
11月に入ってから初めての連休はどうも天気が良いらしい。
普段はお近所の山々を訪ねることが多いのですが、山歩きにはもってこいのこの季節、ちょっと遠出をしたくなります。
昨年の連休は阿蘇にお邪魔しましたが今年はどうしようか。
ちょっと遠出するなら、前回、阿蘇と迷った末に見送った九重にしようか?
と思いましたが、実はもう一つ必ず行ってみたい山があって、それが長崎の雲仙岳。
どこで見たのか、今となっては全く覚えていないのですが、数年前、紅葉シーズンの雲仙を写した1枚の写真を見てから、それがずっと頭の中に残ってて、いつかは自分の目で見てみたいという思いをずっと抱えてた。
ということで、この悶々を解消すべく、今年(おそらく最後)の遠征登山の目的地を雲仙岳に決定しました。
この時期の雲仙岳はかなり混みそうなので、午前中いっぱいくらいで山を楽しんで早めに撤収できればいいなと。
さて、小学校の修学旅行以来となる、長崎県の最高峰、雲仙岳を目指しましょう。
10月末~11月初めの連休期間、仁田峠に入るには事前予約が必要。
私は登山目的なので仁田峠の下にある池の原園地の駐車場に来ました。
朝3:30に家を出発してちょうど3時間で到着。予定通りです。
駐車場にある紅葉が半端なく色付いてて期待できます。
あまり早く行っても陽がきちんと昇っていないと残念なので、少し時間をつぶして7時前から登山開始。
矢岳かな?
朝日があたって山体が綺麗に輝いてます。
さて、まずは仁田峠まで登って行く必要があります。
標準ペースで50分程の道のり。
仁田峠までは600m。
そんなに距離はない気がするけど…
途中から、このような石段のつづら折りがず~っと続きます。
何かの登山本を立ち読みしたときに、「仁田峠までは登山する人なら全然へっちゃらなハズ!」みたいなことが書いてありましたが、めっちゃキツイんですが。
げ、まだ3合目かい。
歩くこと約30分で仁田峠の駐車場に到着。
駐車場にはまだ1台の車もありません。
目の前には妙見岳とロープウェイ。
おそらく、下山してきたら凄い人でごった返していると思いますので、ちょっとこの周りを散策してみます。
山全体がパステルカラーっぽい色で包まれてる。
妙見岳に向かう登山道にはこちらの入り口からですね。
いまからそこまで登りますので待ってて。
ようやく朝日が照らし始めたところで、日陰の部分も多いです。
10分程、周りを散策した後に行動開始。
先程の入り口から入った先に、妙見岳への登山道があります。
アキノキリンソウ
ちょっと登ったところから仁田峠の駐車場を望む。
妙見岳への登山路はこんな感じ。
ロープウェイの妙見岳駅まであと少しです。
またちょっと振り返ってみる。
おしどりの池と雲仙の温泉街が見えます。
東方向に目を向けると有明海を照らす朝日と天草の島々が見えました。
ロープウェイと一緒によく写真が撮られている所。
あいにく、まだ運航開始前の時間なのでコラボ撮影はできません。
ちょっと近づいてみます。
様々な色がまじりあって綺麗です。
ロープウェイの妙見岳駅に到着。
展望所にはまだ誰もいないので、ひとり占め!
野岳の向こうに島原半島の南部とその先には海を挟んで天草。
絶景です。
ちょっと露出を落として一枚。
ちょっとだけ幻想的な感じにしてみました。
肝心の紅葉が映らないのでこれ以上、このパターンはなしw
すぐ近くにある妙見岳の展望所にも行ってみましょ。
展望所に到着。
こちらは少しこじんまり。
でも、ここからは360度のパノラマが楽しめます。
北を望むと、これから向かう国見岳。
東の方には平成新山の山体。
後程、この麓まで行きますよ。
妙見神社にお詣りします。
お詣りがすんだら、左側に降りて国見岳に向かいます。
国見岳への登山路。
雲仙の登山路は結構狭い所が多いので、すれ違い時には注意しましょう。
カルデラ縁となる縦走路の所々から望める展望は素晴らしい。
まぶしい逆光、キツイなぁ。
順光だとこの通り。
国見岳の雄姿がど~ん。
急峻な山体に映える色付いた木々と平成新山。
中腹にある鎖場。
空にはまだ、お月様が見えてます。
そこそこ距離があります。
国見岳山頂に到着。
山頂脇にある大きな岩の上から。
山頂で一緒になった地元の方より、この尾根道を辿るルートもあるよとの事。
ピンテもしっかりあるらしい。その先がどこに繋がってるのかも聞いた気がしますが覚えてません。
この先、それらしい合流ポイントとかあったっけ?
