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田んぼESのブログ一覧

2024年03月30日 イイね!

廃油ストーブの製作

廃油ストーブの製作先日、燃焼窯の火入れ式を終えた廃油ストーブです。要となる送風管の形状も問題なさそうでしたので製作を続行します。

燃焼試験で課題となったのが煙突です。バルブを取り外した穴では小さ過ぎたようですので、100mmの角パイプを加工して立ち上がり部分を作る事にしました。45°の角度で窯に取り付ける為、省スペース化を図って角を切り落とします。真ん中に50mmのフラットバーを仮溶接してありますので、切断した断面の幅は25mm×√2で約35.4mmになりますね。角パイプを含めた材料は職場の施設課から貰ったのはナイショです。


鉄のアングル材からフレームを作りました。ひっくり返して車輪を取り付けます。寸法は全てフィーリングです。(←コレがいつも足を引っ張る)


スイッチボックスを取り付けるステーとコードフックを溶接してから耐熱塗料で全体を塗装します。


ボテジンみたいにゴロゴロ転がして全ての面を耐熱塗料で塗っていきます。立体モノは塗装する順番が難しいですね。


塗料が乾いたので燃焼窯を載せます。窯は足部分にタップを立てて、下側から4本のM6ボルトで固定しています。


檻に入れられた黒いガスボンベ(謎)


課題その②です。廃油の滴下を止めると気化した廃油の未燃焼ガスが燃料パイプを逆流する現象が起こりましたので、排水トラップのようにパイプ内に廃油溜まり箇所を設けました。


フィーリングで決めた寸法が早速悪さをし始めました。燃料配管の走行が非常にタイトです。


遮熱板とフレームの間をギリギリですり抜ける始末。


それでも滴下カップは計算通り?の位置になりました。


送風用のシロッコファンを取り付けます。


スイッチボックスを固定してから電気配線をします。材料は電気工事士の実技試験の練習に使った物を利用します。色気を出してパイロットランプも装備してみました。


コードフックも収まりが良さそうです。


廃油を入れるタンクを搭載します。サイズが丁度良い灯油用の中古品を見つけました。油量計付きなのが有り難いんですが、この出っ張りが知恵の輪の原因となって方向と角度が違うとフレームの中に入りません。


燃焼窯の上部に五徳を取り付けました。


最後に銘板を取り付けます。"小隆製作所"は小学生時代の厚紙工作部門から展開している独自ブランドです。これで命が宿りました。


付属品のデレッキ棒です(自作)。


それでは運転してみましょう。灯油で点火してから送風を開始します。ブロワーに比べて圧倒的に静かです。


廃油の滴下量は爪楊枝くらいの太さで強火になります。


良い燃焼状態をキープできています。この穴は確認窓を兼ねた五徳への熱風噴射口として残す事にしました。


市販品の煙突を取り付けると燃焼音が響いて轟音を上げています。燃焼試験の時と違って、窯やタンクがきちんと固定されていると安心感が違いますね。


炎が直撃する箇所は燃焼窯が赤熱します。その部分は耐熱塗料が剥がれてしまいましたので600℃を超えるのかもしれません。強火では煙突の先端からも炎が吹き出す勢いですので、窯の寿命を考えると中火以下での運転が良さそうです。


燃焼窯からの輻射熱でタンクを温めて廃油の流動性を上げる目論みですので、現状ではタンクの横に遮熱板を取り付けていません。これも実際に使用してみて必要であれば設置しようと思います。



何だかんだで鉄の塊ですので結構な重量になりました。サイズも(W)800mm×(D)400mm×(H)650mmと、なかなかの存在感です。電気は使いますが、燃料代が掛からない廃油ストーブが漸く完成しました。次の冬場には活躍してくれる事でしょう。

運転中の画像です。
Posted at 2024/03/30 12:28:15 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2024年03月10日 イイね!

廃油ストーブの燃焼試験

廃油ストーブの燃焼試験以前から構想があった廃油ストーブです。化石燃料が高騰している昨今、廃油が燃料になるストーブなんてDIY派には必須アイテムですよね!これは導入しない理由が見つかりません。

まずは材料集めです。ストーブのメインとなる燃焼窯にはプロパンガスのボンベを使おうと思って探していました。ところが意外にもガスボンベって入手困難なんですよね。ガス屋さんに行けば期限切れのボンベなんかいくらでも譲って貰えるものとばかり思っていましたが、どうやら正規ルートでは世に出回らないようです。仕方がないのでいつも金屑を持って行く金属問屋に転がっていた8kgサイズの物を貰って来ました。充填期限が昭和66年という点に味わい深さを感じます。


そして悪名高き高圧バルブです。本当にアホみたいに固く締まっていますので延長パイプを使ってエイヤ!と緩めます。30年以上前に期限が切れた上にバルブが全開になっていたボンベなのでガスは抜けているとは思いますが、念の為に中を水で満タンにして内部の気体を完全に追い出しました。これが昨年秋の出来事です。


