
今回は2023年7月22日および23日に御前崎港で一般公開された多用途支援艦えんしゅうと、同年8月5日に清水港日の出埠頭で一般公開された補給艦ときわと清水みなと祭りの様子を紹介します。

まずは7月22日に御前崎港開港50周年を記念したイベントにて一般公開された多用途支援艦えんしゅうです。えんしゅうはひうち型多用途支援艦の5番艦で、横須賀地方隊横須賀警備隊に所属する艦艇です。

船首に設置された揚錨機。説明書きによると錨鎖を含めて5.9t以上重量がありますが、それを高速モードで約30分かけて巻き上げるそうです。

甲板に設置された屈折型のデッキクレーン。災害時には救援車両や支援物資をこのデッキクレーンを使用し、甲板に搭載することが可能である。

左右に取り付けられた探照灯。自衛艦において特段特別な装備ではないが、照明電源車等の照明装置を製造する株式会社湘南工作所製のものとなっている。

えんしゅうの艦橋。昨今の事情で艦橋が公開されること自体久しぶりとなりました。

甲板に置かれた自走式水上標的(バラクーダ)。

甲板に設置された曳航装置(ウインチ)。えんしゅうは2009年に標的艦として利用される護衛艦たちかぜを曳航した事もある。

えんしゅう艦尾。船名の由来は静岡県西部にある遠州灘が由来となっています。

埠頭では自衛隊車両の展示も行われました。こちらは自衛隊静岡地方協力本部に所属する1/2tトラック。車内なども公開されたようです。

同じく静岡地本の1 1/2tトラックも展示されていた。車両自体は同じなので画像ははたらくくるまの日曜日に展示された際のもの。

1t半で持ってきたと思われる偵察用オートバイ(カワサキKLX)。静岡地本がイベント等で展示する用に保有しているもので、ナンバープレートは既に外されている。

こちらは御前崎港に程近い航空自衛隊御前崎分屯基地(第22警戒隊)の基地警備に使用されている軽装甲機動車。

軽装甲機動車の上部に登ることが可能でした。画像は軽装甲機動車の上面ハッチ。

続いて8月5日に清水港日の出埠頭で開催された清水マリンフェスタ2023で一般公開された補給艦ときわです。本来であれば6日も一般公開予定でしたが、天候などの関係から5日のみとなりました。

補給艦ときわはとわだ型補給艦2番艦で、横須賀基地所属の艦艇です。補給艦とは名の通り他の艦艇に洋上給油や物資の洋上移送を行うための艦です。

艦橋から見た給油ポストに掛かる給油ホースとレシーバ。スパンワイヤを用いて洋上補給を行います。

洋上移送に使用するトロリー。カゴの奥にある細長い部分は昇降機(エレベーター)です。

甲板上にあるクレーン。左側にはウインチを装備しています。

こちらも艦橋が公開されました。画像はときわの舵輪です。

艦橋から見た後部甲板。ヘリコプターの発着艦が可能となっており、MH-53Eの発着艦が可能ですが、格納庫は装備していません。

ロープに囲われた部分はエレベーターで、特別展示の参加者は実際に艦内エレベーターで下の階へ降りることができました。

艦内エレベーターの操作盤。インターフォンで下の階等と連絡がとれるものと思われます。

エレベーター近くには消火用のブースターリール(ホースリール)が設置されています。

階段を降りた場所には空気ボンベと防火衣、ヘルメットが置かれています。

艦内で補給物資の輸送に使用されるサイドフォークトロリ。ニチユ三菱フォークリフト製のもので、シットオンタイプ(座上型)となっています。両舷に2台ずつ配置されております。

電動式の車両で艦内に敷かれた転倒防止用レールの上を走行します。このレールからは外れて走行することも可能なようです。

補給物資庫。床面にはレールが敷かれており、見学者の転倒防止の為にロープや木材(ダメコン用?)が敷き詰められています。

補給物資庫にはカウンターリフト(フォークリフト)がラッシング固定されていました。こちらもニチユ三菱製のフォークリフトで、カウンターリフトの名前はトランサーというシリーズなようです。

フォークリフト運転席には何らかのモニターや多数のスイッチがあります。こういったモニターは先ほどのサイドフォークリフトにも設置されていました。

清水マリンフェスタでは普通の護衛艦を一般公開が多いですが、補給艦の一般公開というのも面白いですね。

清水マリンフェスタでは陸上自衛隊車両の展示も行われました。こちらの車両は機甲教導連隊偵察隊(駒門駐屯地)の87式偵察警戒車。

その横には機甲教導連隊隊第4戦車中隊(同駐屯地)の16式機動戦闘車も展示。

砲塔の旋回展示も行われました。砲塔展示の様子は
動画でも撮影しています。

補給艦ときわの近くに停まっていたトヨタ12代目カローラ。トヨタ6代目クラウンセダンが生産終了した2017年以降から業務車3号としてカローラを使用しているので、当車も静岡地方協力本部で使用されている業務車3号じゃないかと思われます(クラセダからの代替?)。

