• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

朝比奈武弘(Pix_eos)のブログ一覧

2023年05月27日 イイね!

特装最前線 Vol.12

特装最前線 Vol.12いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回はゴールデンウィーク前後に撮影した特装車特集です。

まずは5月3日と4日の2日間、長野市のエムウェーブで行われた「ながのノスタルジックカーフェスティバル2023」の参加車両からです。こちらは愛知県名古屋市に所在する株式会社アートレーシングのトランスポーター「Artoletti Transporter(アートレッティトランスポーター)」です。

この車両運搬車はトヨタ3代目コースターをベースにしており、バスの車内部分に5ナンバー枠の車両を積載可能となっています。この車両は1960年代のイタリアでル・マン参戦マシン等を運ぶトランスポーターをイメージして製作されています。

車体後部はこのようにスロープ付きのハッチがあり、これを使用し車内にマシンを搭載することが可能です。ハッチはウインチで稼働することが可能となっています。

ドアなどはベース車のものを流用しています。基本的にはコースターの車体の上から外装パネルを貼り付け、ベース車がコースターだと感じさせないデザインとなっています。車高が下がっているように見えますが、これはスカート部を下に延長しているだけで、純正車高のままのようです。

アートレッティトランスポーター走行時の姿です。屋根上に取り付けられたビバンダム君がとても目立ちます。ヘッドライトは純正品の横長タイプのものではなく、車体のビンテージデザインに合わせてルーカスの丸型ヘッドライトに変更されています。

テールランプとウインカーも丸型のものに変更されています。リアはこのようにパネルで覆われているので、後ろを見ることはできませんが、バックカメラとバックモニターを装着しているので、後方の確認も可能となっています。


こちらの車両はモーターゾーンTVでも動画で紹介されています。後方ハッチの開く姿などを見ることができます。

同じく、ながのノスタルジックカーフェスティバル展示車両の日産プリンス2代目後期型(T40型)クリッパーがベースの車両運搬車です。

現在の車両運搬車は荷台部がスライドしたり、油圧式ジャッキで車体を傾けたりするものが多いですが、この車両は道板(ラダー)を荷台後部に置き、積載する車両を自走で積載します。また現在の車載車は荷台部がフルフラットな事が多いですが、この車両はタイヤハウス部が少し出っ張っています。

ちなみにこちらの車両はLPG車に改造されており、車体側面にタンクを装備しています。

実際に車両を積載している状態です。軽自動車のような小さい自動車を積載することが可能です。車両の前後を荷台部に固定されています。

ちなみに荷台に積載されている車はホープスターON型です。ON型は軽自動車初のオフロード4WDにして、ホープ自動車最後の製品です。ホープスターON型はその後スズキ自動車に製造権を買い取られ、ジムニーとして販売されています。

エムウェーブ駐車場に置かれていたスズキ10代目中期型(DA63T型)キャリィトラックベースの車載専用車。軽トラックをベースにした車載車なので搭載できるのは二輪車となっています。

この車は軽トラックのキャリィベースですが、ナンバープレートが白板となっています。これは荷台部分が車体後方に少し伸びているので軽自動車規格の全長3,400mmを超えてしまっているからだと思われます。ちなみにDA63T型キャリイのノーマル状態での全長は3,395mmのようです。

実際にバイクを積載している状態です。登録は普通車のようですが、サスペンション等はそのままになっているからか、最大積載量は250Kgとなっています。

エムウェーブ会場から出てくるいすゞ4代目前期型エルフがベースの特装車、一見すると普通の配送用パネルトラックですが、8ナンバー登録車となっています。

このトラックの正体はラーメンの移動販売車で、ながのノスタルジックカーフェスティバル会場内でラーメンを販売していました。

車体側面左側の扉は移動販売車車内の出入口となっており、車体後部は販売用のカウンター部となっています。

キャビン上部には清水を積んだタンクが設置されています。荷台部はシンクなどの調理器具などがあり、大量の水を置く場所がないのでこの車両はデッドスペースを有効に活用し、設置されています。荷台部(パネルバン)は日本フルハーフの小型ドライバンとなっています。

車体右側には換気扇が設置されています。マッドガードにはいすゞエルフフルフラットローと書かれている純正品がそのまま使用されています。ちなみに車体左側後部にも清水タンクが設置されています。

続いて4月28日から5月6日の間、神奈川県横浜市西区みなとみらい地区のドッグヤードガーデン横で行われた「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」公開記念企画のERカー展示です。

まずこちらはドラマ版MERに登場した「T01」。T01はTOKYO MER1号車を意味しているようで、トラック型の移動手術車(ER車)です。

ベース車は三菱ふそう初代スーパーグレートの放送中継車で、前1軸後1軸のFPというシャーシを使用しています。この中継車は京成自動車工業で架装された車両で、元々は長野放送で使用されていたようです。

以前、静岡で展示された際は、後部ドアが開けられた状態で展示されていましたが、今回は閉まった状態の展示でした。

元放送中継車という特性上、車体後部には機械などが置かれていたようです。ドラマの撮影の為に、後部ドアを新たに追加したものだと思われます。

ルーフに取り付けられたメインの赤色灯は名古屋電機が製造するLED散光式警光灯FLIX(フリックス)ですが、側面などにある補助赤色灯はメーカー不明です。ホイールキャップは中古で販売されたいた際に装着されていた純正品を塗装し、MER仕様にしているようです。

フロントバンパーはフォグランプと補助赤色灯、青色灯を装備する大型前出しバンパーに変更されています。バンパー上部にはフロントプロテクトガードを装備しています。

そして「劇場版TOKYO MER」に登場するYOKOHAMA MERの「Y01」も展示されていました。T01同様に京成自動車工業が架装した放送中継車をベースとした車両で、関西の事業社で使用された車両じゃないかと思われます。Y01はどういうわけか、今年の横浜消防出初式にも参加した劇用車です。

T01と異なり、赤色灯はパトライトエアロホーク(ALシリーズ)を使用しています。T01もそうですが、散光式赤色灯を傾斜部にそのまま載せるのではなく、赤色灯を水平の基台に載せた状態で架装すればかなり見栄えが良くなると思うのですが…。

ぱっと見では2代目スーパーグレートベースっぽいですが、実はこの車両はフェイスリフトされており、初代スーパーグレートの顔に2代目スーパーグレートのヘッドライトやフロントバンパーが移植されています。

フロントグリルには「SUPER GREAT」の車名エンブレムがそのまま使用されていました。どうせカメラで映らない部分だから問題なしなのでしょうか?ちなみにこのフェイスリフトは三菱ふそう自動車販売内の工場にて行われたようです。

Y01のボディカラーはT01と異なって水色となっており、爽やかなイメージとなっています。側面には神奈川県の鳥であるカモメのイラストも描かれています。

車体後部にはT01同様に観音式の扉を装備しています。テールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ3連タイプを装備しています。T01と異なり、前1軸後2軸のスーパーグレートがベースとなっています。

