前回はソケットについて調べました。
次はチップセットを調べます。チップセットによっても対応するCPUが変わります。
私のノートPCのチップセットはPC購入時に付属していた書類の中の製品仕様から「HM65 Express チップセット」だと分かりました。
CPU-Zと言うフリーソフトでも確認出来ます。
今度はこの「HM65 Express チップセット」から対応CPUを調べます。
するとこちらも「Sandy Bridge」世代と「Ivy Bridge」世代の両方のCPUに対応していることが分かりました。
ここまででソケット、チップセットの両方とも「Sandy Bridge」世代と「Ivy Bridge」世代の両方のCPUに対応していることが分かりました。
次はBIOSを調べます。
自作PCなら装着マザーボードメーカーのサイトから対応CPU、チップセット、BIOSなど調べることが出来てCPU交換も簡単です。しかし製品として売られている全てのデスクトップ、ノートPC(BTOパソコンも含む)はそのPCを作ったメーカー独自のマザーボードを搭載していることも多くBIOSに関しては公開していないので不明でした。CPU交換など想定されていないので当たり前ですが…。
それなら私のノートPCのシリーズ、B351シリーズを調べようと考えました。
B351シリーズなら同じBIOSの可能性が高いのでBIOSプログラムは分からなくても搭載されているCPUは分かります。そしてそれらのCPUなら搭載して作動する可能性が高いと考えたからです。
なのでB351シリーズとそれに搭載されているCPUを調べます。
するとB351シリーズで29機種あることが分かりました。
B351シリーズ内で被っているCPUがあるので整理すると
これらのCPUは全て「Sandy Bridge」第二世代CoreプロセッサーでSocket G2(rPGA988B)であり「HM65 Express チップセット」に対応しています。
B351シリーズでは「Ivy Bridge」第三世代Coreプロセッサーを搭載したモデルは無いようです。CPUソケットとチップセットは対応していますがBIOSが分からない以上、同世代のCPUの方が作動する可能性が高いと考え今回は「Sandy Bridge」第二世代Coreプロセッサーの中から選択することにしました。
ちなみにノートPC(モバイル)用CPUのSocket G2(rPGA988B)のCore iシリーズで言うと「Sandy Bridge」第二世代Coreプロセッサーは「Core i〇-2〇〇〇M(2〇〇〇QM)」、「Ivy Bridge」第三世代Coreプロセッサーは「Core i〇-3〇〇〇M(3〇〇〇QM)」と表されています。
しかし私はB351シリーズのCPUの中でもCore i3以上で考えているので
これらの中から選択しようと思います。
その前にもう一つ調べておくことがあります。「TDP」と言う数値でCPU の設計上想定される最大放熱量を表していて単位はW(ワット)で表しています。そして最大消費電力の目安にもなります。
なぜこの数値を調べるのかと言うと、TDPが元のCPUより大きくて最大放熱量が大きくなりそうとか最大消費電力が大きくなりそうと言う時にデスクトップPCならCPUクーラーや電源など比較的簡単に交換出来ます。しかしなるべく薄く軽く製造されているノートPCになるとただでさえスペースが無いのにCPUクーラーや電源などの交換となると難しくなります。最大放熱量が大きくなったとか最大消費電力が大きくなって元のCPUクーラーや電源などでは追い付かないことになればCPUのオーバーヒートや強制的に電源のシャットダウンなどもあり得ます。上位のCPU搭載機のノートPCでCPUクーラーや電源に大きな物が使われていて流用出来る可能性はありますが、またそれも適合するかどうか調べる必要が出てきます。
なるべくCPU交換だけで済ませたいので今回はTDPも同じにしたいと思います。
Celeron B815のTDPは35Wで先ほどの候補に挙がっていたCPUを調べたところ全てTDP 35Wで同じなので良しとしました。
ノートPC(モバイル用)のCPUはCPU単品の状態では新品でごく僅かしか出回っていないようで中古で探すことになります。しかもほとんどが廃棄ノートPCから取り外したCPUのようです。どのような状態で使用されていたかは分かりませんが仕方ないです。
作動してくれるかは分からないのでとりあえず価格が安いと思われるCore i3-2310Mで探してみることにしました。
ネットで中古CPUを扱っているショップを探すと私が見た時はCore i3-2310Mは在庫が無く2350Mと2370Mしかなくて3千円後半から4千円前半の価格でした。B351シリーズではCore i3-2350M搭載機はありますが2370M搭載機 はありません。
ちなみにSandy Bridge 世代のCore i5になると6千円後半から8千円後半でありました。
ネットオークションになるとSandy Bridge 世代のCore i3-2310Mで2千円~9千円弱からと幅広い価格でありました。B351シリーズの中では一番スペックの良いCPUのCore i5-2450Mで探してみると3千円前半~7千円弱とこちらも幅広い価格でありました。
どれにしようかとずっとオークション内を調べていると即決価格4千円の動作確認済みCore i5-2540Mを見つけました。もちろんSocket G2(rPGA988B)の物です。Core i5-2540MはSandy Bridge 世代のノート(モバイル)用CPU、Core i5の中では一番スペックの良いCPUですがオークション内ではCore i3-2310Mの価格と大して変わらないのです。そしてTDPも35WとCeleron B815と同じ。「HM65 Express チップセット」にも対応しています。
しかしB351シリーズの中では一番スペックの良いCPUはCore i5-2450Mでより上のスペックの2540Mだと作動してくれるかな……
とは思ったのですが最初考えていたCore i3-2310M とオークション内では同価格帯でスペックはかなり上となると見逃さずにはいられませんでした。
と言うことで、作動する保障なんてCore i3-2310MでもCore i5-2540Mでも無いし条件は同じだと考えCore i5-2540Mに決め即決価格4千円で落札してしまいました。
次回はいよいよCPUの載せ替え作業をしたいと思います。
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Posted at
2016/11/21 04:01:57