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2018年12月28日 イイね!

GXS12 トヨタ クラウンセダン

GXS12 トヨタ クラウンセダン
















ご存知の通り私の愛車である2007年式クラウンセダン。

レビューに書いた事はありますが、なかなか詳しい事を書いている人は少ないのでご紹介を。




クラウンセダンは2001年のモデルチェンジ時から本元クラウンと異なりコンフォートベースとなったのはご存じの通り。

ゆえにデザインはグリルなどにクラウンらしさを感じさせますが、全体的なテイストはコンフォートその物。

ボディーサイズは

全長4695mm
全幅1695mm
全高1515mm マイハイは1525mm
WB 2785mm

となっており5ナンバー枠目いっぱいで華やかさはありませんがシンプルで飽きの来ないデザイン。





真正面から見ると威厳というよりかは何処か愛嬌のあるお顔。

ガラス製ヘッドライトでくもり知らず。

エンブレムはアスリート用にしています。(紺地に金メッキの方)



リアはクラウンのアイデンティティである横長のテールを継承。

私の車はECOエンブレムや低排出ガスステッカー等が貼られているので年式不明車w

なので私は敢えて6灯化しません。



サイドデザインは子供が描く、車その物の王道的な3BOXスタイル。

直角に近いCピラーのため室内に直射日光が当たりにくく後席の乗客を思ったデザイン。




フロント、Cピラーのエンブレムは前期モデルは17クラウンと共通。



装着されるタイヤは195/65R15

一番流通しているであろうサイズで価格が安くタイヤ銘柄も選びたい放題。

ホイールキャップは15,17クラウン同様の物ですが前車のイメージよりもクラウンセダンのイメージ方が先行する方も多いかもしれません。



搭載されるエンジンはトヨタ直6最後の末裔である1G-FE

2000cc 最高出力160psと現在のスペック見れば平凡なものかもしれませんが、始動時は直結ファンの勇ましい音で2000ccとは思えない豪快な物。

燃費も郊外では10キロを下回ることなく高速では16キロを記録したお財布に優しく、手ごろに直6を味わうことのできる優秀なエンジン。



ちなみに私の車は寒冷地仕様車です。

何が違うのかよくわかりませんがこのようにオイルパンガードが着いています。

みん友さんのクラウンには着いていなかったのでおそらくは寒冷地仕様車専用装備かと思います。



分かりやすいのはアクセルペダルが標準のオルガン式から吊り下げ式となっていること。

これ以外は何が違うのかは、よくわかりません。

実を言うと私はオルガン式の方が好きなので自身の愛車が寒冷地仕様と知ったときはショックでした笑



インパネ周りはベースとなったコンフォート同様13クラウンセダンをベースに作られたものですが13クラウンと異なりソフトパッドではなく硬質プラスチック。

木目調パネルはありますが華やかさはなく、質実剛健。

機能美に優れ、運転席その物。

ただ、この車で不満なのはステアリングに王冠マークがない所。

15クラウンと同様の物だと良かったのに…

トヨタのセンチュリー、セルシオと同形状のステアリングは私にとっては一番回しやすくデザインも好きなパーツですので。



業務用車ですのでペン立ても装備。

しかし、ノック式のペンは入らず、一部の蓋つきペンもしくは鉛筆でないと使えません。



ダッシュボードの高さもなく視界は良好すぎるくらい。

四角いボディーにも関わらずフェンダ―マーカーも装備され、更に最小半径5.1mと取り回し性は下手な軽自動車よりも良好。

教習車でこの車に乗った後、他の車に乗る初心者ドライバーが気の毒に思えるほど。

しかし、良好すぎる故ワイパーアームが邪魔に感じます。



メーターもシンプルなデザインで視認性も良好。

速度、回転数、燃料残量、水温などが一目でわかり、メーターのお手本のようなデザイン。

後期TSS系では常に文字盤がオプティ―トロンメーターのように光っているので更に視認性が向上。



エアコンパネルは90年代のトヨタ車に多く流用されたレイアウトの物で、操作性は良好。

トヨタ車ばかり乗ってきた人ならばブラインドタッチも可能であろうエアコンパネル。

強いて言えばマークⅡやクラウンの上級グレードに搭載されていた液晶付きの物だと更に良かった。



ルームランプも同時期のトヨタの高級車と同じもの。



シートはGパッケージなので15クラウンと同様の今や珍しいジャガードモケット。