T01同様に補助赤色灯と補助青色灯が車体各部に取り付けられていますが、T01に取り付けられているものと形状が異なります。作業灯もY01ではLED式のものとなっています。

展示場所が狭いので仕方がありませんが、どうしてもMER号らの全体写真を撮ろうとすると木が写り込んでしまうのが残念です。

続いてこちらは名古屋市消防局管内の12消防署に配備されている輸送車という車両です。いすゞ4代目フォワードのダブルキャブ車をベースにした車両で、可動式の幌を装備した平ボデー車です。赤色灯はパトライトワイドビーム(NZシリーズ)です。

艤装は平和機械株式会社で、車体後部にはパワーゲートを装備しています。可動式幌の最後部には補助赤色灯としてパトライトの平面取付けLED補助警告灯LAR型を装備しています。

画像のものは守山消防署に配備されている輸送車で、荷台には水難救助等で使用するボートを装備しています。このように多種多様な資機材を搭載することが可能です。

タダノのカーゴクレーン、「TM-ZR304(H)型」を装備しており、荷台のボートを水上に降ろす際等に活躍します。型式にある(H)型はフックイン仕様を指しています。

続いて新潟県上越市の江口道路ステーションに展示されている除雪車です。この除雪車は昭和44年に建設省北陸地方建設局にて開発された超大型ロータリ除雪車で、「史上最大規模の超大型除雪機械」として知られています。

車体前部にはロータリ除雪装置を装備しています。この除雪装置で集雪・投雪を直径1,500mmのブロアで行う。ブロアの前には大型のカッターが備わっています。上に伸びた筒のようなものは「シュート」と呼ばれているもので、これで集めた雪を遠くへ投雪します。

キャビンは三菱ふそうTシリーズのT900系のものを流用しています。サイドウインカーを設置する場所がなかったのか、キャビン横に設置されています。

ルーフ上にはヘッドライトやフォグランプ、作業灯や単円筒形黄色回転灯を装備しています。窓にはワイパーの他に旋回窓も装備しており、投雪時に巻き上げた雪が窓を覆わないようになっています。

車体後部には大きなマフラーが2本装備されています。この車両は走行用エンジンと除雪用エンジンを1基ずつ搭載しており、走行用エンジンはマフラー下に搭載されており、三菱ふそう12DC2型のV型12気筒エンジンという19,900ccのディーゼルエンジンで、三菱ふそうB9系の高速バスに搭載されていたものと同型です。除雪用エンジンは車体中央部の一段高くなった部分に搭載されており、三菱重工12DH2型というV型12気筒エンジンを搭載しており、27,500ccを誇ります。この2基の大型エンジンの出力から「800馬力」という愛称でも呼ばれています。

除雪車にしては奇妙な塗色をしていますが、これは上越市で行われた「平成2年度ゆきみらい」という除雪機械の展示会にモニュメントとして出展するのにあたり、上越教育大学の洞谷亜里佐先生によって考案されたデザインです。元々は展示パネルの写真にあるように、所謂道路公団カラーと呼ばれてる黄色のボディに白のラインが入っていたようで、新車配備当初は薄緑色に白いラインが入っていたようです。

キャビンに上がるには前輪の後ろにある梯子から車体に上り、そこからフェンダー部を伝い歩きキャビンに入るようです、現在キャビンには入る事ができないように金具で扉を固定されています。

除雪機は車内から操作する事が可能で、車体からは多数の油圧ケーブルが伸びています。

除雪機に取り付けられた銘板。「ロータリー除雪装置 型式HV150SA 製造番号150-7 製造日本車輌製造株式会社 販売日熊工業株式会社」と記載があります。製造番号が7なので、7台もこのモンスター級除雪車が製造されていたようです。

昭和50年代前半に退役し民間の業者に払い下げられたこの除雪車を、日本建設機械化協会が買い取り、平成11年にこの場所で展示されることが決まったようです。
動画でも紹介しています

こちらは地元で行われている国道バイパスの大規模工事で活躍していたトレーラーダンプです。。1999年に規制緩和されて画像のような牽引式ダンプトレーラーも認可されるようになりました。

トレーラー式ダンプカーでは最大28t程度の土砂を輸送することが可能となっており、今回のバイパス工事では5台のトレーラーダンプが土砂をピストン輸送してました。

画像のトレーラーダンプは和歌山県紀の川市に本社を置く西建工業株式会社が所有する車両です。西建工業は和歌山の会社ですが、静岡県静岡市駿河区内にも営業所が置かれているようです。トレーラーヘッドは同じく和歌山県紀の川市に本社を置く、和物株式会社の車両です。

スカニアPシリーズをベースにしたトレーラーヘッドを使用しており、トレーラー側のテールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ流鏑馬を使用しています。

同じくスカニアPシリーズがベースのトラクタヘッドですが、こちらはフロントグリルガードやグリルが黒色となっており、先ほどの車両よりも厳つい印象を持ちます。

こちらもトレーラー側のテールランプは小糸製作所の流鏑馬を使用しています。先程の車両と異なり、トレーラーヘッドのマフラーは煙突マフラーではありません。

こちらはUDトラックス2代目クオンをベースにしたトレーラーヘッドです。純正品と思わしきフロントバイザーが取り付けられています。

他のダンプカーと異なる形状のトレーラーダンプとなっています。このダンプトレーラーはTrout River Industries社というカナダにあるメーカーのトレーラーのようです。

同じく2代目UDクオンをベースにしたトレーラーヘッドのトレーラーダンプカーです。先程の車両は西建工業の車両ですが、こちらは和歌山物流の車両です。

こちらはいすゞ2代目ギガのトレーラーヘッドを使用したトレーラーダンプ。トレーラーヘッドとトレーラー全部で車軸が6軸あります。

今回の工事で使用したトレーラーダンプでは唯一のいすゞベース車及び3軸車ヘッドのトレーラーヘッドでした。

そして最後に5月3日から5日の間、愛知県豊田市の猿投温泉で行われた「SANAGE祭」にいた移動販売車です。この車両は岡崎市に本店を構える暴れん坊チキンさんの日野初代中期型デュトロをベースにしたキッチンカー(移動販売車)です。元は北九州市消防局八幡西消防署折尾分署で使用されていた水難救助車で、当時のコールサインは「北消712」だったようです。北九州市では同型の水難救助車が横転事故を起こしましたが、この車両ではありません。

赤色回転灯のユニットは外されていますが、パネルは残されていました。この赤色のパネルは赤色灯には該当しないのと、このパネルを外す事で雨漏りなどの原因になることから残されています。

屋根中央部にはモーターサイレンとドライバユニットが残されていました。これは元々の水難救助車から装備されているもののようです。

ドア部には唐揚移動販売車両と白文字で書かれており、下の部分には「康2」と消防車のような表記があります。これは本店所在地の岡崎市康生通東と移動販売2号車を指しているようです。

