私の義父が近々発売予定らしい【NISSANフーガ・ハイブリット】の購入を検討しているので具体的なお話が聞きたかったのと、興味があった
R35 GT-Rも見ようと思い、先月末に市内の<
栃木NISSAN自動車販売(ブルー)>に行きました。
【NISSANフーガ・ハイブリット】について判っていることは「エンジンは3.5ℓ1本」のハイブリットということだけで、販売店への説明は9月頃を予定しているという事だけでした。
次にR35 GT-Rについてですが、2007年の発表から暫くは展示車両を見かけていましたが、そのうち気にもとめなくなっており“行けば展示くらいしてるんだろう”と思っていましたが見事裏切られてしまいました。仕方なしに“日産ハイパフォーマンスセンター・アドバイザー”なる方から購入後説明&注意点(噂どおり“アレ駄目、コレ駄目”のオンパレード)を細かく説明されました。
と、まあここまでは予定内の出来事でしたが予想外の申し出を頂きました。それが今回のタイトルでもある<NISSAN栃木工場>のライン見学(コレだけなら小学校の社会科見学と変りませんが)に加え、R35 GT-Rの専属ドライバーによる体験走行をさせて頂けることになりました。こちらの都合の良い曜日は伝え、後は後日調整することになり、今日家内と行って来た次第です。 生憎、朝からは結構な雨模様、工場に着いた頃も雨脚は衰えませんでした。
R35 GT-Rが展示してあり、春休みで工場見学に来ていた子供たちにも人気でした。
私達はというと、ディーラー担当さんと共に別室でホール館長さん&総務課長さんに工場内やR35 GT-Rの説明を10分程受けてから、先ずは<生産ライン>の見学をさせてもらいました。
最大2万5千台/月が可能な生産ラインには輸出Lhd仕様も同一ラインを流れており、なかでも日本には無いスカイラインクーペのコンバーチブルは魅力的に見えました。また輸出仕様はカラーバリエ-ションも魅力的な色が多いようでした。幸いにも1台Lhdの【R35 GT-R】がラインを流れていましたが、興味深いのは「日本だけはオーナー様のご希望が在れば、オーナー車両が組立ラインに入ってからの途中見学が可能で、更にお望みなら“ボンネット裏へのオーナー直筆サイン入れ”も可能です」と結構マニアックなサービスもして頂けるんだそうです。
30分程ラインを見学した後は、いよいよ“体験走行”です。完成しラインアウトした車は実際このコースで初期のランニングインをするそうです。写真を見てお気付きの方も居られるかもしれませんが、この車両のマフラーはノーマルではなく<NISMO>バージョンになっていました。またラインに入るまでの結構な雨脚もこの時は幸いにも殆ど止んでいました。
ドライバー氏と挨拶を交わし、先ずは私が助手席に乗り込みベルトを締めます。ドライバー氏から「コースは1週約1.6kmです。先ずは軽く1週します。生憎の天気ですが2週目は出来るだけ全開に近く走りますね」とこちらの準備を見計らってからおもむろに発進。私のRS6など遥かに凌ぐ加速力をホイルスピンらしき様子も無しに見せつけてくれました。500m程の直線から右中速コーナーに進入、僅かな直線の先には(峠のやや大きめのヘアピン位の)カントとウネリの付いた左コーナーが待ち受けていましたが、軽いブレーキングで事も無げに通過し、そのまま来た道とは反対側のゆるい左高速コーナーを立ち上がり直線路へ。突き当りまで約800m程を加速してUターンしスタート位置へという1週。
ここで“おさらい”よろしくドライバー氏へ質問、「いま、アクセル開度は最大どの位でしたか?」。すると「あれで1/2ってところです。次はバンクの進入前はフルブレーキングしますが宜しいですか?」と嬉しいお言葉を頂き「可能な限り攻めて下さって結構です」と私。「解りました。では(と、ニヤリ)」と今度は先程よりも明らかに強いGとエキゾースト音を響かせ猛然とダッシュが始まりました。
スピードの乗りが高いことは、先の周回に比べ飛び去る景色でも解りました。直線はアッという間に終わりゆるい右コーナーへ進入。尻を通じて僅かなスライドを感じた後、短い直線に出た途端にフルブレーキング開始。一瞬“減速しきれるの???”と思うも、僅かにABSの作動を感じただけでカントの左コーナーにラインを乗せクリア。路面が荒れているにも拘らずフロア震度も殆ど感じず、揺すられてグリップが抜ける気配すら感じませんでした。
立ち上がりで僅かにスライドするのを感じたものの、続くゆるい左高速コーナーはステア操作に忠実で微動だにしないままメーター読み178kmを確認いたところで再度フルブレーキング。Uターンしスタート地点へ戻りました。ドライバー氏曰く「ドライでしたら加速&減速とももう少しGが掛かりますが、この状況でも減速では1Gを超えてます」と自信たっぷり。
その後は家内の番で同様に2周。発進加速し走り去る音や彼方から迫り来る音を聞いていましたが、車内で聞くよりも遥かに迫力に満ちており、さらに減速時は軽快な“ブリッピング”音を響かせ、その演出(というか必要に迫られてと言うべきでしょうか)にもライバルに負けないものを感じました。
万が一家内が“吐いちゃったら、どうしよう…”などと心配しましたが、試乗を終えて降りてきたその顔には満面の笑みが溢れておりました。
工場を後にしてからディーラーまで戻って<見積もり>はして頂き帰路に着きましたが、私の感想では試乗経験のある997turbo(A/T)と比較しても、動力性能やスタビリティの両面ではもはや凌駕していると認めざるを得ないと思います。そう思わせたのは当初“不運”と思われたウェットでの試乗でしょう。道具というものは条件が悪くなる程に“基本性能”が浮き彫りになるものです。完全にウェットの、しかも荒れた路面であれ程のパワー&トルクを叩きつけてさえリラックス出来ること…これを“味が無くて、つまらない”とは到底片付けられるものではありません。何故なら、その制御を最終的に任されているのは機械ではなくドライバーなのですから。。。
Posted at 2010/04/06 00:00:58 | |
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