2022年3月21日に契約済み、現在納車待ち。
なぜフェラーリ296GTBを買おうと考えたのかについてはいくつかの理由がありますが、「やはり一度はフェラーリに乗っておかないとな」という部分が大きく、そして296GTBはいろいろな意味でぼくが考えるところにマッチしているため(これについては、追々語ろうと思う)。
そして「フェラーリに乗っておかないと」ということについて、これまでにも様々なフェラーリを運転してきたり見てきたりしたものの、自分のクルマとしてガレージに収めたことが一度もなく、しかし実際ガレージに収めてみると「色々と気づくこともあるだろう」と考えたわけですね。
そしてぼくがいつも思うのは、クルマというものは自分のお金を出して、自分のモノとして買ってみないとわかならい部分も多い、ということ。
購入せねば語る資格がないと言っているわけではなく(事実、ぼくは自分で購入していないクルマについてもエラソーに語っている)、ただ、実際に所有してみると、そのクルマのいろいろな側面が見えてくるとも考えています。
そしてフェラーリは、これまでぼくにとって「向こう側の世界」にあって、自分のモノとして所有していたわけではなく、その意味では客観的に、そして他人行儀に接してきたクルマ。
ただし自分のクルマとして購入すると、「他人」が「家族」になるわけで、これは結婚と同様に、「今まで見えなかった部分」が実体験として感じられることになるのかもれません。
そうやって家族として迎えたフェラーリについていろいろと感じることになるかと思いますが、そこではポルシェやランボルギーニのこれまで見えていなかった一年も理解できることになるでしょうし、それぞれのいいところがより明確になるといったこともありそうです。
それによってぼくの経験値も上昇し、語る言葉にも厚みが出るかもしれませんし、実際にぼくはフェラーリを通じて何かを学ぶことができれば、とも考えているわけですね。
ちなみにぼくは、いかにそのブランドが好きであっても、「そのブランドだけ」を見ていては了見が狭くなると考えていて、そのブランドを知るには、そのライバルたちも知る必要があるとも信じています。
そうやって「ライバルありき」という視点でもういちどそのブランドを見なおしてみると、以前とはまた違った側面も見えてきますし、とにかくぼくは「可能性は常にオープン」にしておきたく、目の前にあるものを盲信するがために新しいものを受け入れることができなくなったり、排他的になったりするのは避けたいわけですね。
仕様として、まずボディカラーはアッズーロ・ディーノ、そしてブレーキキャリパーはイエロー、ホイールはマットブラック。
このボディカラーは非常に高額(300万円以上)な特別色ではあるものの、ぼくとしてはありきたりなロッソを選びたくはなく、人とはかぶらない、しかしフェラーリらしいカラーを選びたいと考えていたわけですね。
そしてこのアッズーロ・ディーノはその名の通りかつてのディーノに設定されていたボディカラーを再現したもので、「V6エンジン搭載」という296GTBとの共通性もあり、しかし自分以外にこのカラーを選ぶ人はいないだろうな、と考えているカラーでもあります。
そしてインテリアについてもけっこう悩んだ末に「ネイビーとクリーム」との組み合わせ。
クリームを選んだのは60−70年代のフェラーリに「よく見られるインテリアカラーだから」です。
そしてもちろん「60−70年代のフェラーリ」というのは、296GTBのデザイン的オマージュ元となった250LM、そしてディーノとの関連性を考慮したもので、ぼくとしては近代のフェラーリよりも過去のフェラーリをイメージした仕様を目指しているわけですね。