車体後部にはホースカーを装備したままとなっています。側面右側の後部座席扉はスライドドアとなっています。本来は大阪サイレンのLED警光灯赤色補助赤色灯(LFシリーズ)を装備していましたが、緊急車両ではないので青色のものに変更されています。

三連梯子は外されていますが架台は残っており、現在も稼働させる事が可能となっています。先ほどのホースカーも昇降装置が現在も稼働します。

車体サイドには現役時代から入っていた白いラインが残っています。このラインに合わせてからあげ専門店などの文字入れがされています。

モリタの消救車をベースとした水難救助車なので、車体後部にはポンプを搭載していました。移動販売車左側には吸管(ホース)等が残されており、消防車だった面影が残っています。車体右側は全て外されています。

フロントには712という表記の跡が残っていました。本来は消防章を装備していましたが、日野のエンブレムに変更されています。前面赤色灯は大阪サイレン製のLFシリーズだったようですが、外されています。

標識灯にも712という表記の跡が残っています。側面は本来、流線型回転式赤色灯を装備していましたが、後部のものと同じ青色の補助灯に変更されています。作業灯は当時のままとなっています。

左側側面のこちらの筒は旗刺しでしたが、車体右側の作業灯を移設してこちらも作業灯として使用しています。

作業灯や標識灯は現在も使用することが可能です。画像右下にあるのは以前使用していた唐揚げの容器です。この移動販売車を模した箱となっています。

箱にはナンバープレートや梯子、ホースカー等が再現されています。※この箱は現在は使用されていない物です。

今回は以上です。

【参考文献】
(株)カマド発行 キュリアス Vol.12(2017年1月5日発行)

メニューはこちら
Posted at 2023/05/27 23:05:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2023年05月15日 イイね!

第61回静岡ホビーショー 一般公開日レポ

第61回静岡ホビーショー 一般公開日レポ2022年5月10日から14日の間開催されていた静岡ホビーショー。今年は残念ながら一般公開日は両日共雨天となりました。今回も各ブースで気になった展示などを紹介していきます。

今年も到着した時点で既に16式機動戦闘車が展示されていました。昨年と同じ車両だし同じ画像使ってもバレへんか。

陸上自衛隊富士学校管理部輸送科の1/2tトラック(73式小型トラック)。

自衛隊静岡地方協力本部の1 1/2tトラック(73式中型トラック)。

陸上自衛隊富士学校機甲科部の3 1/2tトラック(73式大型トラック)。こちらも昨年展示車両と同じでした。

ホビーショー開館から遅れてやってきた陸上自衛隊第34普通科連隊本部管理中隊の1/2tトラック(73式小型トラック)。

同じく自衛隊人員輸送車2号(日野2代目リエッセⅡ)。昨年は業務車が停められていた場所に置かれました。

第34普通科連隊第1普通科中隊の高機動車。4WSを効かせています。

展示の際は運転席と助手席、後部座席が開放されました。

高機動車の車内には偵察用オートバイが積載されていました。トランポとして使用されていたようです。

偵察用オートバイ(カワサキKLX)。

第34普通科連隊第1普通科中隊の軽装甲機動車。

西館館内では恒例の自衛隊に関する展示が行われています。

館内では宿営用天幕と簡易ベッドが展示されていました。

16式機動戦闘車は今年も砲塔の旋回展示が行われました。

機動戦闘車銃架には12.7mm重機関銃M2が。これは昨年同様、ファインモールドの物を貸し出し展示されています。

中央通路にはトヨタ300系ランドクルーザーのGR SPORT仕様が展示されていました。

これはタミヤから後述のWRCヤリスと40系&300系ランクルのRCモデルが販売されることから展示されているものと思われます。以下企業ブースごとの展示です。

青島文化教材社

ブース内に展示されたデロリアンDMC-12のタイムマシン仕様。

アオシマから1/24スケールのプラモデルが新規金型で販売される事から展示されているようです。

外観は勿論、車内もバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するタイムマシンを細かく再現しています。

ちなみにこちらの車両は車検を取得しているので公道を走行することが可能です。

左右のガルウィングドアを開けた状態で展示されました。車両前にある看板にも「日本の公道を走ることを許された初のタイムマシンレプリカとなりました。」と記載があります。

試作品のバック・トゥ・ザ・フューチャータイムマシン。ガルウィングドアも開閉可能となる予定のようです。

世界一低いミニカーを謳うグラチャンコレクションの第15弾で新規に入るケンメリ4DrとケンメリGT-R。以前は竹槍マフラーを装着する車や、シルエット仕様の物が販売されていましたが、今回はただの車高が低い車になってしまいました。

トミーテック

トミカラマヴィンテージで販売を企画している「高速道路」。道路上にある標識や側壁が付属し、道路の凹凸などを再現する予定だとか。

高速道路本線上に止まる日産Y30セドリックバン道路パトロールカー。

セドバン自体は既にTLV-Nシリーズで販売されていますが、今回は道路パトカー仕様ということで誘導標識を装備しています。

ルーフ上にある可倒式誘導標識は実際に可動するようで、回転灯の向きもしっかりと変えられるようです。

トミカラマヴィンテージ高速道路は二段構造となっております。下の段には今年9月に発売が予定されている日野プロフィアのコンテナトレーラーが。

昨年のホビーショーではモックアップの状態でした。実際にコンテナを持たせていただきましたが、ダイキャスト製で重量感のあるものとなっています。

会場初公開となる試作品の日産スカイラインR33GT-Rと400R。トミカリミテッドヴィンテージネオシリーズでは既にオーテックバージョンの4ドアGT-Rが販売されているR33ですが、普通のGT-Rはこれが初になりますかね?

同じく会場初公開となる日産E20キャラバンのモックアップ。モックアップはキャラバン救急車仕様ですが、ノーマル仕様も登場予定のようです。

こちらも会場初公開の日産R31スカイライン試作品。バンパー下にオートスポイラーを装備している仕様を再現しています。

会場初公開の三菱ふそうエアロバスのモックアップ。エアロバスの初代MS7を再現しています。

TLVシリーズではシビリアンやコースター等のマイクロバスやエルガやBU04などの路線バスは既に販売されていますが、観光バスはこれが初でしょう。またこの年式の観光バスの1/64スケール模型も少ないのでこれは楽しみな1台です。

ホイールも純正品ホイールをこだわって再現しています。ドアから察するにスイング式だけでなく、折戸式仕様のものも販売できるようにするのかもしれません。

今月発売予定のTLV-Nあぶない刑事Vol.10日産スカイライン(港305号)。隣のは西部警察の430セドリック。

トミックスのストラクチャーで販売予定のセイコーマートとセブンイレブン。セイコーマートが初登場なのは勿論、コンビニ建屋も新金型となっています。

バスコレクション第32弾の日野ブルーリボン。地元のしずてつジャストライン岡部営業所で運用されている通称ノンステブルリです。今月発売なのだから会場限定でしずてつだけ先行販売してくれると嬉しかった…笑。

