赤い場所にあった昇圧トランスDENON AU-340を接続ケーブルを変更し黄四角の場所へ移動しましたがまだ小さいハム音がしています。
プレーヤー類を左側にアンプ類を右側にまとめて私的には良かったんですけどね…。ハム音が出るなら仕方ありません…。オーディオ機器全体の設置状態をレコードプレーヤー関連を中心に考え直し掃除がてら全オーディオ機器の設置場所を変更します。
ハム音を無くすのが目的なのでAU-340を使用する時に電源を入れるオーディオ機器を遠ざけなければなりません。AU-340を使用する時に電源を入れるのはレコードプレーヤーDENON DP-500Mはもちろん、プリメインアンプLUXMAN L-505uX、ヘッドホンを使用するかもしれないのでヘッドホンアンプLUXMAN P-1uの3台です。この3台を片方のオーディオラックにまとめます。
もう片方にAU-340を使用する時に電源を入れる必要が無いネットワークオーディオプレーヤーPIONEER N-50AとSACDプレーヤーPIONEER PD-70でまとめます。プリメインアンプPIONEER A-50DAはUSB DACとして使用しようと設置していましたがほとんど使用してなくて無くても困らないので今回はオーディオラックから外そうと思います。
そしてこうなりました。
ポールも入れ替えて向かって左側のオーディオラックにレコードを聴く時に電源を入れる・電源を入れる可能性のあるオーディオ機器でまとめて右側はそうで無いオーディオ機器でまとめました。
そしてAU-340は左側のレコードを聴く時に電源を入れる・電源を入れる可能性のあるオーディオ機器から一番遠い右側のオーディオラックの天板の上の右端に設置してみました。
そして今まではクアドラスパイアのオーディオラックをキッチリ組んでそのままオーディオ機器を収納していてDP-500Mのインシュレーターでレコードプレーヤーだけ水平になるようにしていました。そのためDP-500Mのインシュレーターをかなり出していました。レコードプレーヤーだけ水平にって事はオーディオラック自身は水平ではないって事です。下が畳なので結構傾いています。
今回はついでに左右のオーディオラック自身を水平に調整しました。オーディオラック自身を水平に調整したのでDP-500Mのインシュレーター4つを大体同じぐらいになるようにねじ込んでこちらはほんの少しの微調整分しか動かしていません。他のオーディオ機器もこれで水平に設置されています。
畳の上でオーディオラック自身を水平にしたいなら、畳の上に板を敷いてその上にオーディオラックを設置すると言う方法も考えました。しかし恐らくかなりの厚さの板でないと波打つと思います。大きな1枚ではなくてオーディオラック1台に1枚の使用にして2枚準備すると言うことも出来ますが…。他には木で出来た板ではなく御影石の板を敷くのも考えました。これは1枚にするとかなりの重量になるのでオーディオラック1台に1枚の使用で考えました。しかし両方とも使用しなくなった時にはその処分はどうする?御影石に限ると2枚使用にしても重さがあるぞと言うことで保留しています。
ここでもう一度所有しているフォノケーブル・RCAケーブルをAU-340に接続してみてどれが良くてどれがダメなのか調べました。ローインピーダンスMC型カートリッジ用の3Ωの方がハム音が大きくこちらでハム音が無くなればAU-340が故障していなければ40Ωでもハム音は無くなるはずなので3Ωを選択し細かい音の聴けるヘッドホンで調べました。
その前にちょっとケーブルのRCAプラグとの結線方法を見てみました。
結線方法はシールド線が無い2芯ケーブルや1芯シールドケーブルだとこのようにしかやりようがありません。
2芯ケーブル
1芯シールドケーブル
しかし2芯以上のシールドケーブルになると幾つかのパターンがあってネット上で調べていると人それぞれでどれが正解とも言えません。
ortofon 6NX-TSW-1010Rフォノケーブルは分解出来なかったので見ていません。
BELDEN 8412 RCAケーブルと88760 RCAケーブルは2芯シールドケーブルで1本をホットへもう1本はシールド線とともにコールドへ結線されています。両端のRCAプラグともそのように結線されていてプロケーブルさんではこのようにしているようです。⑤の結線パターンです。
BELDEN 8412 RCAケーブル
BELDEN 88760 RCAケーブル
AU-340に元々付属していたDENON純正RCAケーブルは1芯のシールドケーブルで両端のRCAコネクターとも芯線はホットへ、シールド線はコールドへ結線されています。②のパターンです。
DENON純正RCAケーブル
ACROTEC 6N-A2110 RCAケーブルは2芯のシールド無しケーブルのように見えます。
ACROTEC 6N-A2110 RCAケーブル
しかし別のRCAプラグを見るとコールド側へ結線した芯線を被覆の方へ返しています。
もう少し調べると片側のRCAプラグは1本の芯線をホットへ、もう1本の芯線はコールドへ結線されていて反対側のRCAプラグは1本の芯線をホットへ、もう1本の芯線はコールドへ結線していますが被覆の方へ返しています。この返している線がシールド線と接触していてRCAプラグの片側だけ芯線とシールド線をコールドへ結線しているようにも見えます。それか被覆側から来ている線がシールド線か。シールド線が見えないのでよく分かりません。①・④のどちらかですね。高いケーブルなので①では無く④のような気がします。④の結線方法だとすると方向があるので両方の方向で調べる必要があります。ちなみに、ケーブルの被覆に「ACROTEC」の印刷がされていますが「A」の方が芯線しか見えない方で「C」の方がシールド線をコールドへ結線しているように見える方・被覆側から来ている線がシールド線にも見える方でした。