国見岳の山頂標識。
標高は1,347m。
国見岳から降りてきたところの分岐から普賢岳方面に向かいます。
そこそこの色付きではあるものの、先程の地元の方曰く、例年より色付きが悪いらしいです。
いやいや、十分に綺麗だと思うんですが。
鬼人谷口の分岐に到着。
ここから普賢岳の北側斜面を通り時計回りで周回します。
一気に登山道の雰囲気が変わります。
北側に面しているので、かなりウェッティな登山路。
苔生した岩が沢山あります。
登山道はほぼ平坦。
所々にこんな感じで上り下りのポイントがある程度。
ほどなく西の風穴に到着。
うんちくにある通り、この看板の下に手をやると、確かに冷気を感じます。
さて先に進みましょう。
こんな感じの所も大好きです。
続いて北の風穴に到着。
北の風穴から少し先にある、鳩穴分かれ。
ここから立岩の峰に向かいます。
ここからの展望。
左方向は国見岳から連なる尾根で目の前の小ピークが江丸岳。
その向こうに見えるのが九千部岳。
ここから一気に周りの雰囲気が変わり、立岩の峰に到着。
平成新山の麓を目の前に見ることができます。
すぐ近く、所々で蒸気が上がってます。
硫黄臭とかは一切しなかったです。
ちょっとアップで。
こうしてみると普通の岩山にしか見えん。
ためになるうんちくです。
こんな岩々も近くにあるので、そのギャップが凄い。
霧氷沢に向かいます。
ノガリヤス?
繊細な感じがいい。
ここも目の前が平成新山の麓。
昔はこの先に登山道が続いていたらしい。
いや、ここ確かに涼しいです。
吐く息が白くなりましたもん。
さて、次の普賢岳に向かいましょう。
岩と緑の間を縫っていくような登山道が続きます。
普賢岳山頂直下の分岐に到着。
一気に登ります。
普賢岳(雲仙岳)山頂に到着。
ここまで来るまでの間、他の登山者にパラパラと出会う程度だったんですが、山頂には人が沢山いたのでビックリ。
秋を感じさせる1枚。
国見岳を正面に見据える岩の縁に、本日初めて腰を下ろしまして、
朝ごはんをいただきます。
鮭おにぎりと久しぶりのブラックサンダー(アーモンド)。
珈琲もあるよ。
最後のデザートはリポのアイススラリー。
凍らせて持ってきましたが、流石に溶けてた。
ここで40分程、ゆっくりと休憩&景色を満喫して下山を開始します。
下り道でも所々で綺麗な紅葉を目にすることができます。
あざみ谷を通る下山路は道幅も広くて安心できます。
まだまだ、けっこう多くの人が登って行かれます。
あ~満足ですわ。
仁田峠の駐車場に戻ってきたら、人と車が凄いことになっていたので、そそくさと駐車場を通り越して、本日最後のピークとなる野岳に向かいます。
仁田峠の駐車場から山頂直前までは緩やかな坂道なので、しゃかしゃかと進みます。
そういえば、本日の登山路脇ではノアザミが結構沢山咲いてました。
野岳山頂への分岐。
ここから山頂までは人ひとりが歩ける幅しかなく、かなり狭いです。
野岳山頂に到着。
標高は…1,142mなり。
ゆっくりと仁田峠の駐車場に戻ります。
平成新山の南側、かなり大きな沢があるんですね。
最後にパシャリ。
もう死んでも思い残すことないわ。
仁田峠の売店。
🍦ソフトクリームの誘惑にあっさりと負けた。
これを食べないと死ぬに死ねないw
池の原園地の駐車場に着く前から、頭上でヘリの音が鳴り続いていたので、「本日は天候に恵まれ、各地の観光地も多くの人が…」みたいなニュースナレーションの背後で映る風景でも撮っているのかと思いきや、長崎県の防災ヘリがホバリングしていました。
ホイストしているようではありませんが何か起きたのかな?
時刻はお昼を回っていましたが、概ね計画通りでした。
帰りは下道でゆっくり帰ります。
諫早湾の堤防道路から、本日歩いた雲仙岳の山々を。
実は汚いけど綺麗に見える。
オッケー!
こっち方面にきたら必ず立ち寄る「道の駅 太良」。
ご当地名産のみかんと竹崎カニが沢山ありました。
あまり食指が動かなかったので、購入は見送り。
遅めのお昼ご飯。
ちょっと回り道をして武雄にある井出ちゃんぽん本店へ。
ちゃんぽん好きとしては外せない。
15:00前の時間なので、余裕かなと思っていましたが、満員で少しの間、椅子で待たされました。
野菜ましましで。
スープがちょっと少な目でしたが美味し。
自宅に着いたのは、これから3時間後。
山登りにドライブにと、少々疲れましたが、幸せな一日でございました。
次回からは時折洗車記録も交えながら、
おなじみの山、再訪した山、そして初めましての山まで、
地元の山々のトレッキング記録に戻ります。
ではでは~♪