バスコレ80の富士重工5Eボディ。発売も価格も未定ですが、これは少し楽しみな1台。

タミヤ模型

WRCヤリスラリー1ハイブリッド。2022年から世界ラリー選手権に参戦しているマシンです。

こちらもRCモデルが販売されることから展示されているものと思われます。

2019年にWRCヤリスが展示された際には窓にスモークがかかっていましたが、今回は特にそういったものはありませんでした。

タミヤブース内にはホンダCRF1000Lも展示されていました。車体サイズの割に囲いが狭かったのでうまく撮れませんでした。

ブース内にもう1台、ホンダダックス125も展示されていました。

グリーンマックス

1/150スケール完成品ストラクチャーのコメダ珈琲店。店舗の特徴をうまく捉えたストラクチャーとなっています。

マルチプルタイタンパー09-16ディスプレイキット。鉄道保線車両のマルチプルタイタンパーのHOスケール模型。設計製造は青島文化教材社のようです。

カマド

イギリスから里帰りした九五式軽戦車。

2022年12月に日本に里帰りし、今年4月に御殿場市内でお披露目会が行われました。

今回は動いていませんでしたが、実際に走行することが可能です。

企業ブースの展示は動画も撮影しています。

モデラーブース

昨年もトミカをモチーフにしたプラモを出していたブースさん、今年はなんと5台もの作品を展示していました。左からスーパードルフィンダンプカー、三菱ふそうコンテナトラック、三菱ふそう幌付トラック、トミカ交通安全教室セット 日産セドリック教習車、トラックセット ダイハツミゼットⅡ。

昨年も展示されたF-3型特型警備車、今年は赤色灯やライトが点灯しており、目の前に大楯を持った機動隊員のフィギュアが追加されていました。

銃器対策警備車の前にも公安のお兄さんがいます。

日産Y31型セドリック交通取締用覆面パトカー。

いすゞガーラ馬匹車。

トラックコレクションをベースにしたMERカー。

神奈川県警察仕様の日産フェアレディZ(Z32)パトカー。ドアが開いているのが細かいです。

日野レンジャープロアドトラック。所謂バニラトラックです。

ランタンがベースとなったゆるキャン△のジオラマ。下のベースには志摩リンのビーノと鳥羽先生のハスラーも。

地元静岡のバスなどをモチーフにしたトミカ。デカールなどで再現されています。

今回は以上です。

メニューはこちら
Posted at 2023/05/15 00:03:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント | クルマ
2023年04月28日 イイね!

トヨタ博物館企画展 WRC 日本車挑戦の軌跡 再び!

トヨタ博物館企画展  WRC 日本車挑戦の軌跡 再び!2022年11月11日から2023年4月16日の間トヨタ博物館の企画展で行われた「WRC 日本車挑戦の軌跡 再び!」の会場内の様子です。前回同様に国産自動車メーカーの協力で12台のラリーカーが展示されました。以前サブタイトルにあった「2.5次元」という表記は無くなりました。※前回展示車と同じ場合、前回の画像を使用している場合がありますのでご了承ください。

前回の展示が大好評だったのか、再びWRCラリーカーの展示が行われました。

新館に入ってすぐの場所に展示されたトヨタセリカGT-FOUR(ST165)。1990年のサファリラリーで優勝した車両で、前回の企画展の際にも展示されました。

入って左手にはトヨタ車と日産車のラリーカーが展示されています。

トヨタセリカツインカムターボ(TA64)。こちらも以前の企画展で展示された車両で、前回は入ってすぐの場所に展示されていした。

トヨタMR-2(222D)グループS試作車。前回の企画展時には連動企画として、文化館1階に期間限定で展示されていましたが、今回は企画展中は常時展示されていました。

ダットサンブルーバードU1800SS。1973年の第21回東アフリカサファリラリーで総合2位を獲得した車両で、総合優勝したマシンは前回展示された240ZGです。

日産パルサーGTI-R(18号車)。1981年のアクロポリスラリー出場車で、4代目(N14型)パルサーをベースにした車両で、フルタイム4WDシステムの「ATTESA(アテーサ)」を採用している。

パルサーの中でもGTI-Rをベースとしている車両です。GTI-RはWRC参戦を前提に設計されたグレードで、ボンネット上にあるエンジンバルジが特徴的となっています。

リアにも大型のスポイラーを装備しています。エンジンはブルーバードSSS-Rと共通の2L直列4気筒DOHCターボ、SR20DET型です。

ホイールはエンケイ製のものです。ブルーバードとパルサーの2台は普段、日産座間事業所内のヘリテージコレクションに展示されています。

企画展正面にはダイハツ、マツダ、スズキの3台が展示されています。

ダイハツシャレードGT-Ti。3代目(100系)シャレードをベースにした車両で、1993年の第41回サファリラリーに参戦し、クラス優勝を果たしました。

こちらの車両も前回の企画展開催時に連動企画として文化館1階に展示されていました。

マツダRX-7。初代(SA22型)RX-7をベースにした車両で、1979年のモンテカロラリーGr.2クラス4優勝車です。前回の企画展開催時もこちらに展示されていました。個人的には連動企画で展示された1985年のアクロポリスラリー参戦車を展示して欲しかったです。

スズキSX4 WRC。2008年の世界ラリー選手権に参戦した車両です。RX-7同様にこちらも前回の企画展で展示されていた車両です。こちらもせっかくなら2007年のジュニア世界ラリー選手権に参戦したスイフトを展示して欲しかったです。

企画展右側には三菱車ととスバル車のラリー車が展示されています。

三菱ランサー2000ターボ。1982年に行われた世界ラリー選手権の1000湖ラリーで3位に優勝したマシンです。

ランサーターボは1981年11月に2代目(A170系)ランサーをベースにG62B型SOHCターボエンジンを搭載した車両で、通称ランタボの愛称で知られています。こちらのマシンは普段、三菱オートギャラリーに展示されているようです。

余談ですが、こちらのマシンは1982年7月にトミカ通常品38-4でも販売された他、復刻モデルであるトミカミュージアムレースカー館でも2004年6月に販売され、トミカリミテッドシリーズでも2010年6月に登場しています。

三菱ランサーエボリューションⅥ、2001年にモンテカルロラリー優勝仕様車を再現しているレプリカになります。こちらも前回の企画展で展示されました。

スバルインプレッサ555。初代インプレッサをベースにした車両で、1996年のサンレモラリー優勝車です。エボⅥ同様に前回の企画展で展示された車両です。

スバルインプレッサWRC 2008。3代目インプレッサをベースにした車両で、2008年の世界ラリー選手権第7戦アクロポリスラリーでデビューした車両です。

WRCで他社はハッチバック車をベースにした車両で参戦している例が多く、スバルもフルモデルチェンジに伴い、5ドアハッチバック車でラリーに参戦した。しかし、2008年12月にWRCから撤退することが正式に発表された。普段はStiギャラリー三鷹に展示されているようです。

文化館1階エントランスでは前回同様にWRC企画展に連動した車両特別展示が行われました。こちらは2022年12月8日から2023年1月15日の間展示されたダイハツG10シャレード。こちらは前回の企画展の際はメイン会場である2階に展示されていました。

前回展示の際には気付きませんでしたが、ボンネットに設置された取手は恐らく車内のドアハンドルを流用したものだと思われます。

スズキイグニススーパー1600。初代スイフトスポーツの欧州仕様車であるイグニスをベースにした競技車、イグニススーパー1600はアジアパシフィックラリー選手権に参戦した車両です。

欧州仕様車なので左ハンドルとなっています。メーターには走行時をイメージした表示がされています。

動画でも紹介しています

メニューはこちら
Posted at 2023/04/28 00:57:28 | コメント(3) | トラックバック(0) | イベント | クルマ
2023年04月14日 イイね!