次に、AU-340のIN側・OUT側で色々組み合わせて調べました。DP-500M~AU-340のアースケーブルは外すとハム音が出るので全てで接続しています。
この①・②・③・④をした時点でACROTEC 6N-A2110 RCAケーブルが怪しい事が分かりますね。念のために
AU-340のIN側・OUT側どちらへ接続してもACROTEC 6N-A2110 RCAケーブルのどちらの向きでもハム音が出て特にOUT側が酷いです。触るとハム音が大きくなりました。もう問題外です。
ortofon 6NX-TSW-1010RフォノケーブルはAU-340のOUT側で使用するとAU-340とL-505uXの両方・AU-340の片側だけ・L-505uXの片側だけアースケーブルを接続するとハム音が出なくてどこにも接続しないとハム音が出ました。面白い結果です。
BELDEN 88760 RCAケーブルは触れなければ問題ありませんでした。しかし触れると「カサカサ」とか「ガサガサ」、ケーブルを指で軽く叩くと「コンコン」とノイズが入ります。まるでマイクのようです。マイクロホニックスやタッチノイズと言われるノイズです。また余計なノイズが…。
IN側よりOUT側に接続した方が大きなノイズになります。興味深いです。
BELDEN 8412 RCAケーブルと88760 RCAケーブルは同じ作りで同じ結線方法なのに88760は触れるとタッチノイズが入ります。
ACROTECは何故かハム音が出ます。
DENON純正RCAケーブルは古いので使用するつもりは無かったのですが結果は良いです。
今回はとりあえずDP-500M~AU-340をortofon 6NX-TSW-1010Rフォノケーブルで、AU-340~L-505uXをAU-340に元々付属していたDENON純正RCAケーブルで接続しました。AU-340~L-505uX のアースケーブルは接続していません。BELDEN 8412 RCAケーブルはP-1uやN-50A、PD-70で使用します。
そしてやっぱりDP-500Mに近い方がいいと思ったので試しにAU-340をDP-500MにもL-505uXにも近い天板の左側へ移動してみました。するとハム音がしません…。どういう事かよく分かりませんがこちらの方がいいのでこのまま左側へ設置しました。
ハム音の原因がケーブルの種類や結線方法が原因なのかハッキリとは分かりませんが、ACROTEC 6N-A2110 RCAケーブルが全くダメなのは分かりました。しかしこれをP-1u やN-50A、PD-70で使用すると何も問題無いので相性の問題なのかな…。レコードプレーヤー関係からは除外して使用します。
BELDEN 88760 RCAケーブルも触らなければ問題ありませんがレコードプレーヤー関係とは相性が良い方では無いようなのでレコードプレーヤー関係からは除外して使用します。
と言う事でしたが、ortofon 6NX-TSW-1010RフォノケーブルとDENON純正RCAケーブル、BELDEN 8412 RCAケーブルだけで全オーディオ機器の接続が出来ましたのでACROTEC 6N-A2110 RCAケーブルとBELDEN 88760 RCAケーブルはまたの機会に保管しておきます。
ノイズの原因を解明するのは難しいですね。オーディオ機器・ケーブル周辺の環境もありますし今回のようにケーブル自身が原因だった事も。色々なケーブルを持っていれば取り替えて調べる事が出来ますが持っていなければ今回のような事は調べようがありません。良い勉強になりました。
今回はMC昇圧トランス DENON AU-340を導入しましたが、こうなると色々カートリッジを集めて聴いてみたいのと同じように他のMC昇圧トランスやMCヘッドアンプ、フォノイコライザーアンプも聴いてみたくなりますね〜。
追記
今回、BELDEN 88760 RCAケーブルだとタッチノイズが入る事が分かり試しにN-50Aで使用してみました。ケーブルを指で軽く叩くとL-505ux のパワーメーターがほんの少し動くので入ってはいるようですがいつも聴く音量、少し上げた音量では確認出来るほどではありませんでした。
次に前に使用していた部分、DP-500MからL-505uX間に接続しケーブルを指で軽く叩くとN-50Aの時より少し大きくパワーメーターが動き音も確認出来ました。前からタッチノイズはあったようですね。聴きながらケーブルに触れる事なんて無いので気付かなかったんですね。
振動が無い所(家とか)だと使用出来ますが自動車などでは使用しない方が良いですね。
それと、オーディオラックを使用していて不便だと思うことが一つだけありました。オーディオラックに傷をつけてもいいなら良いのですが傷を付けたくないなら簡単に分解出来る物がいいです。
私はオーディオラックに傷を付けたくないのでレコードプレーヤー以外のほとんどのオーディオ機器は前側を持ち上げ底に手を突っ込んで腕の上にオーディオ機器を載せ腕を引きずってなるべく手間、後ろ側のインシュレーターだけがオーディオラックに載るぐらいまで引き出してから一度オーディオ機器を置き両手で持ち上げ引き出しています。この方法でオーディオ機器によっては片手だけで引き出すことが出来る物もあるでしょう。
それがL-505uXのような重いオーディオ機器になるとそれが難しくなります。仕方ないので私はL-505uXを動かす時はオーディオラックの天板を取り外して直接上側から持ち上げています。いちいち天板を取り外すのは、特に上にもオーディオ機器が載っている場合は面倒くさいですが傷が付くよりは私はマシだと思うのでこの方法で動かしています。