
黒部ダム(黒部第四ダム)。。。昔、日本で有数のダムであると名前だけは聞いたことはあった・・・
改めて調べていると、1963年に完成し、60年も経過しても、いまだに堤高の高さ186mは日本一!!発電量は揚水式を除くと、奥只見ダム、田子倉ダム、佐久間ダムに続いての第4位!!と今でも国内最大級です!!!
黒部ダム。。。以前、行ってみたいなぁと思ったことはあった
でも車では行けず、長野から行こうとすると富山に出てしまい、とても日帰りで気軽とはならず、なかなか行く気にならなかった
一方で、富山観光名所巡りCPでもあり、いつかは、なんとかせねばと最近思いが募ってきた
そして、つ、ついに、はとバスさんの力を借りて行ってきましたよ!!
いや〜今の日本発展の源を感じさせられる良いところですね
日本人なら、一生に一回は行った方が良いと思うところです(ありがとうハイドラ^^)
こちらが、はとバスの旅のご案内。初日、新宿を出発し、トロッコ列車に乗り、宇奈月温泉に宿泊。二日目にアルペンルートを通り抜け、新宿着のルートです。参加者にはバッチが渡され、これが、いろいろな乗り物の乗車の時の目印となるとのこと^^
なお、立山黒部アルペンルートは、長野県の扇沢駅と富山県の立山駅を公共交通機関だけで、
2本のケーブルカー、ロープウェイ、ディーゼルハイブリッド高原バス、トローリーバス、電気バスと6つの乗り物を、およそ6時間くらいかけて通り抜けるものです
有名なイベントには、雪の大谷ウォークと黒部ダムの観光放水の二つがありますが、今年は6/25で雪の大谷ウォークが終了し、翌日6/26以降は黒部ダムにの観光放水となってます。つまりどちらかを選択と言うことですね^^;
バスは、2階建のアストロメガ!全高3.78mと通常のバスより一回り高く、見たことのない視線で景色が見えます。最前列は眺望用(?)の手すりに捕まりながら景観が楽しめるようです!!あと、USBコンセント、WiFiやトイレも完備と完璧です。
宇奈月温泉に到着。駅前にトロッコの模型があります。そして、トロッコ列車が走る山彦橋が見えます。昔、トロッコ列車に使われていた橋は、今は遊歩道となっており、旧山彦橋と呼ばれてます。「やまびこ」は、列車の音がやまびことなって温泉街に響くことから名前が付けられたそうです
さ〜て、お待ちかねのトロッコ列車に乗車です
ダム建設資材や作業員を運ぶためにの鉄道でしたが、その後一般客が乗れるようになり、1971年から関西電力の100%子会社である黒部峡谷鉄道株式会社が運営してます
そうそう車内放送は富山県出身の女優さんである室井滋さんが、良い感じにナレーションしてます。先ほどの旧山彦橋が見てきます。お〜っと本日、宇奈月温泉に泊まるお宿も見えます!!
宇奈月ダムにはヨーロッパの古城のようなお城が。。。
否、これは新柳河原発電所です。
振り返ると山彦橋がまだ見えます
後曳橋、猫又、猿のつり橋、仏石などなど見所満載^^
でもねでもね、はとバスツアーのトロッコ列車は、宇奈月駅から釣鐘駅まで・・
トロッコ列車の終点の欅平駅まで行かないんですよ!
なんで?なんで?
結局、終点までの二カ所の駅がグレーのままっす
電車がつながっておらず、どうやって行くんだろうと思った仙人谷は、途中で緑化できたのに・・
また、個人的にトロッコ列車に乗らないと。。。。。いや〜諦めよう・・・・
本日のお宿は、トロッコ列車から見えていた「やまのは」
ロビーから山彦橋が見れます
温泉からも見えます(ホテルのHPより)
ただ、山彦橋はライトアップしないので、夜は真っ暗で何も見えないそうです
翌朝、8時に宿を出発し、立山駅に到着。ここで、はとバスと一時のお別れとアルペンルートの始まりです
少し時間があるので、立山カルデラ砂防博物館を見学。年別の雪の大谷の写真パネルがありました。20世紀の頃は混雑が半端なかったようですね。高さは2000年に20mを記録してますが、最近10年間の平均は16m。でも今年2022年は18mを超えていたようです。
ケーブルカー乗り場で、山頂の室堂の様子がわかるLiveカメラの映像を見ることができます。表示では、気温は9.5度・・・しかも、真っ白に霧が掛かっており、何も見えないようです。。。ちなみに、立山ケーブルカーは、資材を乗せるための架台がついている珍しいタイプ。標高差504mを7分。
続いては立山高原バス。ハイブリッドディーゼル車のようです。道中、タテヤマスギの巨木、観光名所巡りCPである称名滝、バスを避けようともしないお猿さん、富山湾まで見渡すことができます。標高差1470mを50分。
さーて、有名な雪の大谷です!!