特装最前線 Vol.11

特装最前線 Vol.11いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は移動販売車特集です。

移動販売車は自動車を使用して、常設店舗外のイベント会場などの場所で商品を販売するための車両です。食品の移動販売車の他に工具などの移動販売車も存在しています。移動販売車の中でも食品を扱う車両はキッチンカーと呼ばれています。

こちらの車両はトヨタ3代目クイックデリバリーをベースにした移動ラーメン屋さんです。クイックデリバリーはトヨタ自動車がヤマト運輸の要望で開発した商用車で、特装最前線Vol.2ではウォークスルーバンプロトタイプも紹介しています。移動販売車の中でも歴代を通して人気が高い車種で、移動販売車ではよく見かける車種です。

こちらは初代クイックデリバリーをベースにした移動販売車。この車両はフロントグリルにあるTOYOTAエンブレムが外されています。

こちらの車両はルーフ上サイドオーニングを装備するスイーツの移動販売車のようです。

中古販売店に置かれた2代目クイックデリバリーベースの移動販売車。上記の車両と似ていますが、こちらにはサイドオーニングを装備しておらず、ルーフ上にスピーカーを装備しています。

こちらは2代目クイックデリバリーをベースにしたメロンパン販売車。車体サイドには幟を差すための金具が取り付けられています。

こちらは2代目クイックデリバリーの2t系(クイックデリバリー200)がベースの移動販売車です。

こちらの車両はフライドポテト専門店の移動販売車となっており、車内でポテトを揚げられるようになっているようです。

2代目1t系クイックデリバリーの後継車として登場したトヨタダイナ/トヨエースアーバンサポーターをベースにした移動販売車。こちらはパン屋さんの移動販売車です。

今まで紹介した移動販売車はキッチンシンクを有する特殊用途自動車(8ナンバー車)ですが、こちらの車両は車内にキッチンシンクなどを装備していないので、普通貨物自動車登録(1ナンバー車)となっています。

特装最前線Vol.1で紹介したテレビドラマ「MIU404」の撮影に使用されたまるごとメロンパン号もトヨタ3代目クイックデリバリーをベースとしたメロンパン移動販売車…を装った内偵用車両です。また、移動販売車とは少し異なりますが、日本テレビ系列で放送されている「ザ!鉄腕!DASH!」の番組内コーナーの「0円食堂」で使用されているキッチンカーもクイックデリバリーをベースにした車両です。

移動販売車の中には車内でピザが焼ける車両も存在します。ピザーラ移動販売車(ピザーラキャラバン)はいすゞ6代目中期型エルフをベースにした車両で、エルフの他に5代目フォワードをベースにした車両も存在するようです。

ピザの移動販売車はトラックベースの他にも路線バスをベースにした車両が存在します。以前廃バス特集Vol.3で紹介した伊豆市にあるピザ屋さん「いしがまや」でそのバスは使用されています。

元小田急バスのいすゞP-LV314L(いすゞキュービックの富士重工7Eボディ車)の車内に石窯を設け、そこでピザを焼いています。普段は伊豆市内に位置するいしがまや敷地内に置かれ、営業していますが、バス型の移動販売車なので移動した先でピザを焼き、販売することが可能です。

こういった移動販売車には外国製の車両をベースにしたものも多く存在します。こちらはアメリカのゼネラルモーターズ社シボレーブランドで製造・販売のステップバン(P10)をベースにした移動販売車です。

こちらの車両はドーナツなどを販売する移動販売車で、車内にフライヤーなどを搭載しています。

マサラダドーナツさんが所有するキッチンカーで、静岡県西部を中心に展開しているようです。アメリカンスタイルのオーナーさんなので車両もアメリカ製のものとなっているようです。

こちらはシボレーの初代エクスプレスをベースにした移動販売車。まるで救急車のような荷台形状となっています。

以前特装最前線Vol.2で紹介した移動販売車はフォードEシリーズベース(第4世代)のアメリカで使用されたスクールバスを流用した移動販売車です。こういった移動販売車はアメリカ車が好きで導入されたり、目立つために採用している場合もあるようです。

上記車両はアメリカで使用された外国製のバスですが、こちらは日本国内で使用されたのちに移動販売車に改造された外国製のバスで、ビールなどを提供する移動販売車として使用されているようです。

こちらの車両はメルセデス・ベンツ初代スプリンター(日本国内の名称はトランスポーターT1N)をベースにした移動販売車で、大阪市のコミュニティバスとしてダイムラークライスラー日本を通じて13台が輸入され、大阪市交通局へ導入されました。

2005年に導入したベンツ製赤バスですが、多額の赤字を出していたことから2013年3月31に運行を終了し、赤バスは官公庁オークションに12台が出品されました。この移動販売車はそのうちの1台を流用した車両です。

車体後部の行先方向幕が設置されていた場所は可動式の扉のような構造になっています。

国産車ではクイックデリバリーの他、最大積載量1.5t以下のトラックをベースにした車両も多いです。画像はマツダ4代目ボンゴトラックをベースにした移動販売車です。

こちらの車両は静岡茶やスイーツを提供する移動販売車です。最大積載量が1.5t以下の車両は中型免許ではなく、普通免許でも運転できることから多く採用されています。

ゆるキャン△ラッピングのキッチンカーもマツダ4代目ボンゴトラックをベースにしたキッチンカー(移動販売車)です。

こちらの車両はフロントマスクが株式会社ブローニング製のフレンチバスLook(シトロエンHトラック風)キットパーツを装備しており、ボンゴトラックの見た目とは異なっています。

CoCo壱番屋の所有するキッチンカーはトヨタ4代目タウンエーストラックをベースにしており、数年前にトミカとしても販売されました。画像の車両は希望ナンバーで「551(CoCo壱)」を取得しています。画像のような車の他にもいすゞエルフをベースにした車両も存在します。

普通免許で運転できる車両といえば、トヨタハイエースもその中の1台でしょう。画像の車両は200系前期型ハイエースの車内でケバブを売っているようです。こちらも1ナンバー登録車です。

