前回、DENON MC型カートリッジ DL-103を購入しましたがヘッドシェルとの組み合わせに失敗しました。もう「カートリッジと同じメーカーのヘッドシェルを使用する。」なんて事も言っていられません。
色々調べてこれなら良いだろうと思うヘッドシェルを購入してみました。
audio-technica
AT-LH15/OCC
audio-technicaの同じ種類のヘッドシェルでAT-LH15/OCCより少し安いAT-LH13/OCC、少し高いAT-LH18/OCCと言う物もあります。
AT-LH13/OCCはヘッドシェルの長さがAT-LH15/OCCより短く重さは軽いようです。しかしこれではDL-103がまたはみ出るかな~って事で却下。
AT-LH18/OCCは寸法的にはAT-LH15/OCCと同じですがコネクター部にステンレスを使用しているかしていないかの違いでAT-LH18/OCCの方が重いです。コネクター部にステンレスを使用しているかしていないかはこだわらないので少しでも軽いAT-LH15/OCCにしました。
AT-LH15/OCCはそれでも重い部類のヘッドシェルです。DP-1300MKII用の重量級カートリッジ用ウェイト ACD-45-Nを所有しているのでそれの使用も前提に考えています。
それとオーバーハングの調整がある程度出来ること、前回はカートリッジ固定ネジにも困りましたので付属しているネジの種類(3mm×2 5mm×2 6mm×2 8mm×2 10mm×2 12mm×2 14mm×2)が豊富なこともこれにした理由です。
JELCO
HS-25
マグネシウム合金で軽くレコードプレーヤー DENON DP-500Mの標準ウェイトのまま使用出来そうなこと、オーバーハングの調整が無段階に出来ることからこれにしました。メーカー名などは入っていませんし派手さは無いですがシンプルでDL-103によく合うと思います。
あと、これで本当に付属のカートリッジ固定ネジの長さに合う物があるのか気になるので
オヤイデ
カートリッジ取り付けネジ/ナット/ワッシャーセット SCR-S と SCR-L
ほとんどのカートリッジ固定ネジはM2.6(一部M2.5もあり)です。
あとはヘッドシェルへ確実に固定出来る長さが必要です。この長さが問題でM2.6のネジってホームセンターなどでは扱っていない事も多くカートリッジ・ヘッドシェルに付属のネジで固定出来なかった場合、購入するのに一苦労します。今はネット通販があるのですぐ見付かりはするのですが50個入りとか100個入りとか大量に入っている物しか見付かりません。大量に入っていても安いのですがそんなにあっても使用する事が無いので少量で購入するには一苦労します。
カートリッジ固定ネジと言う名前で販売されている物だと高いのですが少量です。これを購入するのが無難です。
今回は両方とも使用するかどうかは分かりませんが購入しました。これはネジやナットよりも付属しているワッシャーを手に入れる事が主な目的です。ワッシャーを手に入れる事が主な目的ならSCR-Sを2個でも良かったのですが同じ長さのネジばかり持っていても仕方ないのでSCR-SとSCR-Lにしました。
これらでどうしようかいろいろDL-103を組み合わせてみましたが、AT-LH15/OCCでも少しDL-103がはみ出しました。HS-25でははみ出しはしないしカートリッジ・リード線込みでもDP-500Mの標準ウェイトのまま使用出来そうです。
悩んだ結果、今回は結局ヘッドシェルにPCL-300、カートリッジ固定ネジはAT-LH15/OCCに付属のアルミ製10mm、リード線はWestern Electricの24GA(ブラックエナメル、絹巻き)で今回はいくことにしました。
そしてこれで組もうと作業していたら…
リード線の差し込み部分が取れてしまいました…。Western Electricの24GA(ブラックエナメル、絹巻き)は長めで硬いのでいじり過ぎるとこうなるだろうなとは思っていました…。仕方ないのでAT-LH15/OCCに付属のリード線(AT6101)を使用する事にしました。また違うリード線を探さねば…。
組んでみると…
ネジを10mmにした事でスペーサーが要らなくなりまあ前よりは良くなりましたかね。PCL-300やAT-LH15/OCCのようなヘッドシェル(ネジ穴がヘッドシェルを貫通していないタイプ)だとカートリッジ固定ネジの長さが重要になるでしょうね。カートリッジがヘッドシェルから前方へはみ出しているのが少し気になりますが仕方ないですね。AT-LH15/OCCは先端の形状が曲線でPCL-300は直線なので同じはみ出るならPCL-300の方がまだマシかな。
リード線部分は左右上下反対で対角に差し込む必要があるためクロスしまくりです。しかしAT6101が柔らかめのため見た目は綺麗に出来ました。
カートリッジがヘッドシェルからはみ出さないHS-25も使用出来るのでそちらはまたの機会に。
ヘッドシェルが余ってもったいないので所有していたSHURE MM型カートリッジ M97xEのヘッドシェルをMirror Finished Firmness Metalヘッドシェルへ付け替えました。これのネジもAT-LH15/OCC付属のアルミ製3mmを使用しリード線はWestern Electricの24GA(ブラックエナメル、絹巻き)使用のカートリッジ用リード線をM97xEにも使用していたのでそれも付け替えました。こちらはカートリッジのデザイン上、はみ出ていても気になりません。
ヘッドシェルの一番先端のネジ穴にM97xEを固定するとトーンアーム差込部分を根本まで入れていてもDP-500Mのオーバーハングの基準値、15mmをオーバーしたので真ん中部分のネジ穴で固定しトーンアーム差込部分のスライドでオーバーハングを調整してあります。
M97xE に使用していたヘッドシェルが同じくSHURE HS01と言うヘッドシェルでロゴ部分が蓄光塗料なので暗い場所でSHUREの文字が光ります。今はもう売っていないようです。SHUREのカートリッジだからSHUREのヘッドシェルにしただけです。安い物でした。
しかしPCL-300やMirror Finished Firmness Metalのヘッドシェルを見てからだとHS01はかなりペラペラ。重厚感が全くありません。軽量なのは良いのですがMirror Finished Firmness Metalのヘッドシェルの方が見た目も良いので交換しました。
やはり両方とも20gは超えましたね。重量級カートリッジ用ウェイト ACD-45-Nを使用します。
しかしカートリッジは販売しているのにヘッドシェルを販売していないメーカーって意外と多いですね。販売数が見込めないのは分かりますがカートリッジに合わせて設計・製作された専用のヘッドシェルなども販売して欲しいです。見た目も考慮すると販売されているヘッドシェルの種類が足りないです。
今の所、カートリッジは良いとしてヘッドシェルもこれでいいかな…。このような手間もレコード鑑賞には必要ですが私は好きです。やっぱりレコード鑑賞ってカートリッジだけに絞っても奥が深いなと思いました。
追記
それとM97xE購入・組み立て時にも書きましたが、
DP-500Mの説明書にはこう記載されています。
しかしこの寸法で組むとオーバーハングは17mmになってしまいます。
説明書にも記載されていますがDP-500Mはオーバーハング15mmです。
説明書に記載の方法で組むと所定のオーバーハングは得られていません。2mmオーバーしますので52mmになるように組んでいます。Technics SL-1200用オーバーハングゲージが丁度52mmなので私はこれで調整しています。
ブログ一覧 |
オーディオ | 趣味
Posted at
2018/03/21 18:54:39