座り心地は座面は問題ありませんが、背面は私にはランバーサポートを用いてもクッション性が足りず、長距離では腰が痛くなります。

ポジション的にもチルトはありますがテレスコはありませんので、足に合わせるとイマイチしっくりきません。

そういった点ではベースとなったコンフォートの上級グレードSGのシートの方が楽かもしれません。

この車で一番私がしっくりくるポジションはチルトを一番上にあげ、シートを直角にしたタクシードライバーモードですねw



ドアトリムは15クラウンセダンと同様のデザインの物で全体的な質感は硬質プラスチックも使用されておらず上質。

クラウンお約束の電磁式トランクオープンナーも装備。

15.17同様につま先が当たりやすい下部にはループパイル地のカーペットと同様の物が張られ



ご覧のようにスピーカーグリルにも布が張られコストが掛かっています。



こういった所にも布が張られ、ケチっているのかケチっていないのかがわからない…



ドアのネジ隠しやヒンジカバーなど現行クラウンよりもしっかりしたところがある点などなかなか面白い。



照明付きバニティーミラーも装備され一応クラウンという名前に恥じぬよう最低限のクラウンらしさは確保されています。



もう一つ13から15までのクラウンにお約束のスプリット式のコンソールボックスも装備。

コンソールの部品自体は13クラウンと同様の物。



ご覧のようにこのボックスは財布を入れるのにちょうどいいのですが開閉の特性上小物を落としやすく、私もペットボトルのキャップを落としご覧の通り全開にできません。

また、取るにはコンソール全体をバラす必要があり一苦労な為暫くそのままにしています。




コンソールが13と同様なのを利用して私は13HTのコンソールボックスを流用。

クラウンセダン用と異なり起毛処理されていますので、小物を入れてもカタカタ言わず自己満足度の高い一品です。



グローブボックスは容量的に車検証を入れれば終わり、使い勝手はあまり良くはありません。




クラウンセダンを始めコンフォート兄弟の特筆すべき点は後席の広さ。

助手席を一番後ろに下げているにもかかわらずレジェンドよりも広々。

まさに送迎車。



また、Gパッケージなので皆さん大好きなオットマンを装備。

本家クラウンと並ぶとやはり引け目を感じますがオットマンは装備されませんので自慢の一品。



可倒式ヘッドレストを倒さなくとも視界は良好ですが倒すと前を遮るものがなく車酔いし易い人も安心。



リアアームレストにはドリンクホルダーも装備。こちらのホルダーは取り外しが可能で取り外した際はティッシュボックスも収納可能。

先代、現行クラウンは上級グレードでなければ収納ボックスが装備されませんのでここは現行に勝った(笑)



アシストグリップは合皮巻き。

読書灯も装備され流石送迎車。

強いて言えば、スペース的に厳しいかもしれませんが15のようにエアコンの吹き出し口があれば文句なしの居住性。



標準で読書灯が装備されているにも関わらずオプション設定されているのもまた面白い。



大好きなエアプュリも装備。

マークIIやクラウンの様にさりげないものではなく、スペースの関係上いかにも空気清浄機置いてます!

という感じですが掃除がしやすく私は好きです。

もう一つ脱着式のハイマウントストップランプ。

窓ガラスを綺麗にムラ無く掃除できますのでお気に入りの装備。

同時期の17クラウンが電球式のストップランプだったのにクラウンセダンはLED式なのもタクシーとして使用する為なのかな?



以前ご紹介した昭和の高級車を感じさせるアイテムである、リア用の灰皿も装備。

後期では廃止され灰皿部分は木目パネル。

Gパッケージではオットマン、可倒式ヘッドレスト、前後調節機能付きヘッドレスト、エアピュリが廃止されますので前期の方が装備が良いというのも面白い。



生活感のあるトランクルームで申し訳ありませんm(__)m

ご覧のように燃料タンクの関係上奥行きはありませんが内部は四角く見た目よりも大容量。

私が必要なものを乗せてもこのくらいスペースに余裕があります。

開口部もデカイので重たい荷物も楽々収納。



走行性能はX80系マークⅡがベースで本元クラウンと異なり4輪独立懸架ではなく、リアがリジットで走行安定性に欠けると思われるかもしれませんが普通に走っている分には基本設計は古いですがしっかりと作られたシャシーなのでしょう。運転している分には詳しい人が乗らない限り車軸懸架か4輪独立懸架かはわからないと思います。