普通自動車免許で運転できる車には勿論、軽トラックも含まれています。移動販売車でも多くの車両が活躍しています。こちらの車両は日産2代目NT100クリッパー(スズキ11代目キャリィのOEM車)をベースにした米粉ベビーカステラの移動販売車です。荷台部分でベビーカステラを焼き、販売しているようです。

こちらはスバル6代目後期型サンバートラックをベースにした米粉クレープの移動販売車。2台とも小型貨物車登録(4ナンバー車)です。

こちらは静岡県湖西市などを中心に販売している浜名湖屋さんの移動販売車。ホンダ3代目アクティトラックをベースにした移動販売車ですが、フロントに少し違和感があります。

こちらの車両はホンダ2代目中期型バモスの顔まわりを移植しています。アクティとは姉妹車ではありますが、顔つきは異なっていますので、これだけでもかなり印象が異なるかと思います。実際にキットパーツなどで軽トラックを外国車風やクラシックカー風などに変更した移動販売車も多く存在します。

軽トラックをベースにした移動販売車といえば「やきとり竜鳳」の車両も有名ですね。こちらはダイハツ10代目ハイゼットトラックをベースにした車両で、目立つ赤色の車体に、拡張可能な調理室を設けた車両です。ハイゼットをベースにした車両が多いようですが、4代目タウンエーストラックをベースにした車両も存在するようです。青島文化教材社からはこの移動販売車をモデルにしたプラモデルも販売されました(ただし車種はスズキキャリイです)。

ちょっと特殊な移動販売車ですとマツダ2代目(NB)ロードスターをベースにした石焼き芋屋さんが有名です。石焼き芋屋さんといえばトラックの荷台に焼き芋機を載せて住宅街を走り回る…なんてイメージですが、こちらの車両はロードスターのトランク上部に焼き芋機を搭せています。

今まで食品などを販売する移動販売車を紹介してきましたが、スナップオン(Snap-on)のように車両内に工具を搭載し、自動車修理工場などを訪問し、販売を行っている移動販売車も存在します。

こちらはいすゞ6代目中期型エルフをベースにした車両で、車内には沢山の工具が搭載されているものと思われます。

こちらは埼玉オートジャンボリー2022で工具の販売を行っていた移動販売車。先ほどの車両と異なり、パワーゲートは非装備となっています。

スナップオン移動販売車の車種は様々で、国産トラックの他にもバンタイプの車両も使用されています。こちらの車両は外国製のウォークスルーバンがベースです。

同じ工具メーカーのマックツールズ(Mac Tools)にも移動販売車が存在します。こちらは日産E26前期型キャラバンの超ハイルーフ車がベースの移動販売車です。工具の移動販売車は車両の特性上、特殊用途自動車登録ではなく、普通貨物自動車登録であることが多いです。

こちらの車両は移動販売車ではありませんが今回紹介します。この車両はいすゞ6代目中期型エルフをベースにしたセブン銀行の移動ATM車で、イベント会場等の人が集まることが予想される場所から事前要請により派遣され、車内にあるATMを使用して現金を下ろすことや振り込むことが可能な車両です。

こちらの車両はセブン銀行が所有する車両の中でもATM降下型車両と呼ばれる車両で、車内に搭載されたATMが地面に降りてきます。

降下前は車内にATMが格納されています。このATMはセブンイレブン店頭でも見かける機械そのもので、荷台ボディは北村製作所が架装しているようです。

今回は以上です。

メニューはこちら
Posted at 2023/04/14 21:23:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2023年03月04日 イイね!

特装最前線 Vol.10

特装最前線 Vol.10いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は照明車特集です。記事の都合上、画像は過去掲載分を多く含んでおります。

照明電源車は夜間の災害現場等において現場周辺を明るく照らし、消防職員の活動支援を行う車両です。特装最前線Vol.1同シリーズVol.2でも軽く紹介しておりますが、現在はポンプ車や救助工作車等に搭載されている照明装置が高性能なので専用車両が配備されていない本部も存在します。

先ほどの車両は東京消防庁本田消防署奥戸出張所照明電源車の車両で、ブームを最大10m起伏可能です。先端に取り付けられた照明装置はLED式の光源となっており、従来のハロゲン式のものよりも明るく、省電力で照らすことが可能となっています。

奥戸SSはいすゞ5代目後期型フォワードをベースにした照明電源車で、Vol.1で紹介した立川消防署の車両よりも一回り小さな車両となっています。

車体後部には発電装置の操作盤があります。照明電源車の発電機から医療機関等への供給を行うことも可能です。テールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ2連タイプを採用しています。車体後部に貼られたステッカーから、櫻護謨株式会社が架装したと思われます。

この中型照明電源車は大型照明電源車の特殊なブーム装置と異なり、トラック搭載型の直進式クレーン装置のブームを流用したものとなっています。その為、車載クレーン同様の旋回や伸縮等の操作が容易に可能となっています。クレーン装置は操作部からタダノ製のものじゃないかと推測。

臨港消防署月島出張所にもいすゞ5代目中期型フォワードをベースとした、奥戸SSとほぼ同型の照明電源車が配備されています。月島SSや奥戸SSよりも小型のいすゞ6代目中期型エルフをベースにした照明電源車が下井草出張所や成城消防署に配備されています。

地方本部では山梨県の南アルプス市消防本部に平成15年に日野初代中期型デュトロをベースにした電源車が配備されています。

こちらの電源車には株式会社湘南工作所製の貫通式の照明装置を装備しています。照明装置には周囲照射灯も装備しています。東京消防庁の車両と異なり、照明装置は一基のみとなっています。

同じく山梨県の甲府地区広域行政事務組合消防本部南消防署にも日野初代中期型デュトロをベースにした電源照明車が平成19年に配備されています。

こちらの車両も湘南工作所製の照明装置を使用しています。シングルキャブでシャッター式の荷台となっています。架装はGMいちはら工業株式会社です。

館林地区消防組合館林消防署には三菱ふそう6代目前期型キャンターをベースにした照明車。平成10年に配備された車両です。消防年報によると、資材輸送車を兼任しているようです。

松戸市消防局六実消防署にも同じく6代目前期型キャンターをベースにした車両が配備されています。こちらも平成10年に配備された車両ですが、照明装置の形状が異なります。

こういった照明車は消防機関だけではなく、国土交通省地方整備局にも配備されています。こちらの車両は2016年に行われた静岡県総合防災訓練に参加した中部地方整備局浜松河川国道事務所のいすゞ6代目前期型エルフをベースにした照明車です。

普段近くで見る機会の無い国土交通省の照明車ですが、愛知県名古屋市東区にある中部地方整備局中部技術事務所エントランスに期間限定で展示されました。

この展示は2022年10月から12月の毎週火曜日に朝10時から夕方4時の間、特別展示されました。この特別展示はトミカにもなった照明車が翌年に引退となることから決まったようです。