放置プレイのまま数ヶ月。いい加減にガスボンベをオブジェのままにしておくのもどうかと思い始め、馴染みの工場に持参して巨大なバンドソーで上部を切断して貰いました。また、廃材を譲って貰った角パイプでの送風管の製作も済みましたので、漸く本日火入れ式と相成りました。

まずは窯の底に灯油を溜めて紙グスで点火し、窯を温める暖機運転に入ります。焚き火に灯油をぶっ掛けたのと同じ状況ですので、少量ではあるものの黒い煙が立ち上ります。


火炎が大きくなったところで送風を開始し、更に温度を上げていきます。現状ではシロッコファンが準備できていないので暫定的にブロワで代用しています。各部材の配置も場当たり的ではありますが燃焼試験は可能です。


空気が供給される事で燃焼が激しくなっていきます。この時点での排気はファンヒーターと同じ香りです。


廃油の供給を開始します。熱せられた窯の中に廃油が入ると一気に気化して燃焼するのが廃油ストーブの基本的な仕組みです。


送風量と廃油供給量を調整し、理論空燃比に達すると青い炎となって完全燃焼状態になります。こうなると煙は一切発生しませんが、排気を直接吸い込むとツンとした臭いがします。流石に無臭とまではいきません。


未だ煙突の装着が済んでいませんので、蓋を完全に被せてしまうと火力が落ちてしまいます。これくらいの隙間を開けておけば完全燃焼状態を維持できていますね。


調子に乗ってどんどん火力を上げていきます。ブロワの性能MAX、フルブーストです。轟音を上げながら外装が燃え始めました。炎の力で蓋が持ち上がって吹っ飛びそうな勢いで、周囲のコンクリートからも湯気が出て乾き始めています。


このまま全開運転を続けるのは身の危険を感じる程です。中火に下げたままで3時間ほど運転してみましたが、かなりの熱量で暖を取るには十分過ぎる性能だという事が分かりました。消火は廃油の供給を止めて火が消えた状態で窯を冷却します。アフターアイドリングが済んだら一連の火入れ式を終了とします。


運転後に窯の底に溜まった灰です。点火用の紙グスの燃えカスがその殆どを占めますが、様々な油種が混ざった上に熟成が進んだ得体の知れない廃油なので仕方ありません。


自作の送風管です。あの灼熱地獄で3時間運転したにも関わらず、赤い錆止め塗料は燃えずに残っています。ブロワ側のフランジ部分は運転中も冷たかったので、送風管の温度はあまり上昇しないのかもしれませんね。適当に開けた送風用の穴もこのままで良さそうです。


いくつか課題は残りましたが基本的には成功と言えそうです。今後、更に改良を加えて暖房器具として使える領域まで持っていきたいところです。気になる燃費は1ℓ/h程度でした。意外に消費量が少ないので、廃油が枯渇する心配はありませんね。

ストーブ必須の季節は終盤に差し掛かって参りましたが、このまま完成を目指します!
Posted at 2024/03/10 19:31:23 | コメント(3) | トラックバック(0)
2024年03月03日 イイね!

SSTの製作

SSTの製作フロントストラットを分解する際、これまではパイプレンチを使用していました。しかし、そうするとシェルケースやグランドパッキンがガビガビになってしまいます。本来であれば「グランドパッキンレンチ ST3550 0001」というSSTが存在するようですが、入手困難な上にあまり使用頻度も高くないのが実情です。それでも有るに越した事はありませんので、自作してみる事にしました。


流用できそうな材料を探していると、こんな物を見つけました。これはチェーンブロックを吊り下げるトロリーに付属する金具です。肉厚も8mmありますので強度的にも問題無さそうです。


周囲の幅が均等になるような位置を探して、グランドパッキンの八角形をマジックで転写します。


材料がもう少し大きければ安心なんですけどね。


バイスに固定したら、ケガキの内側をベルトサンダーでひたすら削ります。


サンディングベルトを3本ダメにしながら30分ほど無心になって削りました。まずまずの出来という事で。


プレートに工具が掛かるようにしなければなりません。ソケットレンチを差し込んでみると14mmがピッタリのようです。そこで12角部分が割れている廃棄予定のソケットレンチの出番となりました。9.5mmの四角穴の方のみを利用するので好都合ですが、何でも残しておくものです。


溶接の熱で緑色の塗料は全て燃えました。相変わらず下手クソですねー(悲)


削ってしまう裏側の方が溶接ビードが綺麗だったという悲しい現実。私はきっとこういう星の元に生まれた運命なのでしょう(悲×②)


これでスピンナーハンドルに装着できます。このままではグランドパッキンを通り抜けてしまって上手く力が掛けられませんので、棒を2本溶接して座面を再現しました。あとは実際に使用しながら改良を進めて行く事にします。



出番はなかなかありませんが、無いと困るのがSSTです。ストラットの分解整備をする際には活躍してくれる事でしょう。
Posted at 2024/03/03 19:11:26 | コメント(4) | トラックバック(0)

プロフィール

「青ポール号のお受験です。無事に受かりますように。」
何シテル?   04/14 18:47
北信州に生息しております”田んぼES”と申します。 前期・後期・グレード問わず、R30スカイラインが大好きです。中でもターボGT系のポール・ニューマン バ...
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