フロントブレーキ点検・清掃

ユーザー車検に備えてフロントブレーキの清掃・点検をします。
（使用工具）
8mmソケット　（ﾎｰｽｸﾗﾝﾌﾟM6ﾎﾞﾙﾄ）
12mmソケット　（ｻﾎﾟｰﾄM8ﾎﾞﾙﾄ）
5mm六角レンチ （ﾊﾟｯﾄﾞﾋﾟﾝM10）
トルクレンチ大30N･m（ｻﾎﾟｰﾄM8）
トルクレンチ小17N･m（ﾊﾟｯﾄﾞﾋﾟﾝM10）
（使用ケミカル）
ねじロック （ﾎｰｽｸﾗﾝﾌﾟM6、ｻﾎﾟｰﾄM8）
シリコングリス（ﾋﾟｽﾄﾝｼｰﾙ、ﾗﾊﾞｰﾌﾞｰﾂ）
モリブデングリス（ﾊﾟｯﾄﾞ裏、ﾘﾃｰﾅ、ﾊﾟｯﾄﾞﾋﾟﾝ）

フェンダー側面に共締めのホースクランプM6ボルトを外し、ブレーキホースをフリーにする。
パッドピンを先に緩め、キャリパーサポート固定M8ボルト～２本を外して、キャリパーをトレー（40cmかさ上げ）に載せて、分解清掃します。先回の清掃後、2年で4,200km走行ですがブレーキダストで真っ黒です。

サポートからフローティングキャリパーを引き抜いて、水アカクリーナーとブラシで汚れを落とします。パッドスプリングやパッドピンの反対側にあるリテーナーを外して清掃、ピストンは少し押出してしっかり清掃。スライドピンやラバーブーツ内摺動面の古いグリスもきれいに落としました。パッド残量は外側3.8/内側4.4mmあり、2年で0.6mm減っただけでした。

ピストン、スライドピン、ラバーブーツ内にシリコングリスを塗布。
かしり防止のモリブデングリスを、パッドのピストン接触部やパッドスプリング、リテーナー接触面に塗布し、サポートとフローティングキャリパーを一体に戻します。

キャリパーサポート固定M8ボルト～２本にねじロックを塗布し30N･mで締付けた後、パッドピンM10を17N･mで締付け、ホースクランプM6ボルトにもねじロックを塗布して締付けます。ブレーキレバーを止まるまで数回握って終了です。

ブレーキレバーもピポットボルトを抜いて点検、雨水や粉塵が付着する部位なのでグリスが固着していた。
たまには清掃が必要です。

きれいに清掃し摺動面や接触部にグリスを塗ります。

マスターシリンダーも清掃し、レバーが接触する部位にグリスを塗って元に戻して終了です。