近くの駐車場に停まっていた機甲教導連隊偵察隊の1/2tトラック。

その横には海上自衛隊横須賀造修補給所の業務トラック。日野レンジャープロの平ボデー車をベースにした車両で、キャビン等はオリーブドラブで塗装されていますが、アオリ部はアルミ色となっています。錆防止の為かメッキホイールやメッキバンパー、メッキミラーカバーを装備しています。

当日は海上保安庁の巡視船おきつも公開されました。

三保半島上空には海上保安庁捜索機「うみわし」として使用されているガルフストリームVが飛行していました。

その後17時半からさつき通りを封鎖して港かっぽれ総おどりが開催されました。画像は交通規制の為に走ってきた所轄署交通課のトヨタ200系クラウン交通用パトカー。

静岡市消防団清水地区第14分団横砂本町のいすゞ5代目中期型エルフポンプ車(2号車)。

同じく第14分団横砂本町のいすゞ6代目前期型エルフポンプ車(1号車)。

所轄署トヨタ180系クラウン交通用パトカー。

静岡市消防団清水地区第14分団袖師町トヨタ8代目ダイナ可搬ポンプ積載車(2号車)。

所轄署トヨタ200系クラウン交通用パトカー。先ほどの200系クラウンと連番車となっています。

交通規制の準備の為に清水駅前ロータリーに集まるサインカー。

日産F24型アトラスをベースにした車両で、2018年度に国費配備されました。

道路規制の為に準備を開始したトヨタ200系中期型ハイエースのサインカー。

こちらのサインカーはさつき通りの規制に従事していました。

電光掲示板には「この先、さつき通り〜車両通行止め」と点滅表示されています。

清水駅前交差点の右折レーンを規制するF24型アトラスのサインカー。

サインカーの電光掲示板には「みなと祭り開催中。」と「車両通行止め。」という文字が表示されていました。サインカーではありますが、標識やイラスト等はなく文字のみで表示されています。
サインカーの動画です。

車両突入対策の為か、道路を塞ぐ形で停められた日産E25後期型キャラバンの事故処理車。

静岡市消防団清水地区第15分団伊生布いすゞ6代目前期型エルフ可搬式ポンプ積載車。

駅前交差点を通過する所轄警察署のマツダ初代前期型アテンザのパトカー。

銀座商店街近くで待機する静岡市消防団清水地区第16分団興津清見寺町いすゞ6代目中期型エルフ可搬ポンプ積載車。

トヨタ100系中期型ハイエース小型護送車。今回は警備に投入する警察官の輸送用に使用していました。

静岡市消防団清水地区第14分団西久保いすゞ5代目後期型エルフポンプ車。隣には同じ分団の横砂本町のポンプ車も待機しています。

清水合同庁舎前交差点付近で待機する静岡市消防局清水消防署水槽付きポンプ車(日野レンジャープロ)。

その隣には静岡市消防団清水地区第13分団草薙日野スペースレンジャー水槽付きポンプ車が。

同分団中之郷いすゞ6代目前期型エルフ可搬式ポンプ積載車。

規制開始エリア付近には所轄警察署のトヨタ180系クラウン交通用パトカーが。

本来であれば鉄ホイールにマークXのホイールキャップを装着している180系クラウンのパトカーですが、なぜか200系クラウン用のアルミホイールを装着しています。

反対側にはトヨタ200系クラウンの交通用パトカーが。

その横には静岡市消防局清水消防署いすゞ2代目前期型コモ指揮2号車が。

全国的にも珍しい、日産E26型キャラバンのOEM車のいすゞコモをベースにした消防車両です。

静岡市消防団清水地区第10分団石川本町いすゞ5代目最終型エルフ可搬式ポンプ積載車。

同分団高橋いすゞ6代目前期型エルフポンプ車。

同分団八坂西いすゞ6代目前期型エルフポンプ車。

同分団下野町いすゞ6代目中期型エルフ可搬式ポンプ積載車。

同分団山原いすゞ6代目前期型エルフ可搬式ポンプ積載車。

静岡市消防団清水地区第4分団富士見町トヨタ8代目ダイナポンプ車。

同分団いすゞ6代目前期型エルフ可搬式ポンプ積載車

所轄警察署三菱ふそうエアロミディ大型人員輸送車。

車体後部には八都県市指定PM減少装置ステッカーが貼られています。

静岡市消防団清水地区第11分団押切トヨタ8代目ダイナポンプ車。

同分団天王トヨタ8代目ダイナ可搬式ポンプ積載車。

同分団梅ヶ谷いすゞ6代目前期型エルフポンプ車。

交通規制エリアで車両突入防止を担う日産E25後期型キャラバン事故処理車。

静岡市消防団清水地区第12分団渋川トヨタ7代目後期型ダイナポンプ車。

静岡市消防局清水消防署トヨタ3代目後期型ハイメディック救急2号車。隣には同消防局日本平消防署の化学車も待機していました。

道路上で待機する静岡市消防団清水地区第12分団有東坂いすゞ6代目前期型エルフ可搬式ポンプ積載車と同分団吉川いすゞ5代目最終型エルフポンプ車。吉川のポンプ車にはフロントパネルにLED式の矢印表示板を取り付けています。
今回は以上です。
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