交差点などで轍を跨ぐときに感じるくらい。

乗り心地は非常に柔らかい為、峠道や都心環状線のような所では、大型車のようにきちんと減速しなければロールが大きいです。

しかし、前席で感じるほど後席ではロールを感じません。

全体的に基本設計は古いですがFRという事もありステアフィールも癖がなく、運転しやすく車の基本をしっかりと確保しています。

動力的に後期VVT-I付きの1Gはタウンユースでは不満はありませんが、大排気量に乗り慣れると、高速での合流時にしっかりと踏み込まなくてはなりません(音の割に速度が出ていない)

高速安定性は法定速度100キロまでは普通に運転できます。120キロを超えると両手でハンドルを持って運転。メーターの180から160までの間ですと流石にボディーが共鳴し車が危険と教えてくれます笑

静粛性は悪くはありませんが本元のクラウンに比べるとエンジン音は入ってきますが6気筒の心地よい音を存分に聞くことができるので私はあまり気にしていません。

しかし不満なのはフロアの遮音性。ギャップを超えた際のボコボコとした音が室内に入りやすく、私の場合フロアを鉛シートで制振、各種フェルトを敷き詰め軽減しました。それでもやはり気になります。


最後に

昨年販売を終了したクラウンセダン。

クラウンセダンとしては2001年から16年。コンフォートからは1995年から21年。さらにベースの80系マークⅡからですと約30年と言わば熟成された車でした。

悪く言えば枯れた技術の集合体。

ボンゴバン含め現在も販売されている昭和から続くシャシーを用いた車は最近の車に比べて構造が簡単で耐久性が高い。

長寿モデルゆえの莫大なデータから故障しても比較的すぐに修理可能で部品の調達も容易ですぐに業務を再開できる。

この車の本来の使用用途ではこれほど大切なことはありません。

後期では装備されますが私が乗るガソリンモデルにはTRCやVSCなどの電子制御もなくドライバーの腕が試される車ですが、それゆえに車に頼らない運転が必要となってきます。

路面状態の悪い道を最近の車と同じ感覚で曲がろうものならこの車は簡単にケツが流れます。
私も初心者の頃、この車でヤンチャな運転をして危ない目に遭っています。(特に雨天時と落ち葉は危険でした)

これをプラスとするかマイナスとするか。

プラスとするならば電子デバイスに頼らず、運転の基本を学ぶことができる。

マイナスは現在の車と比べるとやはり誰でも簡単にワインディングを攻めることはできないという事。

しかし、日常でこのような使い方をする人はこんな車は乗りません。

この車はあくまでも後席のお客をいかに快適に目的地まで運ぶかが重要な車であり、運転する側のプロ意識が問われる車です。

ゆえに私はこの車が好きですが自家用車として多くの人に進めようとは思いません。

しかしこの車の魅力は流行に流されないシンプルなデザイン、5ナンバーでクラウン、比較的最近まで生産していた車ながら、乗り味などに古き良きクラウンの世界を楽しむことができる。

この車はある程度運転する側の覚悟が必要な車だと思います。少なくとも30年前の車の基準で見なくてはクラウンという名前に囚われがっかりする点の方が多いかもしれません。

しかし、この車の特性を理解し、この車を愛すことができる人には高い満足度を与え、持ち主の良き相棒となる事でしょう。

事実、私はこの車を繋ぎで買って当初は早々に乗り換える予定でしたが、乗っているうちにこの車の魅力に気づき、今では手放せなくなりました。

私はレジェンドとクラウンセダン全く違う趣向の車を所有し、どちらもとても大事に思っていますが、仮にどちらかを手放さなくてはいけないとしたら、レジェンドを手放すことがあってもクラウンセダンを手放すことはないでしょう。

それだけ、私にとってクラウンセダンは良き相棒です。

その魅力はここで書いてしまうのは簡単ですが敢えて書きません、興味のある人は是非ご自身で確かめてみてください。








http://cdn.toyota-catalog.jp/catalog/pdf/crown-sedan-3/crown-sedan-3_200406.pdf

Posted at 2018/12/28 21:22:15 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車の感想 トヨタ | 日記
2018年12月27日 イイね!

キリ番×2

キリ番×2









タイトルの画像はみん友さんに撮影していただきました。



先日、春日部市内のホームセンターの駐車場にてレジェンドが80000㎞となりました。

電子制御の集合体であるレジェンド。

いつ故障するのか不安で仕方ありませんが今のところ目立ったトラブルはありません。

給油するハイオクがこれまでのヴィーゴから新たにENEOSハイオクなる物に変わりましたが、その影響か燃費が最近はあまりよろしくありません。

ヴィーゴは加速感はV-power程ではありませんが燃費が良くエンジンの清浄性を謳っていましたので気にいってました。

しかし、同じ値段でENEOSハイオクは汚れを徐々に綺麗にする力はなく付着防止のみなのでランクダウンした感が否めません。





同じくアリオンが本日4000㎞となりました。

こちらは新車導入後メインユーザーの母は週に1回乗るか乗らないかなので私が走りすぎのよう。

こちらは気になるところを手直しして絶好調と言いたいところですが、やはりCVTのツキが前者よりもカツン、カツンと来ますので気になるところ。

Posted at 2018/12/27 00:46:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2018年12月22日 イイね!

静粛性と設えの話

静粛性と設えの話









以前ご紹介した17マジェスタです。

同じ日に17マジェスタと現行220系2.5ハイブリッドGに乗る機会があり、いろいろと感じたことを書いていきたいと思います。

各車両については以前に紹介しておりますので割愛

現行クラウンの感想
https://minkara.carview.co.jp/userid/2594057/blog/41654398/

現行クラウン乗り比べ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2594057/blog/41950965/

17クラウンマジェスタ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2594057/blog/41658286/

今回のブログは待ち時間を利用して書いていますので纏まりもなく、画像も少なめですので興味のない方はスルーしてください。

画像に関しても一部使い回しです。

ご了承ください。

私のブログをご覧になっている方や私と実際にあって私のことを知っている人はご存知かと思いますが、私は愛車からもわかる通りセダンが好きです。


セダンが好きな理由は追突された時の安全性や車の基本の形であること、静粛性が高いなどいろいろとありますが、中でも私は静粛性の高いセダン、いわゆる高級車と呼ばれる類が好きです。

職業柄マイクロバスから軽自動車まで多くの車に乗りますが静粛性の高い車はやはり疲れの度合いが違います。(疲れ方に関しては長くなりますので機会があれば後日)


中でもクラウンはご存知の通り私の大好きな車で、私が400万クラスのセダンに乗るとき、言わば高級車の基準となる車です。

クラウンとはご存知の通り日本を代表とする高級セダン。1955年の初代誕生から2018年現在まで60年以上日本人にとってなじみの深い伝統ある高級車です。

クラウンは多くのアイデンティティがありますがその一つに「静粛性」の高さがあり、クラウンは歴代のカタログにも書かれている通り、静粛性には並みならぬこだわりを持ち、初代から9代目までロードノイズに対して有利なフレームが長く用いられていたのはみなさんご存知の通り。

フレームクラウンの乗り味は重厚でロードノイズの抑え方に関しては30年以上前の7代目120系クラウンでも現代のレベルから見ても遜色ないものです。

前置きが長くなりましたが今回のテーマは静粛性の質と各部の設えの話です。


静粛性それは高級車の一つの基準となる物。

現在、販売されている国産車においてはハイブリッド化やボディーの高剛性化、アイドリングストップ、アクティブノイズコントロールなどの採用など技術の向上により20年ほど前の同クラスと比較しても高い水準だと思っております。

ここで静粛性の質の話になるとクラウンが大切にしてきた静粛性、それはロードノイズエンジン音などを大量の吸遮音材を用いて遮断することによって確保されてきたものでした。

事実17クラウンマジェスタは1UZという元の素材が良いのもありますがエンジン音の遮音に関してはかなりの物でアイドリング時や巡航時も遠くでエンジンが囁いているようなものです。


ロードノイズも同様、多くの吸遮音材で遮断され無音ではありませんが乗員が不快に思う音をシャットアウトしています。

現行220系クラウンも同様ですがこちらの静かさはHVモデルを始めターボ車も停車時はアイドリングストップ言わばエンジンが停車しているので無音です。巡航時もモーターで走行する割合が多いのでほぼエンジンは止まったまま。仮にエンジンが掛かったとしてもロードノイズ同様にアクティブノイズコントロールで人間が不快に思う音を打ち消す。

旧来の高級車とは条件が随分と違いますがともに静粛性は高いことに違いはありません。

しかし、17クラウンと220クラウンを乗り比べると同じ高い静粛性でも現行220クラウンは心地よい静かさとはまた違ったものに感じるのです。

私なりに大げさに言うと17クラウンは心地よい静けさ、220クラウンは言わば無機質な静かさ。

17クラウンはアイドリングストップなどは装備されませんのでアイドリング時も微かにエンジン音が聞こえます。対する現行はエンジンが完全に停止し無音状態。

かつてクラウンのCMに 一つの音の余韻の中に身を委ねている時、私たちは音のない世界以上に静かさを感じます

とあるように無音状態よりもある程度微かに音が聞こえる方が心地よいのです。

静粛性の高いクラウンは外部からの音も上手に遮断されますのでそこにエンジンまで停止してしまうと夜の田舎道ですと耳なりが聞こえるくらい、言わば気持ちが悪いくらい静かなのです。

また、搭載されるエンジンから来る音の質感。

3.5以外は直4となった今、静粛性は確保されていても聞こえてくるサウンドは心地よい音とは言えず、官能性とは無縁の音。

私がここで言いたいのは静粛性は高級車にとって重要な物ですが音というものを完璧に遮断し消し去るのは心地の良いものではなく、音の質が上質さを左右するという事。

パワーシート、ステアリングチルトのモーター、空調のブロアファンなどの装備品の音も同様。

わかりやすいのがセンチュリーです。

ほぼ無音のような静かさですが完璧に無音ではなくキャビンが多くの物に包まれている感覚、すべてのNVHが心地よい音にチューニングされている。

セルシオ、マジェスタ然り、大排気量のマルチシリンダーを搭載した嘗ての高級車は音のバランスが良いのです。


続いて設えの話。

場所は違いますがそれぞれのドアトリム





220系





17系

双方見比べてみると現行に比べて17系は圧倒的に質感が高いです。13,14系などに比べるとばらしたときのしっかり感は劣りますが17クラウンのドアトリムは歴代クラウンの中でもデザイン性と質感がクラウンという名前に相応しい物で手に触れるところはすべて柔らかな素材で硬質な素材はドアのメッキハンドルのみです。

スピーカ―グリルは布で覆われ、つま先で傷が付きやすい下部にはカーペット生地が張られています。



フロントツィーターグリルも布で覆われています。

現在はクラウンはおろかレクサスでもツィーター部に布を張ってある車なんてありませんよ。





シートも同じ布張りでも17現役当時はまだまだ、クラウンの世界ではモケットシートが主流でレザーシートを選択しなくともこの上質さ。

対する現行はレザーシートを選択しなければベースグレード感があるほど。

レザーシートが好みでない人間からするとファブリックでも手を抜いて欲しくない。



シートバックポケットなんか比べるまでもないです。





インパネも然り17系は全体がソフトパットで覆われ、硬質な素材の方が少ないです。



ナビ回り各部スイッチも現行クラウン含め最近の車はエアコン操作などをモニターパネルで行いますが操作性に難があるのと、スイッチを押した感覚がなく嘗ての高級車のようにスイッチを押して、この車はいい車なんだなと感じることができなくなってきてます。

現行はカチッという感じ、17はムニュッという感じと言えばいいかな。





パーキングブレーキの解除の一つ取っても軽く重厚感がないんです。チルトステアリングのモーター音も同様で滑らかさがない。

各種安全装備の有無はありますがこの二台の価格は若干現行が高い位。

まとめに入ると、過去のブログに書いた事と重複するかもしれませんが、高級車とはただ単に性能がよく、静かなだけのものではなく設えも重要であるということ。

車好きとして、現行クラウンは車としての資質は素晴らしいと思っています。

しかし、私がクラウンの記事を書く度に言っていますが内装の設えで損をしている。

実際に買わねー奴が偉そうにと思われる方もいらっしゃると思いますが、現行クラウンの内装に500万はね…

500万払えば欧州車への選択も視野に入ります。

トヨタは今回クラウンをニュルブルクリンクで鍛え走りに関しては欧州勢に負けない車に仕上げたのでしょうが内装は雲泥の差ですよ…

ドアのヒンジカバーが削られたのは流石に呆れました。

トヨタは欧州車に顧客が流失するのを防ぐためにクラウンの伝統をZEROクラウンでリセットし新生クラウンを作り上げましたがこのクラスを購入する層は目が肥えてます。

同じ値段を払うならば設えの良い方へ行くのは当たり前です。

トヨタさん、レクサスとの棲み分けが難しいかもしれませんが、一度クラウンの内装クオリティーをもう一度上げてみてください。

セルシオ、レクサスほど上げなくてもせめてZEROクラウン位の仕立てに戻してください。

きっと、欧州車に流れたクラウンの顧客が少なからず戻ってきますよ…

内装以外の走りの部分は新型クラウンも負けてはいないので…

高級車とは他の一般車とは異なった高性能さ、上質さを提供してくれるから高級車なのであって決して価格が高いから高級車ではないのです。

欧州勢とクラウンなど国産高級車を比べる際に国産高級車の魅力は欧州プレミアムセダンに比べ温かみがある事だと思っています。

なんでも欧州基準にする必要はないんですよ。

クラウンなど代々乗り継ぐお客が多い車は旧型を所有している人が乗り換えたくなるような車でなくてはならないはず、モデルチェンジで商品力が低下してはならないのです。

クラウンは走りは素晴らしくなってきていますが、内装の質感に関しては旧型のオーナーが自慢できるくらいです。

今回書いた事は高級車としては当たり前の事ばかりですがサウンド、触感など人間の五感に働きかける部分、かつてクラウンが得意としてきた温もりが欠けてきていると20年前のマジェスタを乗って思いました。



Posted at 2018/12/22 10:21:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2018年12月20日 イイね!