まだ10m以上あるようです(大谷ウォーク終了のため、バスの中から)
室堂でバスから降り振り返ると、大谷の一帯が、雪の吹き溜まりになっていることがわかります
アルペンルートの中で最も標高が高い(2450m)室堂では、残雪だらけの道を歩きます。気温は8℃(東京は30℃超え)。有名なみくりが池の周りも雪だらけ。夏の晴れたときならパンフレットのような景色が拝めたのでしょうが、今回は残念な曇り空で、立山連峰の頂は雲の中。
ちなみに、標高2450mは、海抜0mを基準にすると、気圧はおよそ0.75気圧、酸素濃度75%です。国際線の航空機の機内は1800m〜2000m相当なので航空性中耳炎になる方は注意です
室堂から大観峰へは、立山連峰の主峰である雄山(標高3015m)の直下を貫通している立山トンネルを通ります。ここの乗り物は、なんと日本唯一の、トローリバスになります。トローリーバスとは、トンネルの上部に配置してある電車線から電力をもらい走ります。電車線のあるところしか走れないので、法律上は電車に分類されます。途中、赤信号で対向のバスのすれ違い待ちをし、そして青くライトアップされた破砕帯を通ります。破砕帯とは、断層運動によって岩石が破壊された部分。立山は大規模な断層があるため、大規模な破砕帯が存在している。岩石が破壊されて多くの亀裂が存在するため透水性が高く、トンネル工事の際に大量の水が噴出し、トンネル工事が困難を極めることになります。標高差154mを10分。
大観峰は、標高3015mの雄山を貫通しただけあり、景色ががらっと変わります。
雄山は雲で覆われてますが、振り返ると、開放的な景色の中にエメラルド色に輝く黒部湖が見えます
ここからは一気に降ります。
雪崩が多く支柱が立てられなかったロープウェイで標高差488mを7分で、
自然保護と雪害防止のため日本で唯一の全線が地下式のケーブルカーで標高差373mを5分
やってきました黒部ダム!!!
本日から観光放水です!!
虹が見えます!!!
黒部ダムの中心へ!!
ひょえ〜吸い込まれそうです・・・・
私は近寄ることができません・・・
観光名所巡りバッジもゲット!
黒部の物語という特設会場があります。第二次世界大戦の戦前に黒部第三発電所まで完成してましたが、戦後、関西地域の深刻な電力不足を補うため、さらなる上流の秘境の地に黒部ダム(第四)が建設されました。峻険な黒部峡谷へ膨大な建設資材を運び込むために作られたのが大町トンネル(現在の関電トンネル)なのですが、破砕帯に遭遇し掘削作業は中断に追い込まれました。大量の人を吹き飛ばすような摂氏4℃の出水、わずか80mを掘るのに7ヶ月もかかったそうです。労働災害による殉職者は、なんと171名にも及びます。今となっては感謝するしかありません。
左下の黄色のバケットは、練ったコンクリートをダムの底200mまで下ろす道具です
ダム展望台に続く、強風の怖い外階段を登り、
黒部ダムの全景が見える展望台へ!!
お弁当の鱒寿司をダムを見ながら、いただきま〜す!
黒部ダムの模型を眺め、関電トンネル電気バスに乗り込み出発!
平成30年まではトローリーバスでしたが、今は電気バスになってます
例の80mの工事に7ヶ月を費やした破砕帯が青く光ってます
扇沢駅に到着し、石原裕次郎の「黒部の太陽」のチケットを見学し、駅の外に出ると。。。。
今日の朝、立山駅で別れた「はとバス」君に再会です
新宿までの道中、千曲川を眺めながら、Abema TVを見ながら、渋滞も苦になく無事到着です
でも、今回のツアーでちょっと違和感が。。。
黒部ダムって第四ですよね・・・第一とか第二とかは?
昨日乗ったトロッコ列車ってダム用の資材運び用っだったのでは・・?
破砕帯って立山トンネルと関電トンネルにあるんだけど、難関工事の話は関電トンネルばかり?
いや〜調べたら、謎が解けましたよ!!!
黒部第一ダムは、宇奈月温泉近くの新柳原発電所付近。第一ダムがあった一体を新しいダムにして、「新」って文字がついたんですね。
仙人谷ダムは、黒部第三ダムです!この第三ダムまでが、戦前に作られた黒部川水系のダム
1956年に黒部ダム建設が着工され、破砕帯の難工事で有名な関電トンネルが完成し、無事1963年に黒部ダムが完成。
その後、資材運搬ルートを観光目的に利用するため、立山から黒部ダムに通じる立山トンネルを1966年に新たに工事開始。十分な知見が得られた後なので、立山トンネル建設では死傷者が出なかったんですね
あと実は2024年に、トロッコ列車を延伸して黒部ダムに行くルートができるらしいです。前述のように、アルペンルートの立山駅と黒部湖の間は、観光用に開発した路線。トロッコ列車が延伸されて出来る新しいアルペンルートは、黒部ダムの歴史の旅に変貌?
さらに、欅平駅の緑化に行く口実ができそうです
楽しみです!!