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raotaの愛車 [ボルボ 240 セダン]

整備手帳

作業日:2025年7月22日

エアコンシステム全アップデート計画・その3(改良編)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 12時間以上
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先週の事になりますが、作業を終えて240が帰ってきました。代車のふわふわ揺り返しの酷い乗り心地にどうしても慣れず、この日が本当に待ち遠しかったです。
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取り外したエバポレーターはご覧の有り様で、全面に30年来のホコリの蓄積が…これでは冷風が出ないわけです😂
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取り外した低圧&高圧配管たち。高圧配管がエアコンオイルまみれになってます。。。
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その原因はコンプレッサーにありました。コンプレッサーの軸からガスとオイルが漏れ続けていた様です。一昨年の夏に漏れ止め剤を入れたのですが、さすがに回転し続けるシャフトの漏れは止める事が出来ませんでした。
左側にあるのは取り外したアキュムレーター(ドライヤー)です。これももちろん用意した新品へ交換。
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こちらが今回取り付けた、サンデンのコンプレッサーです。純正タイプより強力らしいので期待大です。
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ただ、前回書いた様に、高圧配管がパワステポンプの台座に干渉してしまったので、台座の部分を一部カットして頂きました。パワステポンプの脱着を伴う作業だったので、その分工賃は嵩みましたがこれは仕方ない。
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新品アキュムレーターとその配管はしっかり汗をかいています😉
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この時点で、エアコン吹き出し口の温度は8〜11℃を行ったり来たりという感じです。もう少し改良の余地があるのでここからはDIYでやっていこうと思います。
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改良その1
まず行ったのは、高圧配管の断熱です。後期の240は、エキパンの役割を果たすオリフィスがエンジンルームの下にあり、そこからエバポレーターまで約50〜60cmほど金属配管が剥き出しです。オリフィスで一気に冷えたガスがエバポに届くまで、エンジンの熱を受ける事になり冷却ロスが生じます。
このオリフィス〜バルクヘッドまでの金属配管部分をエアロフレックス断熱チューブで巻いてしまいます。厚み6mmほどのチューブですが、断熱性は抜群。接着剤で閉じて、念の為に数箇所をタイラップで固定。
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そうこうしていると、助手席のフロアに水が!💦どうやらエバポの結露した水が室内に入って来た様です。このままではフロアのカーペットが水浸し。慌てて拭き取りました。

ところが、その後エアコンを使用しなくても同様に水の侵入が発生。これはどういう事だ?

状況から考えて、既に大量の水がエアコンユニット内に満タンに溜まってて、運転の振動や横Gによりオーバーフローして足元に溢れていると推測。つまり、排水口のドレン詰まりだ。
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数年ぶりに運転席側のパネルを開けて、ドレンパイプをモミモミしてみると…案の定、大量の水が出て来ましたw 相当量貯まっていた様です。

その後、エアコンを使用しても足元に水が滴ることは無くなりました。念の為、ブチルなどでエアコンユニットと配管の隙間(ここから漏れてくる)を塞ぐことも考えましたが、そうするとドレン詰まりが分からなくなって状況が悪化する事も考えられるので、敢えてそのままにしておきます。足元に水が滴ることで、むしろドレン詰まりを察知する事が出来るわけです。
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改良その2
低圧サイクルスイッチの交換をやります。R12仕様とR134a仕様の低圧サイクルスイッチは、オンオフの設定が異なります。
R12仕様は1.83〜3.26 kg/cm2
R134aは1.63〜3.16 kg/cm2
となっており、134の方が圧力が下がる設定です。おそらく、エバポ内の圧力が下がるほど冷えるんですけど、1.61 kg/cm2を下回るとエバポが凍る恐れがあるそうです(Dave Bartonのサイトより)

というわけで134a用の圧力スイッチを探して買うことにしました。アリエクで←ここにトラップが…
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数日後、圧力スイッチが届きました。しかし何か違和感。

実は、7/16インチネジのスイッチが欲しいのに、M12ネジのスイッチを購入してしまいました…コレはやられた😂

あと、色々なECサイトを見て思ったのですが、最近売られているスイッチはR134、R12仕様ともに同じ圧力で、1.7~3.1 kg/cm2の物しか見掛けない。

ちょうど両者の中間の圧力で、確かに別々に作らなくて済むし、製造コストも抑えられます。それにお互いの安全マージン内で安心ですが、これだと狙った冷却効率は得られそうにない気もしますね。
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と言う事で、漢字しか書いてない非常に怪しい圧力スイッチを入手してみました😅

今回はちゃんと6/17インチめねじです。純正とはかけ離れた形状ですが、こう言うスイッチ類などは大体決まった規格で製造されているので、流用は簡単です。

肝心の圧力は1.53〜3.0kg/cm2間で動作する設定となっています。結構ギリギリ攻めてますが、たぶん大丈夫…
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平型端子なので、簡易的に2ピンカプラー(オス)に変換するアダプターを作成しました。
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あとはレシーバーに刺さっている純正の低圧スイッチを外して、新しい物を取り付けるのみです。カプラーなので接続も確実。
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コンデンサーファンは、①コンプレッサーが作動しており、②かつ高圧側の圧力が高まって圧力スイッチがオンになった時のみ動作する様に設定されています。しかし、昨今の猛暑っぷりではファンをいちいちオンオフする意味がほとんどありませんよね。周りっぱなしの方が絶対良いです。

と言う事で、もう一つ作成したのは高圧スイッチを短絡するオスカプラーです。高圧スイッチからメスカプラーを外してこれを挿す事で、ファンは常時コンプレッサーと連動で回る様になります。

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とまあ、ここまでやった時点での吹き出し口の温度は、瞬間的に4℃台まで入るくらいには冷える様になりました。対策した分だけちゃんと効果が出るのはとても嬉しいですね。ネオクラでここまで冷えたら文句なしです。

ただ、あとひとつまだコンデンサーファンの交換をやり残しているんですよね。純正のプアなファンを交換したら一体どうなるのか、とてもワクワクします。こちらはまた後日、暇を見つけてやろうかと思います。

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「怪しい低圧スイッチに交換したらこれがとても良い」
何シテル?   08/18 13:02
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