新型 ホンダ インサイト

新型 ホンダ インサイト









タイヤのローテーション時に新型インサイトに試乗してきました。







デザインは最近のホンダ顔ですが派手さはなくむしろ上品な顔立ち。

グレードはEX

お値段は約350万円

真ん中のグレードですがベースのLXでも装備は充実しています。

本革シートがいらないのならEXで十分です。

カラーはオプションのプレミアムクリスタルレッドメタリック。

ボディーは

全長4675mm
全幅1820mm
全高1410mm
WB 2700mm

となっています。

幅以外はアリオンを転がすのと変わりませんね。



リアもフロント同様に派手なデザインではなくプレーンなデザイン。



サイドもシビックセダンに似たクーペルックなもの。




ミラーはベースのシビックと同様の物でスタイリッシュなデザインですが個人的には鏡面がもう少し縦にあると見やすくていいです。

しかし、日常では不満はありません。



装着されるタイヤは215/50R17インチを装着。



1.5リッター直列4気筒+電気モーター2基

それぞれ

エンジン出力:109ps

モーター出力:131ps

システム総合の最高出力は151hp

となっており組み合わされるミッションはCVT。

ボンネットダンパーじゃないのは価格からすると…




デザインはシビックに通じたもので質感も悪くないです。

ボンネットも見渡せ視界も悪くなく決してコンパクトとは言えない大きさですが取り回しはしやすいです。

モニターはCR-Vの反省からか8インチ

スピーカーも8スピーカーで音質も良いです。




インテリアの照明はトヨタと異なりホワイト系。




ミラーは自動防呟でグラスホルダーもあります。

マップランプはLED




タッチパネル式のエアコンパネルなどではなく物理スイッチが多く使い勝手は上々。

プラズマクラスターも装備されます。



メーターは左半分が液晶でいたってシンプル。



モニターの画質は荒くはありませんがカメラの特性かサイドが魚眼レンズのように見えたのは不満な点。




ソフトパッドが多用されステッチも一体成形ではないので上品な印象。



H31 3.27追記
後日、見た EX・BLACK STYLE の内装

スエード調がいい感じ

価格差は約13万



センターアームレストも同様。



容量は不満はありませんが、ドリンクホルダーがドアポケットにありますがアームレストを使用すると一つしかないのは不満な点。



ドアトリムもしっかりと作られてます。

レジェンドと同じくドアハンドルがメッキでないところはホンダだなと感じる部分。

しかし、私はドアを開けるときは中指で開けるのですがこのドアハンドルは良い感じにフィットします。



H31 3.27 追記

EX・BLACK STYLE のトリム



シフトレバーは流行りにのってありませんがシビック同様スポーティーな走りなのでパドルシフトが装備されますがシフトレバーの方が個人的には好み。

大型のトレイが装備されますがここはドリンクホルダーの方が良かったかな。



シートはホールド性が良く、パワーシートなのでポジションが取りやすいですが、ベースのシビック同様に着座位置が低いので高齢のか方は乗り降りが大変かもしれません。

また、シートの横幅はプリウスと異なり、あまりありませんので大柄な人には窮屈かも。

ホンダの最近の車はCR-Vも同様にシートがややタイト。





リアシートもフロントのようにホールド性が良いものです。

アームレストにはドリンクホルダーも装備され快適な移動を提供してくれます。

もう少しアームレストの高さがあると更に良し。



足元も広々。

スマートフォン用のポケットも装備されます。



ただし、シビック同様にトランクスルーの影響かシート脇のこの部分がプラスチックで肘が当たる部分が固いのは不満です。




トランクはカムリよりもボディーは小さいですがカムリに負けないくらい大容量。

トランクスルーも装備されますので使い勝手はいいと思います。




車としては全体的にシビックセダンの上級グレードと考える方がわかりやすいです。

見比べてみるとほぼシビックセダンですので。

走行性能はスポーツとラグジュアリーが上手く共存していますがどちらかというとスポーツよりかな。
走行中はモーターで走行する率が多く燃費は約20キロ。


シビックと似た乗り味ですがこちらの方がより重厚感があり、ステアリングの制御も滑らかでありながら適度な重さもありGOOD。

静粛性は先日乗ったプリウスPHVと同様遮音ガラスが装着されますが比べるとエンジンの音がやや気になります。

ロードノイズもプリウスよりも気になりますがこれは装着タイヤの影響が大きいかと。

この車はプリウスと比べられるかもしれませんが車自体はプリウスよりも上です。

奇抜ではないオーソドックスなデザイン使い勝手の良さなど我が家がネックとなるのはボディーサイズだけ。

キャラクターと価格帯としてはプリウスよりもカムリに近いですが走りの質感はやはりクラスが上のカムリに軍配。

インサイトではリアに乗ったときにカムリよりもカーブなどで体が流されます。

コーナーでの挙動もカムリの方がぶれません。

総じてプリウス以上カムリ未満です。


インサイト一番の魅力はハイブリッドでありながら使い勝手などは普通の車であるという事。

この車はプリウスと比較すると割高な印象が否めませんがこちらはベースグレードでもナビが標準装備な他、各部の設えがプリウスよりも上質ですのでボディーサイズに制限がなく、メーカーにこだわりがない方はこちらのインサイトがオススメかな。

排気量も1.5で維持費も安く、それでいてプリウスよりも立派に見える。

デザイン的にも良くも悪くもホンダに感じないもので、普通のデザインでハイブリッドセダンを望んでいた方には最高の車ではないでしょうか。

マークX、インスパイアなどに乗られていた方も事実上の後継車が大型化、高価格化になった今、新型インサイトはホンダの努力次第では新たな顧客層の獲得ができる可能性をもった車でした。

しかし、この車の登場でますますホンダのこれまでのセダンの序列が上がり、アコードとシビックの立ち位置がより曖昧になってしまいましたね。

現在のセダンラインナップはレジェンド、アコード、インサイト、シビック、グレイス、クラリティPHEVの6車種。

シビックセダンなんかキャラが思いっきり被るし…

インスパイアの時も述べましたがホンダのセダンなんて…というイメージを持たれている方もインサイトという名前にとらわれないで是非乗ってみてください。




https://www.honda.co.jp/factbook/auto/INSIGHT/201812/













Posted at 2018/12/20 16:01:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車の感想 ホンダ | 日記
2018年12月10日 イイね!

トヨタ プリウスPHV

トヨタ プリウスPHV















アリオンのナビ交換の際に利用した代車です。





グレードは売れ筋グレードであろうS ナビパッケージ。



上級グレードとの識別は外観ではクリアランスソナーの有無が一番簡単。



装着されるタイヤは195/65R15インチ。

標準のプリウスでは17インチが装着されるグレードもありますがPHVは全グレード15インチで17インチはオプション。



内装は通常プリウスとは異なった11.6インチの大型モニターが印象的。

こちらの車両は2017年登場時の初期型ですが、標準プリウスで不評だったセンターのホワイト加飾は最初からMC後と同じくホワイトパネルではなくピアノ調パネル。

ナビ下のパネルはホワイトのままですが、私の大好きな間接照明の影響もあってか夜はなかなかイイ感じ。





同じく夜のインパネ全体像。

大型モニターがひと際目立ちます。

注目の大型モニターはこのように地図画面のみの表示も可能で違和感がある…



もはや使い心地はタブレット






エアコン操作も大型モニター

しかし、私がいつも申し上げておりますがこちらは使い勝手は今一つ。

AUTOやOFFスイッチはモニターを使用しないで操作できないとやはり不便。



エネルギーモニター



電話もこの通り



オーディオ画面。



オーディオ画面はカムリやクラウンのようにメーター内にも表示可能なので使用頻度は低いかも。

このメーター内のオーディオ表示地味にありがたい機能でアリオンはないので羨ましい。

しかしこのモニターを選択すると音楽はBluetoothUSB、AUXのみ



音質調整もこのレベル。

音に拘る人には不満かもしれません。

また、モニター全体の画質も今一つ。



バックモニターもちょっと荒いかな?