この照明車は日野初代中期型デュトロをベースとした車両で、2005年3月に製造されたようです。こちらは動画も撮影しています

車内には無線機を装備しており、コールサインは「けんせつなごやひがし24」。サイレンアンプはパトライト社製の緊急車両用アンプ、SAP-500CKを装備しています。

赤色灯は同じくパトライト社製の散光式警光灯エアロソニック(AJSシリーズ)を装備。災害時に緊急走行が可能となっています。

フロントグリル部には前面補助赤色灯として同社製LED補助赤色灯LP3-M1-Rが2基取り付けられています。

照明車の荷台部には照明電源用の発電機とアームを装備しています。

発電機は北越工業株式会社のエンジン発電機のAIRMANシリーズを装備しています。この発電機で照明装置の電源を補う他、災害時の電源供給にも使用可能です。発電機上部にはパトライト社製LED式補助警光灯LAS-M1を装備しています。

車体最後部には走行時に照明装置を格納するスペースが。車体に取り付けられた3つの装置はバラスト(安定器)です。この装置で照明装置への電流を安定させるようです。

照明装置は地上から約10mの高さまで上昇可能です。照明装置を上昇させるブームは株式会社アイチコーポレーションの高所作業車スカイマスターSE10Aを流用していると思われます。SE10Aは広範囲先端屈折アームを採用しています。

高所作業車のバケットの代わりに取り付けられた照明装置。照明装置は株式会社湘南工作所製の2.0Kwのメタルハライドランプを6灯装備しています。

照明装置に挟まれてブーム先端にはカメラが設置されており、高所カメラとして災害現場の情報収集も可能となっています。

助手席側の荷台中央部にはブーム及び照明装置の操作盤が設置されています。高所作業車と異なり、バケットを装備しないのでこちらで操作します。

照明車を上部から見ると、発電機上部には国交省という表記が入っております。これは緊急災害対策派遣隊「TEC-FORCE」が派遣され、ヘリコプターなどから撮影された際に国土交通省所属の車両であることがわかるようになっています。

警察にも災害時や警備活動時に現場を明るく照らす為の車両が配備されています。警察では投光車という名称で国費配備されています。

こちらの車両は横浜国際消防・防災展2022のサテライト会場に展示された神奈川県警察第一機動隊の投光車です。2005年3月に投光車Ⅲ型の名称で7台調達、帝国繊維株式会社が落札しています。

日野初代中期型デュトロをベースにした車両で、先述の国土交通省の車両よりも大型の車両となっています。

ブーム装置はオーストリアのパルフィンガー社製の車載型折り曲げ式クレーン装置、PK4501を採用しています。クレーンタイプにもよりますが、12mほどブームを伸ばすことができるタイプじゃないかと思われます。

クレーンブーム装置の操作部。国産の古河ユニック製やタダノ製のものは車体に対して縦方向に設置されていますが、パルフィンガー社製のものは横方向に設置されています。

こちらの投光車の照明装置はメタルハライドランプを6灯装備しています。

電源供給用の発電機はデンヨー株式会社製の可搬式ディーゼル発電機を使用しています。

赤色灯はパトライト社製散光式警光灯エアロダイナミック(HZシリーズ)、サイレンアンプも同社製のSAP-500シリーズを採用しています。2023年に入り、日野2代目デュトロをベースにした投光車Ⅲ型が確認されています。こちらの車両も帝国繊維が架装しておりますが、ブーム装置が変更されています。

デュトロ以外にもいすゞ5代目中期型エルフをベースにしたトラック型の投光車が2000年9月に調達されています。こちらの車両は投光車(Ⅱ型)という名称で国費で13台調達されました。タダノの「LS-106A」という6灯式メタルハライドランプ照明車がベースとなっているようです。

トラック型車両の他にも、1BOXバン型投光車が配備されています。画像の車両は日産E26型キャラバンをベースにした車両で、2013年3月には画像と同じ前期型の車両が18台国費で調達されています。2019年3月にE26中期型キャラバンの投光車が14台調達され、株式会社トノックスが落札しています。

トラック型の投光車と異なり、1BOXバン型投光車はアウトリガーの展開が必須ではないので、走行しながら照明装置をブームで上昇させたまま使用することが可能です。最近では香港のミニカーブランドEra CARからも警視庁第三機動隊仕様のものが販売されています。

車内助手席側の荷室部に照明装置及びブームの操作盤があります。注意書きには「投光器(発電機)を使用する際はドア又は窓を開けて充分換気をして下さい」と書かれています。また荷室にはスペアタイヤを積んでいる他、フロントガラスと運転席、助手席を投石等から守る金網を積んでいます。

バックドアには電源供給用の発電機を搭載しています。発電機はアメリカのカミンズ社製オナンRV向け発電機を使用しています。

照明装置はトラック型のものと異なり2灯のみで、湘南工作所製のものを採用しています。

ダッシュボード上部には照明装置や塔(ポール)の稼働状態を示す表示などがされています。サイレンアンプはパトライト社製SAP-500BZを装備しています。赤色灯は大型人員輸送車などと同じ、スピーカー分離型エアロダイナミックシリーズのRAW型を採用しています。ドライバーユニットはグリル内に装備されていると思われます。

E26型キャラバン配備前は、E25型キャラバンをベースにした投光車が配備されています。画像の後期型キャラバンは2006年から2009年の間に101台調達されました。前期型の投光車も2002年から2005年の間に16台調達されています。E25型配備以前にはトヨタ100系ハイエースをベースにした車両が配備されています。また、ランドクルーザーやパジェロの屋根に1BOXバン型同様の2灯投光器(照明装置)を備えるクロカン車ベースの車両も配備されてきました。

機動隊のカラーリングではなく、白黒塗装の車両で投光車とほぼ同じような形状の車両が存在します。こちらは2009年に配備された交通鑑識車で、投光車と装備はほぼ同じとなっています。

赤色灯は投光車と同じく、パトライト社製エアロダイナミックシリーズ(RAW型)を2灯装備しています。投光器にはカバーが掛けられていますが、投光車と同じ湘南工作所製の2灯式のものを採用しています。

これまで電源照明車専用の車両を紹介してきましたが、照明車の役割以外も兼ねている車両を紹介していきます。こちらの車両は愛知県の春日井市消防本部春日井消防署に平成26年2月に導入された照明電源車です。

こちらの車両は日野2代目デュトロをベースにした車両で、CD-Ⅱ型ポンプ車のような見た目ですが、荷台に発電機と高圧ガス製造コンプレッサーを装備しており、空気充填車としての役割も兼ねています。

照明装置は湘南工作所製のLED式のものを採用しています。以前の車両は照明機能と発電機能のみの車両でした。

名古屋市消防局では排煙照明車という名称で照明車が配備されています。こちらの車両には排煙高発泡機能を付加した車両です。画像の車両は日野レンジャープロをベースにした車両で、千種消防署に配備されている車両です。

