エアコン修理 Heater Control Valve & Remote Module
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2016年8月 盆休みにエアコンが壊れた。
運転席側ダクトから冷風、助手席側は熱風が出る症状。これは、Sタイプ特有の壊れ易い部分であることが判った。
今回の故障
1)写真のHVACヒーターコントロールバルブが壊れた場合、冷却水系統は車両側の初期設定値である温水経路側(温風)にしようとする。
2)エアコンモジュール基盤側で無理に継続運転しようとした結果、エアコンモジュール基盤が損傷する。→基盤のケースを開けてみたら、一部の電子パーツが焦げていた。
ここで紹介するヒータバルブ故障によるエアコンの修理方法は、Youtube "Jaguar S type Heater maintenance" で検索した。
2
修理に必要な部品類は3つ。
1)ヒーターコントロールバルブ:作業工程1の画像
ebayにて新品購入。約14,000円
2)エアコン制御基盤 Remote Climate Control Module〔通称 RCCM〕:作業工程2の画像
ebayで中古 23,000円を発見し購入。
3)冷却液(ロングライフ):カー用品店にて購入
3
置換したRCCM(Sタイプ用)は、PART NO.違いであっても、動作は問題なく制御されている。
旧:2R8H18C612CF X202 DRCC
新:4R8318C612DG X204 DRCC
購入先からは、PART NO.違いでの保証はしないと記載があったが、正常に動作している。
ユニットは画像左上に示す通り、助手席グローブボックスを取外すと、すぐ上部に見つかる。
【注意】エアコン修理作業を行う場合、前出のヒーターコントロールバルブを先に交換してから、このRCCM基盤取付作業を実施すること。
ヒーターコントロールバルブが動かないと、再び基盤が焼損してしまう。
4
作業にあたる前準備:
やけど防止のために、ヒーターコントロールバルブ交換作業前には、車両エンジンを極力動かさない様にされたい。
作業場に移動する必要がある場合、前日に移動し翌日から作業とすれば、やけどを回避できる。
動画サイトのJAG TVでは、リフトアップしていたが、リフターが無くても平地で作業は可能。
作業の開始:
まずは冷却液リザーブタンク図示3カ所からのホース外し。樹脂パーツは壊れやすいので丁寧に取り扱う。右上の樹脂スクリューはエア抜き用としても緩めておく。
5
ピンク枠内に示すヒータコントロールバルブから繋がるホースをたどりながら、できるだけ上側の接続部分でホースを外した。
ホースバンド類は大きなパイプレンチを用いると容易に外せる。
黄枠部分の外したホース類からの冷却液こぼれを抑制する為、接続口は上向きにする。
肝心なヒーターコントロールバルブを取外す作業の邪魔にならないよう、必要に応じて、ホースの取り回しをずらす。
青枠に示す2本の冷却液ライン(ワンタッチカプラー 白と緑)を外すと、多少の冷却液はこぼれるが気にせず作業実施。
6
ヒーターコントロールバルブを車両側に固定する唯一のボルト(黄色▲)を外すと共に、電源ケーブルソケット(黄色枠)を外した。
深い位置にあるので、外したボルトの紛失には注意が必要。
これでヒーターコントロールバルブと付属ホースを取外すことが出来た。
7
ここから復旧作業:
新品ヒーターコントロールバルブとホース2本を繋ぎ直し、車両側へのビス止め、電源ソケットの再接続を行った。
外したホース類の取付は、取り外した時と逆の手順で組み直した。
8
ロングライフの冷却液をリザーブタンクに補充。タンク内部のゲージ目盛りを活用して投入。
ここまでの作業は、休みとりながら約3時間で終了した。
このあと、作業工程3に示したRCCMエアコン制御基盤の接続を実施。記載のとおり、正常動作するコントロールバルブを取付けた後に、RCCM基盤取付を行うことが重要。
100キロ程度走行後、冷却液が不足していたので補充した。
これにて修理は無事完了!
DIYで行うには部品調達に時間が掛かったが、1人で作業できる様になると、次回への不安はなくなるものだ。
KIWI BIRD
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