多くの制御がこのモニターを経由し、エアコンのスイッチもAUTOすらないので壊れた時は絶望的…

しかし、モニターの寿命よりも先に車自体が寿命を迎えるでしょうが私は積極的にこのモニターは選びませんね。

今回のアリオンのように不具合があった場合のことを考えると余計に…

しかし、上級グレードはレスオプションなどなく標準装備で通常のディーラーオプションナビを装着できるのはSとGR系なので悩ましい選択。

使い勝手という面では通常プリウスと同様のナビ周りとなるSなどの方が良いかも。






シートは最近のトヨタ車らしくしっかりとホールドしてくれるものですが、ヘッドレストの位置が前なので仮眠には向かないです。



ドアトリム。

デザイン性は高いですが、このグレードはアームレスト以外にソフトパットなどは無くプラスチック一体成型。



リアはバッテリーの関係から4人乗りのセパレートタイプ。



リアアームレストにも収納ボックスがあり、ボックスティッシュが入るくらい大容量。

しかしながら、ドアアームレストとの高さよりも低く寛ぐには向きません。



リアシートの居住性を確保するためルーフにくぼみがあり172cmの私はお世辞にも広くはありませんが窮屈という印象はありません。30系同様に死角は多いです。



PHVは先のバッテリーの影響からあまり広くなくゴルフバックも厳しいです。



バックドアはご覧の通りカーボン製。修理の時は鈑金不可なので修理費が怖い…



肝心な走行性能は通常のプリウスよりも穏やかな印象で重さが良い方向に聞いています。

通常のプリウスほどのシャープさはありませんが飛ばさない人にはこのくらいゆったりしている方がいいかもしれません。

よく言えば重厚、悪く言えば軽快さがない。しかし、車格以上の重厚感があります。

しかし、価格も十分車格以上ですが。

EVでのパワーモードの加速は豪快さはありませんがとにかく早いです。変速もないので離陸時のイメージです。

今回は2回とも充電が殆どない状態で借り、純粋なEVとしては5キロほどしか使用できませんでしたがHV走行でも頻繁にエンジンがかかることなく、パワーモードを多用してもバッテリーが大きい為か通常のプリウスよりも燃費を稼ぎやすかったです。





パワーモードでエコ運転を意識しないでこの値ならば優秀です。



エスティマのナビ更新の際に借りた時に回生ブレーキを上手に使うとこの値で2キロほどの下り坂で4キロほどのEV分の電気を充電できました。

カムリもそうですがTNGAを採用したトヨタ車は総じてフラットでバタつきを感じることなく快適な移動を提供してくれます。

日常走行で疲れにくい柔らかさを提供しながらも高速で不安になることはない。

TNGA以前のトヨタ車は街中では固いのに高速では柔らかというあいまいな乗り味のものがありましたが、TNGA採用後は不満な点を探すのが素人の私には難しい物です。

この乗り味を知ると採用以前のアリオンなどが売れなくなるのもわかります。上級グレードでは価格も変わりませんので。

静粛性もPHVは遮音ガラスも装備され静粛性もエンジンが掛からなければ15インチ装着車は気になることはありません。

走行性能に不満はあまりありませんが足踏み式パーキングブレーキとエンジンのガサツな音は大きなマイナスポイント。

EVとしてはリーフの方が優れていると思いますが、長距離での安心感などから同価格でどちらを選択すると言われればプリウスPHVを選ぶでしょう。標準のプリウス比、内装に高級感があり、乗り心地も重厚。新車では大きな価格差がありますが中古で購入する際は5人乗車する機会がない方はPHVは自宅に充電設備がなくても、今やコンビニでも充電できますし無料で利用できる充電スポットもありますので、使い勝手以外の走りの面ではメリットの方が大きいと思いました。











Posted at 2018/12/18 23:45:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車の感想 トヨタ | 日記

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