東京消防庁の奥戸SS同様に、タダノ製の車載型トラッククレーンを昇降ブームとして流用しており、クレーン横には照明装置に繋がるケーブルが絡まらないように、ケーブルリールを装備しています。

車体横に小型の投光器を2基装備しています。排煙高発泡機能は照明装置と同時に使用することが可能なようです。

同市消防局中村消防署にも排煙照明車が配備されています。こちらも日野レンジャープロをベースにした車両ですが、湘南工作所製の伸縮装置と照明装置を採用しており、千種消防署の車両とは架装が異なります。市内4消防署に配備されており、他は瑞穂消防署と港消防署に配備されているようです。

浜松市消防局には支援車Ⅱ型として照明電源ユニットが配備されています。北消防署曳馬野出張所に浜松支援2として配備されている車両で、日野レンジャープロをベースにしており、平成22年に配備されました。

支援車Ⅱ型は脱着コンテナで任意のコンテナを装着可能です。そのコンテナの1つがこの電源照明コンテナです。このコンテナはJレスキュー誌面上にある極東開発工業の広告で見たことがある方もいるのじゃないでしょうか?このコンテナ内に発電機と照明装置を有しています。

元々このコンテナは平成15年(当時は浜松市消防本部)に、電源車として配備されていた画像の車両に搭載されていましたが、特別高度救助隊の発足に伴い中消防署特殊災害対応自動車(資機材搬送車)として運用されたことから新たに支援車Ⅱ型を増配備し、現在は曳馬野出張所の支援2号車で運用されています。こちらの車両は現在、中消防署鴨江出張所で運用されています。

浜松支援2は先述の通り、支援車Ⅱ型として配備されており、コンテナの脱着が可能です。緊急走行装備などの架装はモリタが行ったようです。

フロントバンパーは大きく張り出しており、ナンバープレート部が上に開くような構造になっています。おそらくフロントバンパーに救助活動用のウインチを搭載しているものと思われます。

キャビンにはルーフに登るように日野純正品のサイドラダーが取り付けられています。

キャビンルーフ上にはウィレン製主警告灯とLED式照明装置のNIGHT SCAN CHIEFを装備しています。NIGHT SCAN CHIEFは従来の貫通式ポールを必要とする照明装置と異なり、ポールが寝かされた状態で収納されるのでキャビン上部にも装備可能となっています。

普段は支援コンテナ(中身不明)を搭載しており、必要あれば電源照明コンテナと載せ替えます。鴨江出張所の支援車とコンテナの互換性があると思われます。ちなみに浜松支援1は同出張所に配備されている総務省消防庁無償貸与車の支援車Ⅰ型です。

特捜最前線Vol.2で紹介した藤枝市消防本部中央消防署(現在の志太消防本部藤枝消防署)に配備されていたトヨタ4代目後期型トヨエースベースの照明電源車。昭和60年8月に配備され、平成20年頃に退役しました。

こちらは平成20年1月に照明電源車と入れ替える形で配備されたいすゞ5代目前期型フォワードをベースにした支援車。浜松市消防局の車両と同じで支援車Ⅱ型を採用しており、平ボデーコンテナと支援コンテナを積み替えることが可能です。

こちらの支援コンテナに緊急消防援助隊派遣時等で使用する救援物資を搭載しています。コンテナは左右にシャッター部と扉があり、後部には観音式の扉を装備しています。

浜松の支援車と異なりまして、照明電源ユニットや照明装置を車両に搭載しているわけではなく、工事現場やイベント会場等で使用される発電機搭載型の投光機をコンテナ内に搭載可能です。

支援コンテナ内はこのようになっています。シャッター部には物資を搭載した籠車を収納可能です。扉を開けたところに車輪を乗せるレールがあり、この部分に投光機を搭載します。また、平ボデーコンテナにも投光機を搭載する場合もあります。

こちらの支援車は平ボデーコンテナと先述の支援コンテナとは別に令和3年に水難救助・特殊災害対応コンテナが新たに追加配備されました。このコンテナは同消防本部の焼津消防署に配備されている支援車Ⅱ型と互換性があります。

山梨県笛吹市にはスバル5代目後期型サンバートラックの荷台に発電機搭載型の投光機を積載した軽トラックが配備されています。照明車として運用されているかは不明ですが、ルーフ上には赤色灯を装備しており、緊急走行が可能な車両です。

上記の車両とは別の車両で笛吹市消防本部笛吹消防署にはスズキ10代目キャリィトラック(DA65T型)をベースにした照明車が平成22年に配備されています。一見すると普通の資機材搬送車のようですが、荷台部に伸縮式マストのメタルハライド式400W(4灯)の照明装置を装備しています。発電機はデンヨー株式会社製のものを採用しており、キャブ後ろにアウトリガーを装備しています。このような軽トラックをベースにした照明車は少数で、こちらの照明車は横浜市にある株式会社車工場で架装されたものと思われます。他にも建機レンタルの株式会社アクティオでも開発、レンタルが行われています。

今回は以上です。(浜松市消防局支援車画像差し替え 2023.04.17)

【参考文献】
甲府地区広域行政事務組合消防本部令和3年版消防年報
館林地区消防組合消防年報(令和4年版)
松戸市消防局消防年報(令和4年版)
春日井市消防本部令和4年版消防年報
浜松市消防局令和3年度消防年報
志太消防本部令和3年度消防年報
笛吹市消防本部令和4年刊行消防年報
平成〜令和新時代パトカー30年史(講談社ビーシー/講談社)2020年12月3日第1刷発行

メニューはこちら
Posted at 2023/03/04 17:00:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ

プロフィール

「令和7年度静岡県・焼津市・藤枝市総合防災訓練 http://cvw.jp/b/2675104/48729725/
何シテル?   10/26 23:44
ブログはヤフブロから移動してきました。時雨ちゃんが好きですが、しまりんカラーのビーノに乗っている人。ヤフブロは移行せず破棄し、フォトアルバムに過去画像を追加して...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/11 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

特集記事 メニュー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/05/19 16:21:09
総務省消防庁無償貸与車両まとめ(平成版) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/05/19 16:21:07
朝比奈武弘のトミカ集収録 
カテゴリ:日本愛嫁華撃団関連
2023/05/12 00:33:23
 

愛車一覧

ヤマハ ビーノ うよリン号 (ヤマハ ビーノ)
ゆるキャン△の志摩リンが乗っているビーノを見て、なんとなく欲しくなり偶然にもインターネッ ...
スズキ エブリイ 490号車 (スズキ エブリイ)
スズキDA17エブリイのJOINターボ2WD5速MT車。 ビーノ積載などを考え軽バンへ ...
日産 グロリア 港304号 (日産 グロリア)
譲渡しました。
トヨタ ヴィッツ びっつ (トヨタ ヴィッツ)
こう見えてマニュアルトランスミッション車で1300cc。祖父から譲ってもらったもの。 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation