






デザインは威風堂々その物。

TOP OF CROWN マジェスタ に相応しいものです。

同時期に販売されていた30セルシオに比べると派手目のフロントは好みが分かれるかもしれませんが私は好きです。

この次の18マジェスタからクラウンマークがなくなり、21マジェスタまでクラウンエンブレムはお預けとなりました。



グリルも手が込んでます。

歴代マジェスタ、クラウンの中でも17マジェスタのグリルは手の込んでいるものだと思います。




リアは15マジェスタから続く縦長の物。

これは20マジェスタまで続くマジェスタのアイデンティティになりました。

本車両は前期型ですがオーナーにより前マジェスタのテールが移植されています。



サイドのデザインもトランク部がまだまだ長い王道の3BOXスタイルで

全長4900mm、全幅1795mm、全高1465mm

と現在のこのクラスからするとそれほど大きくありませんが数字よりも大きく見えます。


大柄なボディーもボンネット全体が見渡せ、さらにはフェンダーマーカーが装着されているので細い路地もスイスイ行けます。



内装は今でこそ古臭く感じるかもしれませんがナビの位置、スイッチの操作性などが良く使い勝手の良さは新型のとは比べ物になりません。

CDの挿入口も蓋がされており見た目もスマート。





クラウンのお約束ももちろん健在です。






ドアの内張りもプラスチックの一体成型ではなくソフトパッドが多く、スピーカ―グリルには布が張られ、まだまだコストダウンを感じさせない質感の高いものです。








こういうところもまだまだコストがかかってます。

現行はヒンジカバーすら無くなりましたからね…



シートは昭和のクラウンから続くフカフカな物。

こうしてみるとやはりハーフシートカバーが似合う。



低扁平タイヤでは味わえない

215/60R16+REGNOが約束する安楽な乗り心地。

本車両はコイルサスですが、この車両の前のCタイプのエアサス+REGNOの組み合わせは軽いステアリングと相まってまさに究極の安楽ビークルクラウン、殿様仕様のクラウンそのもの。

ふわん、ふわんとショックというショックを吸収し乗員を優しく包み込みます。





搭載されるエンジンは

1UZ-FE

普段は静かに大柄なボディーを走らせ、いざという時には脅威の加速を見せるトヨタの名機です。

個人的にはトヨタのV8はサウンド、滑らかさ共に後継の3UZなどよりも好きです。



燃費も私が郊外を走らせてこの値と基本設計が30年近く前の4000ccのV8ということを考えれば優秀です。

走行距離も9万キロと53万キロ走ったことを考えるとまだまだこれから。

最後に

新型クラウンを乗った後に本車両乗りましたが、私は以前13クラウンを昭和クラウンの集大成と述べましたが、ゼロクラ以前の本モデルは20世紀最後に開発され昭和から続く日本の高級車クラウンの集大成であると思います。


新型クラウンのステアリングの正確性、コーナーでのしっかり感のある乗り心地はもちろん魅力的ですが、マジェスタ含め17系クラウンは軽いステアリング、フカフカなシート、徹底された遮音、ステアリングチルトのモーターまで滑らかに動き、すべての動きがユルイ車です。

現在のクラウンにはないまさに昭和のお父様方の憧れたクラウンその物を本モデルは感じることができます。

ゼロクラ以降のモデルと比べるとコーナーもしっかりと減速し、観光バスのような運転をしなくてはならない車ですが、クラウンとはやはり法定速度でのんびりと走り、高速では豊富なトルクでクルコンを使って優雅に走行車線を走る使い方が一番似合います。

内装や走行性に古臭さは感じるものの現行クラウンのようにコストダウンを感じさせることも少なく、乗り味も段差を軽くいなし、ショックをフワッといなすクラウンの世界観を感じることのできる最後のモデルです。

クラウンとは決してワインディングを攻めたりする車ではなく乗る人を柔らかくもてなす究極の安楽ビークル それこそがかつての日本人が憧れ、昭和の庶民がいつかはクラウンと憧れた車であると私は思います。

しかし、輸入勢がこのクラスでの勢力を拡大しつつクラウンもこれまでの究極のおじさん車ではいかんということでゼロから革新した次作180系。

それ以降クラウンはG3にも負けない走りの良いセダンになりましたが、130~現行モデルまで様々なクラウンを乗りましたがゼロクラ以降乗った瞬間にクラウンじゃない、と感じてしまうことがあるのも事実。

久しぶりにゼロクラ以前のモデルに乗りましたがやはりこれだよと思うことが多かったです。

先に述べた通りクラウンは日本専用車。
それまで長らく培ってきた「和」の心意気をゼロクラ以降失ったのは惜しいところ。


私はゼロクラ以降のクラウンも好きですので誤解しないでいただきたいのですが決してゼロクラ以降を否定しているのではありません。

私はクラウンというブランドが好きなので、ゼロクラ以降は、まったく別のモデル。クラウン第2章であると考えています。

伝統ある英国のジャガーですらあそこまで変貌し次世代のジャガー像を作り出しましたし。

しかし、モデルチェンジの度に様々な意見が飛び交うのも60年以上日本の高級車を牽引してきたクラウンというモデルの宿命であると思います。

今回乗ったマジェスタに比べると現行は価格はクラウンそのものですがエグゼクティブ以外の内装は格下のマークX、カムリなどと同レベル。クラウンがかつての憧れの存在からレクサスやG3勢へのステップに過ぎなくなってきているのも事実です。
それは少なくとも内装の質感なども影響していると思うんですよね。

700万近く払うならばクラウン以外の選択肢も多数ありますし。

前回のブログにも書きましたがトヨタの良いものをという顧客の為にセルシオ、マジェスタなき今再びクラウンをいまこそクラウンと思ってもらえる車に育てていって欲しいと思いました。



http://cdn.toyota-catalog.jp/catalog/pdf/crown-majesta-3/crown-majesta-3_200108.pdf




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Posted at 2018/06/28 20:34:57

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この記事へのコメント

2018年7月4日 22:30
こんばんわ!

文章と画像を熟読・熟視させて頂きました。

私も100%同感です。

自分の車両では無いですが歴代クラウンを運転させてもらったり同乗させて貰ったことのある私には全てが理解出来ます。(そのつもりです)
クラウンに限らず最新型の車両はハイテクだなぁとは思いますが、それが快適な移動空間になっているかと言えば?ですし

「おいおいメーカーさん。何がやりたいの?とか、どこに向かいたいのとか、もっと確固たるポリシーや自信をもてよなぁ」などと言いたくもなります。

勝手なことを申し上げてすみません。
コメントへの返答
2018年7月4日 23:22
このような拙文を熟読していただきありがとうございます。

私はクラウンという車が大好きなのでついつい歴代モデルと比べてしまいます。

最近の車は運転は楽ですが車に乗せられている感がどうもあって…

新型クラウンに関しては内装を省く車自体は大変すばらしいものであります。

新型に関してはゼロクラ以前と別の車、新生クラウン4代目と思うと馴染めますよ。

いろいろと文句を言っておきながら私は新型クラウンの走りは好きですし。

プロフィール

2020年式Y51フーガと2007年式KB1レジェンドに乗っています。 車は一台を永く乗りたいタイプの人間ですので過走行にならない程度に気兼ねなく乗って、...

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